<11月22日~12月20日のあなたの運勢>極限までがんばる時代は終わり、「自由・平等・博愛」に欲求の対象が移っていく【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】
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Saya
2024.12.06 更新日:2024.12.20

12.06up! 「わたしのきものSTORY」18を更新しました。
column「運がよくなるおとなのきもの遊び」を読む
SUN SIGN IN SAGITARRIUS(太陽がいて座に)

太陽は、11月22日にいて座に入ります。ひとつ前のさそり座が深く潜るようだったのに比べると、いて座ではジャンプするような感じです。前しか見なくなる、過去はどうでもいいと思うというところがあるでしょう。ただ、26日には思考や伝達の星・水星がいて座で「逆行」。一度、見切りをつけたことに気持ちが逆戻りするところもありそうです。
その直前、11月20日には変容の星・冥王星がやぎ座を去り、みずがめ座に入り切りました。冥王星がやぎ座に入ったのは2008年のこと。2023年と2024年は、やぎ座とみずがめ座の境界を行き来していましたが、11月20日に3回目の正直で、みずがめ座に入り切りました。これからは、やぎ座に戻ることはなく、わたしたちが生きている間はやぎ座にめぐってくることもありません。
やぎ座の本質である「努力」は今後も変わらないのですが、この16年の、「極限までがんばるような感じ」は過去のものに。一世を風靡したような人も、表舞台から消えていくでしょう。みずがめ座の冥王星では「自由・平等・博愛」に欲求の対象が移っていきます。今までより自由な時間が欲しい、自分も平等に扱われたいといった権利意識も強まっていくでしょう。
そんな時代の変わり目のなかで、12月1日のいて座の新月では潜在していた問題があふれてきたなかで、その方向性が見えてくるでしょう。そして、7日には行動や戦いの星・火星がしし座で「逆行」を始め、愛と美の星・金星がやぎ座を去り、みずがめ座に入ります。自分らしくありたいという気持ちが混乱を起こすこともありますし、みずがめ座的な「自由」への欲求も強くなっていきます。
8日には境界を溶かす星・海王星がうお座で「順行」。不安な気持ちも落ち着いていくなか、15日にはふたご座で満月が。16日には水星がいて座で「順行」。ふたご座には拡大と保護の星・木星もあります。ニュースが入ってくるなど明らかになることがあり、混乱のなかに光が見えてくるような、希望が感じられるタイミングです。

11.22up!
「わたしのきものSTORY」17
お茶席に呼ばれることが増える秋冬。茶道に便利なきものって?
今年の京都の暑さは尋常ではなく、10月下旬まで30度に近い有様だったので、随分長く、裏地なしの単衣(ひとえ)を着ていた気がしますが、11月も中盤になって、袷(あわせ)のきものが活躍するようになりました。
11月からはお茶では炉の季節。口切りと言って、新茶の詰まった茶壷の口を切る行事もあり、先生がお茶会を企画してくださることも増えます。そのため、色無地や江戸小紋などお茶席に着ていける裏地付きの袷のきものが重宝するのですね。
改めて、茶道を習うなかで必要なきものについて考えてみると、先生にもよるのでしょうが、わたしの先生は、「日々のお稽古にはカジュアルな小紋で十分。紬でもいい」というお考え。またハリがあり、裾が乱れがちになる織りのきものは、お稽古ではNGという先生もいらっしゃるようですが、わたしはマンツーマンのプライベートレッスンをお願いしているため、そこまで裾まわりを気にしなくてもい。それで、月2回のお稽古には自分好みの紬を着ていくことが多いです。もちろん、きものでないといけないということもなく、グループレッスンでは洋服でお見えになる生徒さんもたくさんおいでのようです。ただ、帛紗や懐紙を胸元に懐中するために、きもののほうがやりやすいのですね。洋服なら、練習用のエプロンを使う方も多いですが、わたしの場合はきものを着るのが楽しみであり、着る練習もしたかったので、毎回、きものにしていました。


