いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!
89㎡/3LDK/マンション/5人暮らし
【整理収納アドバイザー takaさん】いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2025.04.16 更新日:2025.04.17
頑張って片付けなくてもいいんです!
いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!

ものの配置を考えたり、収納道具を買ったりするのに気がつけばものが散乱してしまうリビング。暮らしのプロの頑張らなくても片付く仕組みを導入すれば、そのお悩みもすっきり解決します!
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整理収納アドバイザー&建築士の自宅取材からわかった
暮らしのプロのリビングが片付く「動線」と「仕組み」
家族みんなのものが集結しがちなリビング。頑張らなくてもすっきり状態をキープするには、どんな工夫が必要? プロが実践している、家族の暮らしや子どもの成長に合わせたものの配置と動線、収納の工夫などを教わりました!

新築で購入、リノベーションはせずに今年で20年目。写真は娘さんの部屋から撮影。写真中央のダイニングテーブル奥に、リビングからは死角となるようにオープンシェルフを配置。
89㎡/3LDK/マンション/5人暮らし
家族と相談しながら仕組みを作ることですっきりをキープしています
整理収納アドバイザー takaさん
子どもの成長に合わせて、リビング使いを変化させているtakaさん。「子どもが小学生までは3人ともリビング学習をしていたので、リビングにランドセル置き場があるにぎやかな空間でした。中、高、大学生になった今は各自の部屋にバッグや学用品を収納するように。リビングのあり方が子どもたちメインの空間から、家族が集い、くつろぐ場所へと変化してきました」
かつては部屋は散らかり放題、とりあえずの片付けはするものの整っているのは一時的。リバウンドを繰り返す悪循環。そこで7年前に整理収納術を学び、家族みんながラクに片付けられる仕組み作りを模索したそうです。
「使う場所としまう場所の動線を短くすることをまず実践。それから家族の様子を見ながら、動線や収納がスムーズじゃないと感じたら本人にどうしたいかを相談しつつ、その都度調整していきました。同意のうえでルールを決めていけば、お互いにストレスは生じにくくなります。常に整理整頓が"独りよがり"にならないよう、家族と対話することを意識していますね」
また、takaさんの都合で「すぐに片付けて!」と怒らなくもなったそうです。「ものの住所は決めているので、片付けてほしいことを伝え、いつ戻すか約束する。そうするとイライラせず、心穏やかに待てるように。すっきり整ったリビングは、家族みんなで築いていくものだと実感しています」

ローテーブルの天板をすりガラス風のアクリル板に替え、その下のスペースを夫婦のもの置き場に。夫婦は個室を持たないため、財布や本などをそれぞれの箱に収納。「子どもたちにお昼ごはん代などを渡すので、ここにあると便利なんです。今読んでいる本も、すぐ手に取れます」
・玄関からリビングに入れないもの
コート、帽子
段ボール
使用したマスク
娘以外のバッグ

玄関入って左の洋室は長男と次男の部屋で、リビングを通り抜けた先の和室が長女の部屋。それぞれが中学校入学を機に、子ども部屋を作ることに。クローゼットには、夫婦のバッグやその季節に着用している家族5人分の服をまとめて収納(長男と次男は衣類の一部を自室にも)。娘さんのバッグ以外は、リビングに持ち込まれない仕組みに。
玄関~リビング
①散乱しがちな使用済みマスクは玄関で回収

足元に置いたかごの中には、マスク専用のゴミ箱を忍ばせている。「マスクを適当に置いてしまうクセが直りましたね。娘は帰宅後すぐにコートを掛けたいようで、フックを作りました」。段ボールは玄関で開封し、捨てるまでかごと壁の間に。
リビング内
②しまいやすいオープン棚、かつてはランドセル置き場

小学生まではリビング学習で、オープン棚の上がランドセル置き場だったそう。「帰宅後テーブルにランドセルが置かれていても、戻す場所が近いから夕食前には片付いていました。今は子ども部屋があるので、夫婦の仕事道具と趣味の収納に」
リビング内
③使用頻度が高くないものは見せない収納が◎

文房具、救急セット、取扱説明書などの頻繁には使わないけれど必要なものは、ダイニング奥のチェストへ。「私だけがどこにあるか把握するのではなく、家族全員が一目でわかるように、箱やファイルにはカテゴリーごとのラベルをつけています」

リビング内
④掃除機本体は寝室に、アタッチメントはリビングに

「キャニスター型の掃除機本体は寝室に。リビングのコンセントに差して家中を掃除するため、アタッチメントはここに置くのが効率的です」。そのほか、ゲーム機器も収納。Wi-Fiモデムは、テレビボード横のかごで空間と調和するように目隠し。
リビング内
⑤夫婦で共有したい書類は、夫婦がくつろぐ場所の周辺に

夫婦で共有したい子ども関連、地域関連の書類はファイリングしてバスケットの中へ。「いつもくつろぐリビングに置くことで、忘れずに確認する習慣が生まれました」。隠し切らないのもポイント。配線類はその横のかごと無印良品のコシャー箱に。
子ども部屋
⑥長女のリビング学習はすぐに戻せる仕組みで

リビングからも見える長女の部屋。「たまにリビング学習もしますが、戻す場所が決まっているから片付けがスムーズ」。よく使うものはオープンに、保管するものは扉をつけて収納。棚に余白があると量が増えても調整でき、すっきり見える。
Staff Credit
撮影/松村隆史(能登屋さん) 戸松 愛(松田さん) 近藤沙菜(takaさん) メグミ(さきさん) イラストレーション/pino 間取り図製作/前田優子 取材・文/田中のり子(能登屋さん) 藤井そのこ(松田さん、takaさん) 田中理恵(さきさん)
こちらは2025年LEE5月号(4/7発売)「いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!」に掲載の記事です。
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