HEALTH

今こそ「血活」で脱・夏貧血!

いつもの食材でできる!

「ゆる薬膳食」で、血を増やす&血流アップ!鉄分を補う食材で作るおすすめメニューで脱・夏貧血!

2025.07.23 更新日:2025.07.31

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鉄分を補う食事と、自律神経を整えるのがカギでした

今こそ「血活(ちかつ)」で脱夏貧血!

難しくない!ゆる薬膳食で、血を増やす&血流アップ

もともと女性は貧血になりやすいうえに、夏はさらにそのリスクが高まると知っていますか? めまいや立ちくらみ、だるさに襲われて「これって夏バテ?」と思ったら、実は貧血だったというケースが少なくないんです。ちょっとした食事と生活習慣の心がけでできる「血活」で、この夏こそ血の巡った健やかな人を目指しましょう!

Index
  1. 今こそ「血活(ちかつ)」で脱・夏貧血!
  2. \難しくない!/ゆる薬膳食で、血を増やす&血流アップ
  3. 池田陽子さん
  4. いつもの食材でできる! 造血・活血の「ゆる薬膳。」
  5. 中医学における「血(けつ)」とは?
  6. 血を増やす&巡らせる薬効を持つ食材を組み合わせるだけでOK
  7. 血を増やす「造血食材」
    1. カツオ、アナゴ、ベリー類、ほうれん草、にんじん、ピーナッツ(落花生)
  8. 血を巡らせる「活血食材」
    1. サバ缶(青魚)、ピーマン、なす、桃、さくらんぼ、ターメリック(カレー粉)
  9. 造血 活血 両方兼ねる食材
    1. 黒豆、黒きくらげ
  10. 夏のおすすめMenu
    1. 造血メニュー マグロとほうれん草のナッツサラダ
    2. 活血メニュー サバのみょうが冷や汁
  11. あわせて読みたい

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漢方からも「血」を補えます

\難しくない!/ゆる薬膳食で、血を増やす&血流アップ

池田陽子さん

教えてくれたのは…

池田陽子さん

薬膳アテンダント

国際中医薬膳師。暮らしに取り入れやすい「ゆる薬膳。」を提案。著書に『ゆる薬膳。365日』(JTBパブリッシング)、『中年女子のゆる薬膳。』(文化出版局)。

いつもの食材でできる! 造血・活血の「ゆる薬膳。」

「中国の伝統医学である『中医学』では、食材の一つ一つすべてに体に及ぼす作用があると考えます。食材を組み合わせて、体質改善や不調の予防を目指す食事法が『薬膳』。薬膳は、さまざまな食材が持つ力により、気(き)・血(けつ)・水(すい)という私たちの体を構成する3つの要素について、不足しているものは補い、過剰なものは体外に排出するなどして調整します。

この3つのリーダー的な存在の『気』は、生命の源であるエネルギー。夏は暑さや発汗で『気』が失われやすく、その結果『血』も不足してしまう方が多いのです。中医学では『女子は血をもって本となす』という言葉があるほど『血』は女性の健康と美容にかかわりが深いもの。美容面や婦人科トラブル、冷えや肩こりなど慢性的な不調、PMSや更年期などの女性ホルモンが関連することも、すべて血を増やし(造血)、巡りをよくすること(活血)が改善のカギとなります。

薬膳というと漢方薬や希少食材などディープなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、『ゆる薬膳。』はスーパーで手に入る身近な食材で十分可能。気負わず、楽しみながら試してみてください」



中医学における「血(けつ)」とは

体を構成する3つの要素...気(き)・血(けつ)・水(すい)

血液そのものだけでなく、全身に流れて肌、髪、内臓などすべてを滋養する液体のイメージ。生理や妊娠、出産、更年期など女性ホルモンがかかわることなど、すべて血が左右する。