千總さんの小葵の色無地と洛風林さんの袋帯の組み合わせで、お茶席にも着ていけるような取り合わせに。
また京都ではイベントにお茶席がかかることも多いのですが、祇園などでの大人数のイベントは、茶席と言っても、紬で行って問題ないと思います。夏の祇園茶会、5年ごとの擬祇園甲部歌舞練場での百味会など、お祭りのような場ではわたしは紬や小紋を着ていきます。
けれど、茶室のあるような場にお招きいただくとなったら、大寄せと言って、何十人もお呼ばれするようなお茶会でも、一つ紋の色無地や江戸小紋などセミフォーマルなものを着ていきます。江戸小紋は、三役と言って、「鮫・行儀・角通し」など無地に近い細かな柄は、色無地に準じるものとして茶席に着用できると言われていますし、それ以外の柄でも、細かなものなら、うるさく言う方はほとんどいないと思います。
これら色無地や江戸小紋をリユースショップなどで買う場合ですが、未使用品だとしても昭和の時代のままの、朱色とか黄緑とかだと古くさく見えてしまう危険性もあります。程よい色めのものは意外とないですし、欲しいものが定まっているなら、お誂えもいいでしょう。また手元に安くても質のよいものがあったら、いっそ染め直しに出すのもいいのかもしれません(嫁入り支度で、両親が色無地をあつらえてくれたけれど、今となっては色が気に入らないという方なども、リサイクルショップに売ってしまう前に、染め直しにトライするのはおすすめです。せっかくの思い出の品ですものね)。
お茶席では簡素な美しさが好まれることから、アクセサリーなども原則しないため、合わせる帯は、金銀糸を使っていない落ち着いたものを選びます。目が慣れてくると、「これなら、お茶っぽい」というのがわかるようになるのですが、有職文様など古典的なものが基本です。
でも、新年の初釜など特別な席にお呼ばれしたときは、みんな張り切り、金銀糸が使われた友禅の訪問着や袋帯でご挨拶に参じることになります。社中のみなさんのお話によると、毎年違ったものを着たいからとレンタルすることもあるそうで、とくにお金をかける方ばかりでもないようです。お茶会ではみなさんのきものを見るのも楽しみのひとつですが、学生さんなどは、おばあさんやお母さんのきものを着ているということもあり、代々着られるきものの魅力を感じる機会にもなっています。
それから小物類。セミフォーマルのバッグやストール、草履なども2つ3つあれば、それで事足りるものですが、お茶席に入るときに意外と使えるのが風呂敷です。道中着やストールなどを風呂敷でまとめて置いておくものなので、可愛らしい、お気に入りの風呂敷をもっておくと、それだけで気分が上がったりします。
いずれにしろ、京都のお茶のシーンでは着ているきもので競い合うような感じはまったくなく、みんなマニアックにお茶の世界そのものを楽しんでいる気がします。わたしはお茶もきものも、まだまだ初心者。お茶についてもようやく許状を申請し、盆略点前ができるようになったというレベルですが、社中のみなさんにならって謙虚に学び、先生の背を見ながら、少しずつでも成長していけたらなと思う日々です。
二十四節気のきものワードローブ「小雪」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

二十四節気では小雪。
今回のきものは、中村勇二郎さんという作家ものの江戸小紋です。
古代菊という勇二郎さんの代表的な柄らしいのですが、ブルーグレーの優しい色めが本当に好みで、また軽い格式のお茶席なら着ていってよいということで、社中の茶会など肩肘張らない機会に愛用しています。
きものをひとりで着られるようになってからすぐ、確か、バイセルさんのセールで格安で購入しました。
未使用品で、美しい状態でしたが、もう10回くらいは袖を通して、何回も丸洗いに出しているので、十分、元は取った気がしています。
バイセルさんで買ったのはこのときだけですが、探すと掘り出し物が絶対あると思います。
合わせたのは「あらいそ」さんの吉野間道の袋帯。
「あらいそ」さんは有職文様が得意な京都のメーカーさん。
吉野間道とは立体感のある畝を、浮き織りの技法で、縞や格子に表した柄のこと。
「銀座かわの屋」さんで購入しましたが、これも、初期に手に入れたものなので、初めは袋帯が難しく思えて、本や動画を確認しては、なんとか着ていたのをこの帯を見ると懐かしく思い出しますね。
帯揚げは、憧れの月日荘さんで買った、「和小物さくら」さん。
名古屋の瑞穂区にあるので、まだ一度も訪問できていないのですが、いつもオンラインショップをうっとりと眺めています。
帯締めは千成堂着物店さんで。帯揚げ、帯締めは、千成堂着物店さんのもの。
バイセルオンライン
https://www.buysellonline.jp
銀座かわの屋
https://www.kawanoya.co.jp
千成堂着物店
https://www.sennarido-kimono.com/
12.06up!
「わたしのきものSTORY」18
きもので出かけると楽しいし、褒められるし、喜ばれる話
今年も残すところ、あとわずかとなりましたね。みなさんにとってはどんな1年だったでしょうか。
わたしにとっては、寝ても覚めてもという感じで、きものに夢中だった3年間を経て、きもの体験のコラムを書かせていただいたうえ、きもの占いまでするようになったという、予想外の展開がたくさんある年でした。
改めて、きものの何が楽しいのかと振り返ると、きもので出かけると、居合わせるみなさんが喜んでくださるというのも大きい気がします。
つい先日も、今学んでいるセラピーで、世界のさまざまな方とともに集まる機会があり、初日はおもてなしの意味もあり、きもので出かけたのですが、みなさんが本当に喜んでくださるのです。こんなにいろいろやっているようで、実は、自己表現が苦手なわたしにとっては、「あなたを大切にしています、リスペクトしています」というメッセージを存在しているだけで相手に届けられるきものは、本当にありがたいツールだなあと感じています。
海外の方ばかりではありません。京都では、きものがコミュニケーションツールに。道ゆくおじさんに、「きものはやっぱりいいね」と声をかけられたり、書店で出会った90歳過ぎのおばあさんに褒められ、ご自宅に招かれたりも。もちろん、年配の方ばかりではなく、若い方も、きものを着ていると笑顔になり、カフェやクリーニング店など行き先々で褒めてもらえます。

