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憧れのヒュッゲな時間をかなえてくれたアンビエンテックのテーブルランプ「ターン」

  • 神原サリー

2024.12.27

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Vol. #

97

アンビエンテック1
アンビエンテック「TURN/ブラス」59,400円

今年もたくさんの家電をご紹介してきましたが、2024年最後を飾るのはテーブルランプ「ターン」です。秋にヒュッゲな暮らしを学ぶために日本発のポータブル照明のブランドを展開する「アンビエンテック」に取材し、その際にほれ込んで、今年の自分へのご褒美として購入したものです。ヒュッゲについての説明と共に、「ターン」の魅力をご紹介したいと思います。

Index
  1. デンマークのライフスタイル“ヒュッゲ”とは?
  2. デスクライトにも、寝る前のベッドサイドの明かりにも
  3. 見るたびにうれしく、愛着がわく一台
  4. 製品DATA
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デンマークのライフスタイル“ヒュッゲ”とは?

デンマーク語で「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気」という意味の、他の国の言語では置き換えられないデンマークの個性を形成している言葉がヒュッゲです。デンマークは2017年に世界で最も幸せな国に選ばれたそうですが、そのライフスタイルこそが『ヒュッゲ』なんですね。中でも、夜が長い北欧デンマークの人たちにとって、居心地のいい雰囲気を作るために欠かせないのが、明かりです。

実は、私自身がこの言葉を知ったのは、今から6年くらい前でしょうか。NHKの「世界はほしいモノであふれている」というテレビ番組でヒュッゲを紹介していて、すっかり憧れてしまったのです。日本では、LEDシーリングライトや蛍光灯ランプで煌々と部屋全体を照らすことが当たり前になっているけれど、デンマークではなんて優しく穏やかな空間を大切にしているのだろうと

横浜に昨年オープンしたショールーム「Ambientec GALLERY」では、ドアを開けると壁の棚一面にポータブルランプの名作の数々が並んで、まさに圧巻。奥のスペースでお話しを聞いたのですが、そこには部屋全体を照らす明かりがほとんどなく、個々のポータブルランプが必要なところを照らし、落ち着いた空間を作っていました。それが何とも心地よく、いいんですよね。最初はちょっと暗すぎるかなと思ったけれど、時間が経つにつれて、心も体もリラックスできて、「ああ、これこそがヒュッゲなのだな」と思わされました。取材時にうかがった「夜は夜らしく」という言葉も心に残っています

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横浜にあるショールーム「Ambientec GALLERY」
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壁には美しいポータブルランプの数々が。でもターンが一番美しいなと個人的には思っています

デスクライトにも、寝る前のベッドサイドの明かりにも

取材時にメモを取ろうとする際に、広報の方が近くに置いてくださったのが、テーブルランプ「ターン」でした。部屋全体を照らしていなくても、ノートと手元を十分な明るさで照らしてくれるので、全く困ることはありません。しかもその美しいデザインにすっかりファンになってしまったのですね。このターンのデザイナーは、New York City Parsons School of Design卒で、工業デザインを専門にするSmart Designを経て独立し、現在はニューヨークを拠点に活動されている田村奈穂さん。すべてのパーツを、金属のかたまりから削り出して構成されていて、回転しながら削り出す様子から「TURN(ターン)」という名前が生まれたのだそうです。

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暗めの部屋でも手元を見事に照らすターンのあかり

ターンには、ブラス(真鍮)、アルミニウムブラック、ステンレスの3種類があり、今年の自分へのご褒美に購入する際に、どれにしようか迷ったのも事実。でも、結局、少し高くても最も品があり、重厚感があって愛着がわきそうなブラスを選びました。コードレスなので、使いたい場所に持ち運んで使うことができ、部屋の中だけでなくプールサイドやベランダでも、水を気にせず使用できる防塵・防水機能を備えています

シェードの天面にポンと触れるとあかりが点き、触れるたびにあかりの表情が変わるのも大きな魅力です。キャンドルのようなほのかな光から、食事を楽しむ光、テーブルの上を照らす光、部屋に明るさを足す光へと4段階に調整できるのですが、単に、明るさが4段階になるわけではないところが大切なポイント。光の明るさに応じて色温度が変化するので、とても自然で心地よいのです。天面を長押しすれば消灯する仕組みでランプに一切のノイズがないから、使っていないときでも、ただそこにあるだけで美しい佇まい。もうね、見るたびにため息をつくくらい気に入っています。

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シェードの天面に触れて操作します
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4つ目の光量(MAX)にすると、部屋にしっかりと明るさを届けられるほどになります

見るたびにうれしく、愛着がわく一台

仕事用のデスクには、これまでLEDスタンドを置いていたのですが、思い切って処分し、夜に持ち帰りの仕事をする時にも、このターンを使っています。寝室の一画がこの仕事スペースなのですが、天井のLEDシーリングライトは限界まで光量を絞って、色温度も温かいものになるように調整。眠くなっては困りますが、でも心を落ち着けて原稿が書けるのはなかなかいいものです

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自宅のデスクに置いて愛用中。いつもポンポンと2回触れた光量で使っています
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手帳を開いて一日を振り返ったり、これからの予定を立てたりする時間も心安らぐものになりました

終わったらベッドサイドに移動させて、キャンドルのようなあかりにし、好きな音楽をかけるとさらに素敵な空間にほら、これこそヒュッゲですよ。まだ、食卓に持って行ったことはないのですが、この年末にはリビングやダイニングの照明を落として、ターンのあかりでゆったりとお酒を楽しむ時間を持ちたいなと思っています。



製品DATA

「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!

●Info●
公式YouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」好評配信中。

神原サリー Sally Kamihara

家電ライフスタイルプロデューサー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電ライフスタイルプロデューサーとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、東京・広尾の「家電アトリエ」をベースにテレビやラジオ、雑誌やウェブなどさまざまなメディアで情報発信中。商品企画やコンサルティングの仕事も多数。

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