第一線で走り続けるモデルとして、また、小学1年生の娘を育てるママとして。リアルなライフスタイルに裏打ちされたファッションセンスは、LEE読者からの支持率ナンバーワン！　『LEE』では初となるセルフスタイリングを通し、高垣麗子さんのセンスの秘密に迫ります！

センスがいいねって言われると素直にうれしい！自分の好きを大切に、おしゃれを楽しんでいます

　自分の＂好き＂を大切にして、自分らしさを楽しんでいる人。年齢や性別を問わず、そんな人に出会うと、私とはまったく違うタイプの人だったとしても、「素敵だな。センスがいいな」って思うんです。自分に当てはめてみても、昔は、「可愛い」とか「かっこいい」と言われることが褒め言葉だと受け止めていましたが、今はやっぱり、「センスがいいね」って言われると素直にうれしい！　
　自分のことをセンスがいいなんて思うことはないけれど、さまざまな経験や失敗を重ねた中で、最近は、自分にしっくりくるものや似合うものが見えてきたなって、私なりに感じています。今回、すべて私服＆セルフスタイリングという企画に挑戦して、あらためて自分のワードローブと向き合う機会をいただきました。年齢を重ねることで微調整はするとしても、自分の＂好き＂は変わらないということを最確認。この冬は、今回お届けするコーディネートをリアルに楽しみたいなって、私自身、今からとってもワクワクしているんです！

モデル 高垣麗子さん

Item：Coat

コート選びはけっこう慎重派。久々にきれいめの一枚を新調しました

雑誌の撮影などで、毎シーズン、多くのコートに袖を通します。素敵なものばかりで目移りもするけれど、実はコートに関しては、かなり慎重派。着る季節が限られているからこそ、買わない年もあるくらい、吟味して選んでいます。この冬、そんな私が久々にきれいめコートを新調しました。子育てママベースだったおしゃれから自分の好きに戻った実感を、新しいコートを通して味わっています。

 高垣麗子さん

cont（コンテ）のステンカラーコート

Coat：conte
One-piece：Ernie Palo
Bag：BOTTEGA VENETA
Pierced earrings：Charlotte CHESNAIS
Necklace：MARIE HÉLÈNE DE TAILLAC
Tights：BLEUFORÊT
Shoes：ZARA

「ウエストのベルトデザインがポイントになった、ベーシックな中にも個性があるステンカラーコート。一枚で主役になれるデザイン性と、ベルトのボタンを外し前ボタンを留めるとまったく違った表情になる二面性に一目惚れしました。実は私は暑がり。このコーディネートならばマフラーを巻かず、タイツで足元を防寒するのが、私の冬スタイル。〝着映え〞を狙わず、リアルを表現してみました。その分、レオパード柄の靴をアクセントに。きれいめに装いたい学校行事や、たま〜にある夜のお出かけに着ていきたいなって思っています」

Item：Blouse

大好きな甘めブラウスは、一年中クローゼットの主役です

レースやフリルをあしらったフェミニンなブラウスが、昔から大好きです。特にここ最近は、カジュアルパンツをはく頻度が多くなり、甘ブラウスのパワーをあらためて感じています。撮影の際、ヘアメイク後に着替えるときに、前開きや後ろ開きのトップスだと便利という点も、好きな理由のひとつ。季節を問わない私の相棒アイテムです。

 高垣麗子さん

LIVY（リヴィー）のレースボディスーツ

Blouse：LIVY
Cardigan：ANNUAL
Pants：GU
Pierced earrings：SOPHIE BUHAI
Bag：ANYA HINDMARCH
Shoes：CONVERSE

「実はこれ、数年前にランジェリー屋さんで見つけたボディスーツなんです。セクシーに着るつもりはまったくなくて（笑）、基本はカジュアルパンツに合わせる前提で購入しました。背中側にリボンをあしらった後ろ開きデザインなので、慣れてしまえば脱ぎ着も面倒ではありません。ボトムに選んだのは、今季、GUで見つけたコーデュロイパンツ。オンライン限定の長め丈です。レースとのミックス感で、私には珍しい黒コーデを楽しみます」

 ZARA（ザラ）のチェック柄フリルブラウス

Blouse：ZARA
Pants：null.
Coat：MYLĀN
Pierced earrings： MARIE HÉLÈNE DE TAILLAC
Bag：Chloé
Shoes：MANOLO BLAHNIK

「甘ブラウス×デニムは、私の鉄板スタイルのひとつです。ザラのブラウスは、細かいチェック柄とオーガニックコットンの優しい素材感が気に入って、秋口にオンラインで購入。自分の好きを熟知した甘ブラウスは、レビューをしっかりチェックすれば試着しなくても失敗することが少なくなりました。この日はハイウエストデニムにタックイン。ニットからフリル衿やカフス袖をチラッと見せても可愛いな、なんて目論んでいます」

