今からでも配信で話題に追いつける!
座談会【私の推しドラマ6選】里田まいさん、フルーツポンチ 村上健志さん、ライター 藤本幸授美さんが語り合う!
2025.01.01
感動シーンから細部の演出まで
語り合いたい!2024年 私の推しドラマ
感動の人間ドラマから、手に汗握るサスペンスまで2024年も多彩な作品が生まれ、盛り上がったドラマ界。LEE世代のドラマウォッチャーに、お気に入りの作品と推しポイントについて、たっぷり語ってもらいました。年末年始、おしゃべり感覚で話題作を振り返りましょう!
タレント 里田まいさん、芸人 村上健志さん、ライター 藤本幸授美さん。私たちが偏愛ドラマを熱く語ります!
小学生の頃からドラマLOVE。’90年代の作品が好き!
里田まいさん
タレント
1984年、北海道生まれ。バラエティ番組などで活躍し、プロ野球選手の田中将大氏と結婚。2児の母。本誌にもたびたび登場。「小学生の頃は、下校後にドラマの再放送を見る時間が幸せでした。今でも’90年代の作品が好きで、配信サービスで一気見したりしています」
こんなポイントにぐっときました!
里田まいさん
ドラマを題材にしたトークライブを100回以上開催!
村上健志さん
芸人
1980年、茨城県生まれ。2005年、お笑いコンビ・フルーツポンチのメンバーとして活動開始。ドラマを愛する芸人仲間と、よしもとドラマ部を結成。「2009年から、ドラマについて語るトークライブを行ってきました。子どもが0歳の今は、見逃し配信もフル活用!」
こんなポイントにぐっときました!
村上健志さん
ドラマの現場取材やキャストインタビューも担当!
藤本幸授美さん
ライター
1979年、兵庫県生まれ。LEEをはじめ、雑誌等でライフ系記事を執筆。ドラマの現場取材やキャストインタビューを担当することも。今回は、座談会の進行役を務めつつトークにも参加。「毎クール、脚本家さんに注目してお気に入りのドラマを見つけるのが楽しみです」
こんなポイントにぐっときました!
藤本幸授美さん
2024年ドラマ座談会!里田まいさん×村上健志さん×藤本幸授美さん
藤本さん(以下藤本) 今日はドラマ座談会、よろしくお願いします。まずは、お二人のドラマ遍歴を教えてください!
里田さん(以下里田) 私の記憶に残る最初のドラマは、小学生の頃に家族と見ていた『はぐれ刑事純情派』。それからトレンディドラマも見るようになって、『あすなろ白書』や『若者のすべて』にも夢中に。今でも ’90年代のドラマが大好きで、この間も『家なき子』を配信で見返しちゃいました。
村上さん(以下村上) 懐かしい! 僕の忘れられない作品は、『東京ラブストーリー』。大人の恋愛なんてわからない年齢だったのに、ハマってモヤモヤしたりして(笑)。その後に放送された『101回目のプロポーズ』も印象的。当時はリアルタイムで見るのが基本だったから、翌日学校で友達と「見た!?」ってしゃべるのが楽しみでしたね。
藤本 わかります、ドラマって、見た後にワイワイ感想を話し合うのも楽しいですよね。 ’24年の作品についてもぜひ熱く語ってほしいです! 里田さんの推しドラマは?
里田 なんといっても『地面師たち』(A)!
村上・藤本 あぁ〜(納得)!
里田まいさんの推し!
A 『地面師たち』
実話をモチーフにした同名小説をドラマ化。ある事件で家族を失った辻本拓海(綾野剛)は、不動産詐欺を行う〝地面師〞リーダーのハリソン山中(豊川悦司)に誘われ、仲間とともに100億円の土地を狙う。衝撃の展開の連続から目が離せない、クライムサスペンス。
里田 私、実際にあった出来事をもとにした作品が好きなんです。この作品もそうで、「こんなこと、ありえるの!?」と思うような詐欺事件がリアルに描かれていて。俳優さんたちの演技も生々しくてハラハラ。一話一話、没入して見てしまいました!
村上 僕も一気見しました! 豊川悦司さん演じる大物地面師が容赦ないんですよね。
藤本 綱渡りの取り引きや酷い制裁など、怖いシーンに緊張しっぱなしでした……!