タクシーのなかでもきものを着ていると、ドライバーさんたちが無条件に褒めてくれます。西陣にいて廃業され、タクシーに乗っている方なんかも多いので、着姿がいいとか着付けの話とか、無限に広がっていくのですね。暑くて寒い京都では、それだけで5分話せるくらい、お天気が鉄板の話題なのですが、きものなら、さらに10分でも20分でも、到着地までずっと話し込めるほどです。年配のドライバーさんたちだと、「嫁入り道具にもってきたきものを奥さんが着ない」というぼやきで、これもまた10分くらい話せます。やはり京都はきものの本場という意識があるので、レンタルではない、マイサイズのきものを着ている人を見ると、嬉しい気持ちになってくださるのかもしれません。
もちろん、〝いけずな京都人〟流の褒めて下げているという可能性もないわけではありませんが、きものに関しては、ハートで話している、伝えてくださっているのを感じます。これだけ美しい街ですから、美意識が高い方が多いので、きもののような美しいもの、魅力のあるものには素直に反応してくださる印象があります。
東京でも何度か着たことはありますが、京都ほどではないものの、みなさん喜んでくださるんですね。打ち合わせなどに着ていくと、仕事の話もスムーズに行く気が。それも、きものによって、「あなたを大切にしています、リスペクトしています」というメッセージを伝えられるからかもしれません。
お茶のお稽古やちょっとしたイベントのほか、少し改まった食事などにも着ていけると、
「このイベントに何を着たらいいだろう」という悩みがぐんと減るもの。日々のめまぐるしさに、きもの熱は多少落ち着いてきた最近ですが、それでも、時折、きもので1日過ごすと、「楽しいな、きものっていいな」という気持ちがよみがえることになります。高くなくてもよい、マイサイズの、ワードローブとしてのきものの楽しさ、やっぱりたくさんの人に知ってもらえたらなあと思うのでした。
二十四節気のきものワードローブ「小雪」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

二十四節気では大雪。
今日のきものは、50年以上前、母が結婚するときに祖母に反物を贈られたという結城紬の袷のきものです。
おそらく石下結城紬か何かで、さほど高いものではないと思うのですが、
結婚したら、友禅のきものより、こうした紬のほうが役立つだろうと買ってくれたとか。
戦時中に祖父が結核で亡くなり、疎開先で苦労した祖母の、せめてもの親心だったのかしらと思うと、着るたびに、何かほっこりした気持ちになります。
結婚後の母は知人の披露宴などでしか、きものを着ることはなかったので、長らく出番がなかったのですが、ひとりできものを着られるようになった3年前、譲ってもらったのでした。
着丈は問題なかったものの、母はわたしと違って、消えてしまいそうに細い人なので、身幅を直してもらい、毎年、一度か二度は袖を通しています。
朱色の裏地がいかにも昔きものなのですが、それも可愛くていいなと、レトロ感を楽しんでいます。
50年前の洋服を着られることなどまずないと思うと、きものっていいなあと心から思いますよね。
カジュアルな食事の場などに着ていくのにぴったりな1枚です。
合わせた帯は、京都・茶山の骨董屋さん、正尚堂さんで。
江戸時代の布団側(布団カバー)だったらしい、アンティークの堺更紗から仕立ててもらったもの。
見るなり、「可愛い」とひとめ惚れした、これも思い入れのあるものです。
帯締めは千成堂着物店さんで。帯揚げ、帯締めは、千成堂着物店さんのもの。
正尚堂
@seishodo
Staff Credit
photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
■Sayaさん著書情報
『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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