Item：Pants

週5パンツ派。実用面だけでなく、パンツが似合う女性が憧れなんです

年を重ねるにつれてパンツの出番が増え、今では週5パンツ派に。もちろん動きやすくてラクちんで、今のライフスタイルにしっくりくるというのもありますが、理由はそれだけじゃない気がしています。＂自分らしいスタイルを持った自立した女性＂。パンツにはそのイメージがあって、私もそんな女性を目指したい。日々のおしゃれに、私の理想が隠れているのかもしれません。

 高垣麗子さん

AURALEE（オーラリー）のカラースラックス

Pants：AURALEE
Cardigan：AEWEN MATOPH
Jacket：THE HANDSOME
Bag：STELLA McCARTNEY
Socks：Repetto
Shoes：CONVERSE

「今シーズン、無性に惹かれるグリーン。オーラリーのタックパンツは、ピスタチオのような優しいグリーン（ブランドの色名はライトカーキ）に目を奪われて、セレクトショップで即決。センターシーム入りのシルエットのきれいさも、購入の決め手になりました。足元に合わせたスニーカーもやっぱりグリーン。淡い色み×グリーンという配色にこだわったコーディネートです。この冬はこのコンビを、たくさん楽しみたいと思っています」

Item：One-piece

週2はワンピースの出番。娘からの「いいね」もうれしい！

パンツばかりはいていると、自然とワンピースやスカートを着たくなるところも、私らしいなって自覚しています。特にワンピースを着ていると、娘が「ママ、いいね！」って言ってくれることもあって、大体週1〜2回はワンピースに。特別な日やお出かけの日じゃなくても、普段にワンピースを着る。そのデイリースタイルをいつまでも大事にしたいと思っているんです。

 高垣麗子さん

forte_forte（フォルテ フォルテ）の総レースワンピース

One-piece：forte_forte
Coat：Mame Kurogouchi
Pierced earrings： MARIE HÉLÈNE DE TAILLAC
Bag：TOD’S
Tights：BLEUFORÊT
Shoes：VALENTINO

「背が高いので、ワンピースを買うときは必ず試着をして、丈感やサイズ感をチェックします。何年か前に購入したレースのワンピースはヴィンテージのような素材感やデザインがお気に入り。ストレッチ性のあるレースで着心地もよく、シワにもなりづらいので旅先でも重宝します。コートも何年か前に購入したもの。2着とも前から持っていたのに、この組み合わせで着るのはこれが初めてなんです。〝好き〞が生んでくれた、新しい発見です」

母も娘もそろってワンピース好きです

高垣家は母も娘もワンピース好き。

「娘のほう（左）はプチバトー。自然モチーフの柄が可愛くて、シワにもなりにくくおすすめ。私はラルフローレン。ノルディック柄ニットとプリーツ、異素材の組み合わせが、カジュアルになりすぎず好みです」

Item：Border

ボーダー大好き！毎シーズン買ってしまいます

好きなもの、好きなブランドは、必ず毎シーズンチェックをするのが、私のルーティンであり、楽しみのひとつ。ボーダーはその筆頭！　＂好き＂を公言していると、友達も気にかけてくれて、新しい情報を教えてくれたりもするんです。

 高垣麗子さん

MOONDAL（ムンダル）のニットとグローブ

Knit & Gloves：MOONDAL

「ムンダルは、私のボーダー好きを知っている友人が教えてくれた韓国のブランド。カシミヤ混ウールの上質な素材感と優しい色みが気に入って、ニット素材のボーダーに初挑戦しました。指先に切り込みが入っているニットグローブは、スマホが使える優れもの。ニットと一緒に、ダブルボーダー使いをするのが楽しみです。今季は大好きなオーシバルでも、トップスを2点購入。私のボーダーコレクションがにぎやかになりました！」

Item：Knit

シンプルだけど、こだわりが詰まったベーシックニット

10年後、20年後もともに歩んでいけるスローファッションをテーマとしたニットブランドのトックと、この冬、初コラボが実現しました。私にとっての第二の故郷とも呼べる能登からインスピレーションを受けたニットは、私のおしゃれの軸である、長く愛せるベーシック服の象徴でもあります。

高垣麗子さん

 TOQUE（トック）のニット

Knit：TOQUE
Pants：upper hights
Ear cuffs & Necklace：MARIE HÉLÈNE DE TAILLAC

「もの選びの基準として、〝一緒に年を重ねられる服〞という視点は、欠くことのできない私の大切な価値観になっています。今季、この理想そのもののニットを作る機会に恵まれました。能登で出会った鮮やかなツツジを表現した〝深紅〞のニットを、アルパカの中でも特に希少なベビーアルパカ素材で作成。輪島塗を表現した黒との2色、ユニセックスの2サイズ展開という点も、こだわりのポイント。一生大切にしたい服が生まれました」

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