血を増やす&巡らせる薬効を持つ食材を組み合わせるだけでOK

「女性は毎月の生理などで血(けつ)が常に不足している人も多く、まず造血を意識したいですが、巡らせることも同じくらい大事。巡りが悪いと体の末端まで栄養が行き届かず、老廃物がたまりやすくなります。血を増やすこと、巡らせること、その両方が得意な食材があるので、組み合わせてとっても。また、加熱しすぎると体に余計な熱がたまりやすくなるので、生食できるものは生のままや最小限の加熱で食べるのがおすすめです」

血を増やす「造血食材」

カツオ、アナゴ、ベリー類、ほうれん草、にんじん、ピーナッツ(落花生)

カツオ、アナゴ、ベリー類、ほうれん草、にんじん、ピーナッツ(落花生)

「血を補い増やす働きがある薬膳食材には、夏が旬のもの多数。カツオは切り身などはもちろん、かつお節などでもOK。アナゴ、ほうれん草、ベリー類なども造血作用に優れています。例えばほうれん草のおひたしにかつお節をかければ効果は倍増。手軽に続けやすい方法を探してみましょう」

血を巡らせる「活血食材」

サバ缶(青魚)、ピーマン、なす、桃、さくらんぼ、ターメリック(カレー粉)

サバ缶(青魚)、ピーマン、なす、桃、さくらんぼ、ターメリック(カレー粉)

「活血食材の代表には、サバやイワシ、アジなどの青魚のほか、玉ねぎ、ピーマン、なす、みょうが、さくらんぼなどの夏の野菜&果物も。生ではなく缶詰など加工した状態でもOK。組み合わせて食べられるものが多いので、例えば焼きなすに薬味としてみょうがを添えるなど、一度でとれる工夫を」

造血 活血 両方兼ねる食材

黒豆、黒きくらげ

黒豆、黒きくらげ

「黒豆と黒きくらげは、造血も活血もかなう一挙両得な食材。乾燥と生の両方、どちらでもOKです。黒豆は市販の煮豆を活用したり、黒豆茶などでも大丈夫。黒きくらげはきのこの一種なので、しめじやしいたけなどおなじみのきのこと同じ感覚で、炒め物や鍋などに取り入れてみて」

血を増やす&巡らせる食材で

夏のおすすめMenu

造血メニュー マグロとほうれん草のナッツサラダ

造血効果のあるマグロに、同じく造血食材のピーナッツをトッピングしたカルパッチョ風サラダ。

造血メニュー マグロとほうれん草のナッツサラダ

[材料(2人分)]
マグロ(薄切り) ½さく 
サラダほうれん草(ざく切り) ½わ 
ピーナッツ(粗く刻む) 大さじ3 
A(オリーブ油、レモン汁、酢 各大さじ1、塩麹 小さじ2、はちみつ、にんにくのすりおろし 各少々、こしょう 適量)

[作り方]
ボウルにマグロ、サラダほうれん草を入れ、Aを加えて混ぜて器に盛り、ピーナッツを散らす。

活血メニュー サバのみょうが冷や汁

活血食材のサバにむくみを取るきゅうりを組み合わせた、冷茶漬け風。食欲がない日でも、さっぱりと食べやすい。

活血メニュー サバのみょうが冷や汁

[材料(2人分)]
サバ水煮缶 ½缶 
きゅうり(輪切り) 1本 
みょうが(縦半分に切り斜め薄切り) 2個 
白すりごま 大さじ2 
みそ 大さじ1 
水 1½カップ 
ごはん 2杯

[作り方]
①ボウルにみそを入れて水を少しずつ加えて溶いて混ぜ、サバを缶汁ごと加えて、きゅうり、みょうが白すりごまを加えて混ぜ合わせる。②茶碗に盛ったごはんに①をかけて食べる。

Staff Credit

イラストレーション/ちばなつこ 取材・文/遊佐信子 本誌編集部
こちらは2025年LEE8・9月合併号(7/7発売)「今こそ「血活」で脱・夏貧血!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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