LIFE

やっぱり暮らしのダウンサイジングで、人生が変わった!

物の数へのこだわりを捨てて、掃除がラクに。休日は趣味を満喫!

家具や服を70%減らしたらストレスから解放!ミニマリストmai minimalismさんのご自宅を拝見

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2024.12.18

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人生が回っている人のダウンサイジングストーリー

mai minimalismさん 暮らしのダウンサイジング

ものを減らすこと、自分に合ったものの量を把握することで、〝好き〞や〝心地いい暮らし方〞を見つけ、人生がうまく回り出した方を取材。

この記事では、YouTubeでも人気のミニマリストmai minimalismさんのご自宅をご紹介します。

ダウンサイジングして どう人生が変わった?

⚫︎苦手な掃除のハードルが下がり家事のストレスが激減

⚫︎ものの数へのこだわりを捨てたことで休日は趣味を満喫できるように

教えてくれたのは?

mai minimalismさん

家族構成:3人 
間取り:1LDK
広さ:57㎡

普段は看護師として働き、YouTubeでミニマリストの知恵を発信。夫、0歳の娘さん、犬と生活。著書『がんばらないミニマリズム』(祥伝社)

家具、雑貨、服を約70%減

片づかないストレスから解放! “減らしすぎ”を経て、適量を発見

mai minimalismさん フェルトの小物入れ
ものを買うときには「目的」や「性能」を重視しますが、時には「一目惚れ」をすることも。「フェルト生地の小物入れは、まさにそれ。一時的な感情だろうと気持ちが離れるのを待っていたら1カ月以上も思い続けていて…。何かを入れるわけではなく飾っているだけですが、これは理屈なしに欲しいものなのだと納得して購入しました」(mai minimalismさん)

部屋には洗濯物が干しっぱなし、シンクには汚れた食器がたまり、トイレに置いた消臭剤は空のまま放置。休日、片づけを始めたはいいけれど、結局片づかない。maiさんは、数年前までそんな生活を送っていました。

その頃、夫に出会いました。当時、お互い1人暮らしをしていたのですが、彼の部屋は驚くほどものが少なかったんです。さらに部屋の隅々まで掃除が行き届いていて、排水口までピッカピカ。よっぽどのきれい好きだと思ったら、彼は掃除が苦手とのこと。
掃除の頻度を減らしたいから、余計なものを置かないと。掃除が苦手なのは私も同じなのに、たくさんのものを見て見ぬふりをしていた自分との違いに衝撃を受けました

それを機に、ものが少ない暮らしにさっそく着手することに。

最初の頃は、まだ中身が残っているし、これも案外便利と、捨てない理由をつけては残し、思うように進みませんでした。
でも、ふと水アカがこびりついている水きりかごを見たとき、今までなら掃除をするはずが、手放してみようという気持ちになったんです。
その後、生活に不便はなく、むしろキッチンが広くなって掃除もぐっとラクに。あぁ、この感覚か!と、私の心に火がつきました。
それからはバスタオル、ビニール傘、しばらく着ていない服など、後悔しないと確信できるものから減らしていきました

特に大きな変化があったのは、ソファとテレビを手放したとき。

私の癒し時間に欠かせないものでしたが、つい時間を忘れて怠けてしまいがちだなと思い、フリマアプリへ。手放した後のすっきり感は感動でした。仕事から帰ってすぐにソファに沈み込むことなく、まず入浴する習慣がついて、その後に晩酌を楽しんでベッドで就寝という、整った生活リズムになっていきました

mai minimalismさん リビング
子どもが生まれて、少しずつものが増えていますが、なるべくレンタルを活用。
mai minimalismさん リビング
DIYで緑の壁紙を張ったり、壁にスワッグを飾ったり。殺風景にならない工夫も。

過去の自分からは想像できないほど、「片づけなきゃ」というストレスから解放され、結婚後は特に穏やかな気持ちで日々を過ごせるようになったというmaiさん。ただ、ここで思わぬ壁にぶつかることになります。