里田 暴力シーンやぬれ場を含めたディープさも見どころだから、家族と一緒にというより一人でどっぷり浸るのがおすすめです。
『地面師たち』のダークな世界観にどっぷり……!
実際に起きた事件がモチーフなだけに、描写がリアルでした
豊川悦司さん演じる大物地面師が容赦なさすぎましたね
取り引きや制裁のシーンは怖くて緊張の連続でした!
里田 もう一作、私の推しは『1122』(B)。
里田まいさんの推し!
B 『1122いいふうふ』
原作は渡辺ペコ氏の同名漫画。相原一子(高畑充希)と二也(岡田将生)は、自他ともに認める仲のいい夫婦。けれど、二人には〝不倫公認〞という秘密があった——。30代夫婦の心の揺れ動きがリアルで吸引力絶大!
藤本 こちらは、現代の夫婦の物語。一作目とは別の意味のリアルさが魅力ですよね。里田 そう、不倫OKというルールで暮らしていた夫婦が実際に婚外恋愛をして……というストーリーなんですが、岡田将生さん演じる夫が身勝手で(笑)! そのクズっぷりにまた引きこまれるんですよね!
村上 ドラマって、問題をかき回してくれる人がいるほどおもしろくなりますもんね。ただ、恋愛面でダメな男が出てくる作品は、気まずくて妻とは見られないかも(笑)。
藤本 なるほど(笑)。続いて、村上さんの推しドラマも紹介していただけますか?
村上 僕のイチ押しは、ダンプ松本さんの半生を描いた『極悪女王』(C)。後輩芸人のゆりやんレトリィバァが主演、というのが見るきっかけのひとつだったんです。丁寧に人間模様が描かれる前半もよかったけれど、物語の後半からはガラリと色が変わって!
村上健志さんの推し!
C 『極悪女王』
鈴木おさむ氏企画・脚本・プロデュース。心優しい少女が葛藤を乗り越え、女子プロレス界のヒール、ダンプ松本となっていく様を描いた物語。主役のゆりやんレトリィバァをはじめ、唐田えりか、剛力彩芽ら女優陣の体当たりの演技が話題に!
藤本 主人公がヒールとして覚醒するシーンは圧巻! 思わず2回見てしまいました。村上 最高でしたよね。ラストの試合からは、主人公の覚悟やプロレス愛……とてつもないパワーが伝わってきて。実は、芸人仲間と移動する車の中で見ていたんですが、気づいたらボロ泣きしていました(笑)。
里田 私は、ちょうど今、見始めたところなんです。ここから加速するのが楽しみ!
村上 僕は、戦う女性の姿に心をつかまれることが多いのかも。もう1作、選んだのは『花咲舞が黙ってない』(D)です。
村上健志さんの推し!
D 『花咲舞が黙ってない』
原作は池井戸潤氏の同名小説。メガバンクの臨店班に所属する花咲舞(今田美桜)と、ベテラン行員の相馬健(山本耕史)のコンビが、銀行内のトラブルを次々に解決。真正面から問題にぶつかるヒロインに元気をもらえる、痛快エンターテインメント。
藤本 ’14年のヒット作の新シリーズですね。
村上 前作の主演は杏さん。大人気だっただけにハードルが高そうと思いきや、今田美桜さんの花咲舞もすごくよかった! 悪事に立ち向かう姿が気持ちよくて、見ると元気になれるんです。原作の池井戸潤さんつながりで、半沢直樹が出てきたりもして。
里田 わぁ〜! そんなふうに登場人物が作品を超えるのって、話題になりますよね。
藤本 そういえば、今田美桜さんは ’23年の『いちばんすきな花』の役で、同じ生方美久さん脚本の『海のはじまり』に出演。そういうサプライズを見つけるとうれしいですよね。 ’24年、私の推しドラマを挙げるなら、『アンメット ある脳外科医の日記』(E)。
藤本幸授美さんの推し!
