夏休みの影にある「やることの多さ」
6月からすでに真夏のような日も多い中、気つけばカレンダーは7月。いよいよ「夏休みシーズン」が近づいてきました。
親子で楽しい思い出を作れる貴重な期間ですが、送迎や毎日の昼食づくり、宿題の進捗管理など、普段以上に“やること”が増える時でもあります。
私の場合、物理的に子どもたちと向き合う時間が長い夏休みは、自分の体力気力を保つだけでもひと苦労。
夫の海外転勤などでワンオペ育児が長く、いつもと違う長期休みの生活を回すことから週末の遊びや旅行計画、日々の兄妹喧嘩の仲裁まで全てをひとりで抱え込み、まだ7月のうちから疲れがピークに達してしまう……なんて夏が何度もありました。

そんな中で少しずつ形にしてきたのが、自分ひとりでがんばりすぎないための「小さな仕組み作り」。
我が家の子どもたちは現在中1と小5になりました。今回は、これまで試行錯誤を繰り返す中で見えてきた、夏休みの大変な部分をちょっとでもスムーズにするための「ラクする工夫」を2本立てでお送りします。
まずは、夏休み中の一番の悩みと言っても過言ではない「毎日3食問題」をちょっとラクにする、我が家の5つのアイデアをご紹介します!
「今日のお昼、何にする?」をラクにする5つのアイデア
夏休み中の「お昼ごはん」問題。
学童に通っていれば毎朝のお弁当づくり、家にいれば日々の昼食準備。私は在宅ワークが多いため、お昼前後に仕事を中断されることが多く、ついイライラしてしまうこともあります。いずれにせよ毎日のことだからこそ、時間も手間も取られがちですよね。
Idea 1
基本は「火を使わないメニュー」を活用!
これまでは、私が外出する日は「置き弁」スタイルが定番。
在宅の日も、できるだけ手間をかけず、レンジ調理や作り置きでさっと出せるメニューを中心にしてきました。
よく登場するのが冷凍うどんや『流水麺』など。冷やしうどんに作り置きの副菜やレンチンできるおかずを添えたり、野菜・お肉・調味料を加えてレンジにかけるだけで完成する温うどんレシピは本当に便利。

またホットサンドメーカーも大活躍。朝食のついでに具材を準備しておけば、在宅ワーク中でも作業の合間にさっと作れるため助かっています。
Idea 2
簡単レシピを、子ども達自身で用意してもらう
子どもが小学校4~5年生くらいになると「子どもが自分でお昼を食べる夏休み」が始まるというご家庭も多いのではないでしょうか。
我が家では今年から「子どもたち自身でもお昼を用意できる状態」を目指し、休日の朝ご飯を作るついでなどに、簡単なメニューを一緒に練習しています。
これまで時短のために作っていた”冷凍うどん活用レシピ”などは、料理初心者の子ども達にもぴったり。「こんなに簡単にできるの?!」と、結構楽しんでくれています。

そして具材によってバリエーションが付けやすく、飽きずに食べられるホットサンドもやはり便利。

我が家の場合は親子共に一番手軽なのがツナ+チーズ。ツナはピザソース風の味付けにしており、マヨネーズ・ケチャップ・お好みで醤油、黒コショウ、ガーリックを少々を混ぜています。
余裕がある日は卵を焼いたり、余り野菜を塩や酢などで和えておき追加したり。切ったバナナ+Nutellaのおやつ風チョコバナナも喜ばれています。

idea 3
曜日ごとの”ゆる献立ルール”で面倒くさいを減らす
夏休みに限らないことですが、私にとって食事作りが憂鬱になる大きな理由の一つが、慌ただしい中で「今日何作ろう…」と考えなければならないこと。
そこで普段から曜日ごとにゆるく献立を決めておくようにしています。
細かいメニューまで固めるというより、自分の仕事や子ども達の習い事スケジュールに合わせてざっくり内容を考えるかんじ。
例えば夕飯の場合、週明け月曜は生協で届いたもので簡単ごはん、水曜は中休みで楽な丼もの系、木曜は部活や塾で食べる時間がバラバラなため温め直せるカレー系や焼きそば、といった具合です。
idea 4
お弁当も、夕飯に連動させ”ゆるルーティン化”

長男が中学生になり、今では夏休み以外も週6(時には部活で週7!)のお弁当生活。
そのため、夕飯の準備とお弁当作りをなるべく連動させ、お弁当も”ゆるルーティン化”しています。
前日がお肉メインの日は少し多めに買ってお弁当用に味付けして保存。カレー系の翌日はスープジャーへ。副菜も余分に作りおかずカップに入れて冷凍、お弁当箱の隙間を埋める「自家製冷凍おかず」に……ちょっとしたひと手間で、次の日以降の自分がラクになる仕組みができてきました。
もちろん計画通りにいかない日もありますが、追加で買い物に行けそうな日なども含め、1週間全体の流れをざっくりイメージしておくと気持ちにも余裕が。
時間がない中で慌てて買い物に走るような場面でも、大枠が決まっていれば必要以上に悩まずに効率良く動けることが増えました。
idea 5
「手抜きDAY」もあらかじめ設定し、特別感に
子どもたちが小さかった頃も、今でも、疲れている中で無理をして用意した結果、いざ食卓につくとこちらがイライラ……せっかくの時間が台無しになってしまったことが何度もあります。
あとで謝りながら「これじゃ意味がないな」と落ち込んだことも数知れず。
そこで「このあたりは疲れているかも」「この日は忙しいから無理そう」といったタイミングをあらかじめ想定し、「手抜きの日」もあらかじめ作っておくようにしています。
外食に限らず、我が家では特に子どもたちがもっと小さかった頃は「今日は好きなものを選んでいいよ」とスーパーで夕食を一緒に買ったり、ファストフードをデリバリーしたりするだけでも、とても喜んでくれていました。
「今日は夕ごはんを“買う日”にしよう!」と、ちょっと特別感を出しつつ伝えることで、手抜きもなんだかポジティブな印象で、自分まで楽しい気持ちに(笑)
そしてイレギュラー時や寝坊のお守りに、子どもたちが好きな生協の冷凍唐揚げやチャーハンなどを常備しておくことも、気持ちを軽くしてくれます。
「ラクする工夫」は、自分と家族への思いやり
毎日3回やってくる「ごはんの時間」。
成長と共に子どもたちがそれぞれで行動することも増えてきたからこそ、自分にとって一番嬉しいのは「家族揃って楽しく食卓を囲む時間」なのだと実感しています。
私自身たくさん失敗してきたからこそ思うのは、特に夏休みのような慌ただしい時期こそ「手を抜くこともひとつの前向きな準備ではないか」ということ。
疲れている時は、まず自分を責めずに優しくする。
そして、全部ちゃんとしなきゃと力を入れすぎず、あらかじめ「ラクする工夫」を考えておくことが、自分の心の余裕を増やしてくれると感じています。

次回は、少しだけ先回りして整えることで夏休みをよりスムーズにする、「夏休みの計画づくり」のアイデアをお届けします!
佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い2022年からの2年間をブラジル、アルゼンチンで過ごす。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。
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