ものを減らすことにこだわるあまり、大切な思い出の品を手放してしまったり、夫が大事にしている趣味の道具まで、あと一歩で勝手に手放そうとしたり。今振り返ると、少しメンタルが崩れていたのかもしれません。
自分や家族にとって必要かというよりも、ものの数を減らせるか、という点だけに意識がいっていて。一つでもものが増えることにストレスを感じてしまい、暮らしに制限をかけるようになっていたんです。
ものを増やさないためにおしゃれをしない、生活の不便は仕方ない、旅行をしてもお土産は買わないし、整理が面倒だから写真も撮らない。
気がつくと、ものを減らした当時の快適さは消え、勝手に必要最小限を求めすぎて、つらさが勝るようになっていました

その頃、気分転換にとデイキャンプに挑戦。自然に囲まれた非日常の中、炭火で焼いた肉を頬張ったとき、なんておいしいんだ! と、久しぶりに幸せを実感。

自分が大切にしたい時間のために、ものが増えることは悪くないなと、目が覚めました。それ以降、少しずつキャンプ道具を増やしています。
’23 年には娘が生まれて、ベビー用品など、ものが増える機会も増えました。ものを増やすことで、人生を豊かにすることもできる。限界までものを減らしたことで見えた、新しい発見でした。
これからも、無理なく快適、そして楽しく暮らすのために必要なものとの付き合い方を探し続けていきたいと思います

mai minimalismさん クローゼット
アウター、トップス、ボトムスは各3着、ワンピース1着。オールシーズンで10着のみ。「以前は引き出しが閉まらないほど持っていました。お気に入りで、実際に着ている服だけを残した結果、この枚数に」(mai minimalismさん)
mai minimalismさん 食器洗い乾燥機
「生活をする以上は手放せず、夫婦ともに億劫と感じる家事、それがわが家の場合は食器洗い。食器洗い乾燥機は必要なものとして導入」(mai minimalismさん)
mai minimalismさん ダイニング
「食事をするときは、夫がダイニングに仕事用の椅子を持ってきます。お互いに気に入っている椅子が1脚ずつあれば十分」(mai minimalismさん)
mai minimalismさん キャンプ用品
ものを増やすことを苦痛に感じていた時期に出会ったデイキャンプ。豊かな時間を過ごすためのものは必要だと心境が変わり、道具を収集。

Downsizing Rules

mai minimalismさんのダウンサイジングルール

Rule

1

「それは使っている?」と問いかけてみる

「使っているかいないかをまず問いかけます。1年以上使っていないものは、今後も使う可能性はかなり低いと経験上わかりました」(mai minimalismさん)

mai minimalismさん ヘアオイル
以前ヘアワックスやヘアオイルは10種以上あり、どれも「いつか使う」つもりが、結局ほぼ使わず。オイルを1本で十分!

Rule

2

「それは代用できる?」と工夫してみる

「なくても大丈夫なもの」が日常生活には多く存在。トイレシートはキッチンペーパーと除菌スプレーで代用するなど、試して検討を。

mai minimalismさんの食器
茶碗や汁椀は持たず、味噌汁やヨーグルトにも使えるカップ、ごはんやおかずにいい深皿など、マルチに使える食器を厳選。

Rule

3

「それは大切なもの?」と心に聞いてみる

「暮らしに喜びをくれるもの」は用途が明確でなくても手放す必要なし。ただし、時とともに感情は変化するので定期的に問いかけを。

mai minimalismさん 暮らしのダウンサイジング
愛らしい乳児期の衣類などは、サイズアウトしたら写真に撮って思い出だけ保存し、人に譲るか、フリマアプリに出品。

Rule

4

迷ったら保留BOXに

手放すか迷ったときは深く考えず、ひとまず保留BOXに入れて保管。手放したフリをして生活する経験で、必要なものかを判断して。

mai minimalismさん 保留BOX
迷ったときは考え込まず、まずは気軽に保留BOXへ。「なくても案外困らない経験が多く、納得してものを手放せます」(mai minimalismさん)

Rule

5

もの減らすことを目的にしない

ものを減らすことやものの数にこだわると、暮らしを窮屈に制限してしまう場合も。常に自分や家族にとっての暮らしやすさを大切に。




次回は「人生が回っている人ダウンサイジングストーリー 小山田早織さん編」をご紹介。

Staff Credit

撮影/メグミ 取材・文/田中理恵

こちらは2025年LEE1・2月合併号(12/6発売)「暮らしの『ダウンサイジング』で、やっぱり人生が変わった!」に掲載の記事です。

※商品価格は消費税込みの総額表示(2025年1・2月合併号現在)です。

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「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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