これは「挑戦」ではなく「実験」。「実験」ならうまくいかなくてもいい!
休み明け元気になれる!休日にしたい8つのこと【人生が変わる休み方】
2025.07.13
月曜日になんだかシャキッとしないあなたへ
人生が変わる世界の一流の休み方

誰もが知るグローバル企業で活躍する人たちの休日の過ごし方。さぞすごいことに、もはや異次元!? と思いきや、私たちでもできることがたくさん。しっかりチャージできれば平日が充実、また休みも充実と、いいサイクルに!
世界の一流も、こんなことやってます
休み明け元気になれる 休日にしたいこと8
上質な休みのために、今週末からできるのはこんなこと。どれも簡単なうえに、世界の一流のお墨付き。ぜひ気軽に試してみて!
1.「土日にしたいことメモ」を考えてみる。そのうちひとつでも達成できればOK

いつの間にか休日が終わってしまい、翌週に疲れを持ち越し。それは目標がないから起こる悲劇。「おすすめはメモをすること。あくまで"したいこと"ですよ。"するべきこと"ではないので注意してくださいね。それをひとつでも達成できたら、満足感と自己効力感が得られ、いい休日だったと実感できます」
2. 10分でいいからデジタルデトックスをする。自分で時間を決めてやることが大事

ダラダラとSNSを見ている間に、過ぎていく休日。これぞまさに、"何もしなかったのに疲れが取れない"休日の典型。「スマホを手から離し、デジタルデトックスをしましょう。ここで重要なのは、時間の長さではなく意思。『気づいたら30分見ていなかった』ではなく、『10分間、スマホを触らないと決めて、それをやりきった』という達成感なのです」
3. 緑を見る量を15%増やす

視界から入る情報が多いと目が疲れ、脳も休まる暇がありません。「休日はぜひ、目も休ませてあげましょう。有効なのは、緑視率を増やすこと。視界に入るグリーンを15〜20%増やすと、自律神経が整うといわれています。公園に行くのもいいですし、室内の観葉植物でもOKですよ」
4. お風呂にひとりで20分つかる
お風呂は究極のプライベート空間。「長い時間でなくてもいいので、自分はこの時間を誰にもコントロールされず、自分のやりたいことのために使った、と実感しましょう。このとき、スマホは持ち込まず、同時にデジタルデトックスもしてしまいましょう。外からの余計な情報はシャットアウト。ゆったりリラックスし、自分だけの時間を楽しんで」
5. 睡眠実験。とりあえず7時間寝てみる
日本人の多くが、自覚のない人も含めて寝不足だそう。そこでおすすめは、7時間睡眠を試すこと。「寝るぞ!と決めて寝たなら、それもまた達成感につながります。実験感覚で『7時間寝ると、肌の調子も最高』なんて発見が学びにつながり、翌週から睡眠への意識が変わるかも」
6. 趣味を見つける
「趣味こそ、私が"休み方"に開眼したきっかけ。マイクロソフトのエグゼクティブに誘われてハーレーダビッドソンに乗ったとき、『一流たちはこの趣味があるから、平日の仕事を頑張れるんだ』と実感できたんです」。仕事とはまったく関係のない楽しみを持つこと。新しいことに出会ってワクワクし、楽しむことが自然に自己効力感を生み出すのです。
7. 喫茶店でもオンラインコミュニティでも。サードプレイスを見つける

自宅でも職場でもない第三の居場所では、"肩書きや役割を持たない自分"でいられる喜びがあり、そこで新たな価値観に出会えることも。「世界の一流たちも、仕事では接点のない人とのコミュニケーションで本来の自分を取り戻していました。特に難しく考えなくていいんですよ。子どもが習い事をしている間に、お気に入りの喫茶店でマスターに挨拶する、みたいなことで十分なんです。サードプレイスは、能動的に自分の時間を使う、時間自律性を感じられる場所でもありますね」
8. 読書をする。アートに触れる

「仕事は主に、論理的思考を得意とする左脳を使うことが多いもの。休日は意識して感覚的な右脳を刺激するアートに触れるのもいいでしょう。左脳寄りにはなりますが、仕事とは関係のない読書を楽しむのもいいですね」。休日に吸収したこれらの教養が、翌週からの仕事に新しい発想やいい影響を及ぼす。まさにワークライフハーモニーの実現です。
忙しいあなた、一歩踏み出せないあなたのための
何かを始めるときTips
1日「7分」でOK
「7分は1日のわずか0.5%。そう考えると、気楽になりませんか?」。7分だけ読書、7分だけ瞑想。目標を決めて達成することで、自己効力感も上がります。「ごく短い時間でも、自分のやりたいことを決めてやったという達成感、充実感を持つことが大切なのです」
「挑戦」ではなく「実験」。「実験」ならうまくいかなくてもいい
趣味やサードプレイス探し、目標を決めるのに躊躇する人もいるかもしれません。そんなときに思い浮かべたい言葉が「実験」です。「新しいことに『挑戦』となると成功か失敗かの2択になり、失敗したらどうしよう?と心のハードルが上がってしまいます。『実験』なら、ただ結果を『なるほど!』と受け入れればいいし、うまくいかなくてもそれも収穫になるんです。楽しかったら続けるくらいの気軽さで!」
なかなか時間がない人は「やめられること」を探してみる
「上質な休日を過ごそう、なんとか時間を作ろう」と、私たちはつい何か新たな工夫を足そうと考えがち。「でもそれより、"やめられること"を探すほうが簡単ですし、効果大です。私が勤めていたマイクロソフトでも、『Do more with less.(より少ない資源で、より多くのものに取り組む)』が徹底されていました。日本では経過や努力も評価されますが、結果につながらないものは、切り捨てる思いきりも必要。やめてもいいことって、探せばけっこうあるものですよ」
Do more with less.でいきましょう

Staff Credit
撮影/名和真紀子 イラストレーション/サトウリョウタロウ 取材・文/福山雅美
こちらは2025年LEE8・9合併号(7/7発売)「人生が変わる世界の一流の休み方」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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