Vol. #
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2025年4月、アイロボット社のロボット掃除機ルンバの新モデルが一気に6製品も発表されました。エントリーモデルからハイスペックなものまでそろっていますが、中でもイチオシが「ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット 」です。
水拭き機能まで備えていてお掃除能力抜群なのに、大きなダストステーションがないミニマルなデザインが特徴。でも、ゴミ捨ての手間も2か月に一度でOKなんです。アトリエに迎えてさっそく使ってみた様子をご紹介します。
「ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット 」は充電ステーションが小さくてミニマル!
ロボット掃除機はどんどん進化して、充電ステーションにゴミ収集ドック機能がついたり、水拭き用の水タンクや汚水タンクがついたりと便利で多機能になってきました。床掃除がおまかせできるだけでなく、その後のゴミ捨てや、水拭きモップの清掃&乾燥までおまかせできるなんてすごいですよね。
でも、その分、充電ステーションがどんどん大型化してしまい、「これをどこに置けばいいの?」という新たな悩みが生まれてしまったのも事実。しかも価格だって20万円、30万円というように高価格になっています。

ところが今回、発売された「ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット」(以下、ルンバ205)には、業界初の新機能、ダストコンパクター(機械式ゴミ圧縮機能)がダストボックス内に搭載されているので、ダストステーションがなくても60日間ゴミみ捨て不要なのです。だから見た目は一昔前のシンプルなロボット掃除機のままというわけなんですね。


実際にアトリエに迎えてみて、これまで大きなダストステーション付きのロボット掃除機が置いてあったところに充電ステーションを置き換えてみたら、高さも奥行きもない分、本当にスッキリ。小さいことはいいことだなあと改めて実感しました。
新搭載ライダーセンサーで素早くマッピング

ルンバ205のすごいところは、ダストコンパクターだけじゃないんです。今回発表された全機種に新搭載されたセンサー「クリアビューライダー」による素早いマッピング能力が見事で、最初に1回ちょっと動かしただけで「アトリエ内をスーッと動きながら探検しているなあ」と思っているうちにアプリには「どうしてわかったの?」というくらい正確なマップが出来上がっていてもうびっくり。


たとえば、段差がある玄関のようなところはアプリのマップに指でくるりと範囲を指定して「掃除禁止区域」にしておくと、そこを避けて掃除をするので「そこはダメーッ」と足で戻そうとしなくても大丈夫。部屋の様子を見て、room1、room2、room3のように名前をつけてくれるので(キッチン、リビングなど名前の変更も可能)、日によってここだけ掃除してほしいというような指定をするのも簡単です。
水拭き機能も! 「モップパッド」を簡単装着


もう1つ、シンプルに見えるルンバ205ですが、水拭き機能だってちゃんと付いています。水拭きをしたい時には、付属の薄い水タンクに水を入れてモップパッドを装着したら、それを本体にスライドさせながら取り付ければ準備完了。別売にはなりますが、花王とコラボしたルンバ専用のマジックリンもあるので、これを水タンクに入れて使うとさらにスッキリさわやかに掃除ができます。

清掃モードもゴミの吸引のみ、水拭きのみ、その両方と3パターンから選べ、水拭きの際にはカーペットを検知して回避できるのも先ほどお話ししたクリアビューライダーというセンサーがあるからこそ。水分量もアプリで3段階から選べるので床材や汚れ具合、好みなどに応じて調整できます。
「モップパッド」の使用後のお手入れ

水拭きが終わったら、水タンクを外して水を捨て、モップパッドは手洗いして乾かしておく必要がありますが、実際にやってみるとたいした手間ではありません。液体洗剤をつけてサッと洗い、ギュッと絞ってベランダに干しておくという一連の時間もけっこう楽しいなと思っています。なんというか、このくらいひと手間ある方が愛着がわくんですよね。
コンパクトな「充電ステーション」がソファの下に置けた!

実は先日、あるテレビ番組でこの「ルンバ205 ダストコンパクター コンボ ロボット」の紹介をするためにアトリエでロケがあったのです。いろいろなシーンを収録した後で、ディレクターさんに「もしかして、あのソファの下に充電ステーションを置くこともできるんじゃないですかね?」と言われて「さすがに無理じゃないですかね?」と言いながら試しに移動させてみたら、置けたのです!
高さ的に充電ステーションを置くこと自体はクリアできたとしても、暗いところだし、お掃除後にルンバが戻れないのでは?という不安もあったのですが、これも見事クリア。全く問題なくソファの下の充電ステーションに戻ることができ、「充電を開始します」という声が聞こえました。

ということで、充電ステーションはソファの下が定位置となり、アトリエがさらに広々と感じられてうれしくなりました。水拭きをした時は、ソファの下に手を伸ばしてルンバを引き出し、水タンクを取り外してからホームボタンを押して再び充電ステーションに戻ってもらうという流れになります。
それにしても、大きなダストステーションがないだけでソファの下が定位置になるなんて、イマドキの言葉で言うと“超スペパ家電”ですよね(スペパ=スペースパフォーマンス=空間効率のいい家電)。さらにお掃除後にグィーンと大きな音がしてゴミが吸い上げられるということがないのでとても静かで穏やかなのもうれしいです。
column
もうひとつ、ソファの近くに置いたもの
【コラム】山善のスピーカー付きサイドテーブルが素敵です

最後におまけの情報をもう少しだけ。アトリエ内の写真に出てきたソファの横のサイドテーブルがとても便利で気に入っています。これは山善の「スピーカー付きサイドテーブル」で、2025年1月にクラウドファンディングで先行販売(予約)されたもので、5月の連休明けに手元に届きました。
「スピーカー」「ルームライト」「テーブル」の1台3役の“インテリア家電”で、スマホと連携させて音楽などが聴けるほか、天板の下には間接照明のようなオレンジ色のLEDライトが付いていて、下の段の雑誌などをムーディーに照らしてくれるところが最大のお気に入りポイントです。
側面にはType-A とType-Cの2種類のUSBソケットがあるから、スマホを充電しながら音楽を楽しむこともできます。天板に組み込まれたフラッとボタンで操作できるから、見た目もすっきり。耐荷重が上段10kg、下段5kg、全体15kgと丈夫で安定感があるので、手をついて立ち上がっても転倒の危険がないという点もサイドテーブルとしてよく出来ているなと思います。早く一般販売も始まるといいですね。
製品DATA
- ブランド:アイロボット
- 商品名:「ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット」
「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!
●Info●
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