E 『アンメット ある脳外科医の日記』
元脳外科医が原作を担当した同名漫画をドラマ化。記憶障害を負った脳外科医・川内ミヤビ(杉咲花)は、マイペースな脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)に導かれ、再び仕事と向き合うことに。少しずつ消えた記憶に隠された秘密が明かされて——。じんわり感動が広がるヒューマンドラマ。
里田・村上 よかったですよね〜(共感)!
藤本 最初は、静かで自然な世界観に驚いたほど。いつの間にか「細かいところも見逃したくない!」とのめり込んでいました。
村上 本当に静かさが醍醐味でしたよね。無言や無音のシーンも長くて、だからこそくぎづけになってしまうというか。僕は、ドラマでは名ゼリフを楽しむのも好きなんですけど、『アンメット』に関しては強いセリフや詩的なセリフより、普通の言葉がものすごい力を放っていたな、と思うんです。例えば「ありがとう」のひと言に、それまでの思いがぎゅっと詰まっているのが伝わってきたりして。
里田 確かに! 俳優さんたちの演技もナチュラルすぎて、毎回「どこまでセリフなんだろう?」「これはアドリブなのかな?」なんて考えながら見ていました。最終的には、すべての登場人物が愛おしくてたまらなくなりましたね。
藤本 長回しで撮影されたという終盤の名場面は、今でも忘れられません! 若葉竜也さんの存在感にも圧倒されましたね。個人的には、ドラマを通して、追いかけたい俳優さんやクリエイターさんが増えていくのも楽しくて。
静かに物語が進む『アンメット』に感動!
とにかく静かなドラマ。無言や無音のシーンにくぎづけでした
演技が自然すぎて「セリフ? アドリブ?」と思ったほど!
細かいシーンも見逃すまいとのめり込みました
里田 私が夢中になったもう一作は、河合優実さんのスケバン姿に目を奪われた、『不適切にもほどがある!』(F)。
村上 見た見た、おもしろかったですよね!
里田 私も大好き。阿部サダヲさん演じる主人公が昭和から令和にタイムスリップして、スマホ依存症になったり現代の教育方針に戸惑ったり。昭和の〝あるある〟にやられて、「この時代を知っていてよかった!」って思っちゃいました(笑)。
村上 昭和と令和、どっちのいい面も悪い面も描きながら、説教くさくなく笑えるのが、さすが宮藤官九郎さん! 小ネタもちりばめられていて、見どころ満載でした。
藤本 ミュージカルシーンでテンションアップしたかと思えば、中盤からはシリアスな現実とも向き合うことに。いろいろな要素を組み込みながら、極上のコメディになっているのがすごい!
藤本幸授美さんの推し!
F 『不適切にもほどがある!』
宮藤官九郎氏脚本。ある日突然1986年から2024年へタイムスリップした体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)は、シングルマザー・犬島渚(仲里依紗)と出会う。昭和のダメおやじの不適切な言動は、令和の停滞した空気をかき回し——。笑いと緊張、愛と風刺、さまざまな要素で魅せる挑戦&ヒット作。
藤本 私は、冬ドラマでは、野木亜紀子さん脚本の『海に眠るダイヤモンド』に注目しているんですが、お二人はいかがですか?
里田 私は、早めにスタートした『団地のふたり』。小泉今日子さんと小林聡美さんのW主演という顔ぶれも、団地で生まれた幼なじみの友情物語という内容も魅力的!
村上 僕が真っ先に見たのは、『放課後カルテ』。小学校の保健室に赴任してきた、松下洸平さん演じる偏屈な小児科医が、生徒たちの異変を見抜いていく物語。その症状が身近なもの中心で。医療ドラマとも学園ドラマとも違う新鮮な作品だな、って。
藤本 どちらもチェックします! 今日は大充実のお話をありがとうございました。やっぱりドラマトークは盛り上がりますね。
里田 この後、早速見てみたい、調べてみたい、と思った作品がいっぱいでした!村上 今は、見逃し配信で追いかけたり、SNSで考察を繰り広げたり、ドラマの味わい方も広がっている。みんな、それだけドラマを語りたいのかもしれませんよね。
※この特集の取材は、2024年10月に行われました。
Staff Credit
取材・文/藤本幸授美
こちらは2025年1・2月合併号(12/6発売)「語り合いたい! 私の推しドラマ2024」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2025年1・2月合併号現在)です。
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