こんにちは、ライター川口ゆかりです。
先日、家族で神戸に行ってきました。
神戸といえば、洗練されたおしゃれな街並みが思い浮かびますよね。異国情緒漂う港町としての歴史を感じつつも、現代的なセンスが光るスポットが点在していて、どこを歩いても絵になる場所ばかり。でも、実はそれだけじゃないんですよ。海、山、温泉という、自然の恵みがバランスよく詰まった場所でもあるんです。
そこで今回は、家族連れにぴったりなスポットをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
1日目の宿泊先は六甲山のグランピング施設
一棟貸しの「ネイチャーライブ六甲」
まずは、山エリアの楽しみ方から! 秋から冬にかけて本格的なキャンプシーズンを迎えるわが家ですが、”ガチなアウトドアはちょっぴりハードルが高い?”と思っているパパやママも少なくないはず。そんな初心者さんにおすすめしたいのがグランピングです。
私たちが宿泊したのは、2023年5月19日にグランオープンしたグランピンク施設「ネイチャーライブ六甲」。1日5組だけ、しかも、森の中で本格的なアウトドア料理を“自分たちで作って食べる”キュイジーヌ・グランピングとあって、週末は数ヶ月先まで満室というほど大人気。奇跡的に仕事も子どもたちの習い事もない週末に予約が取れ、念願の宿泊となりました。
敷地内に一歩足を踏み入れると巨大な鳥の巣「バーズネスト」が出迎えてくれます。巣の部分には六甲山でひろった枝が使われているそう。巣の中にある螺旋階段を登ると、施設と神戸の街並みを一望できる展望台になっていて、なんだか鳥になったかのよう。
ステイしたのは三角屋根が特徴的な「スカイコテージ」
周囲に溶け込むように建てられていて、どこから見ても神戸の美しい街並みが視界に広がります。特に1階の窓からは緑豊かな山々が広がり、夜になると神戸の街の灯りが一望できる贅沢なロケーション。これにはもう、子どもも大人も大興奮! わざわざここまで来て、本当によかった。
2階のテラスには遊び心たっぷりの仕掛けが!
2階のベランダ部分はハンモックになっていて、腰を下ろすと心地よい揺れに包まれます。ちょっとした冒険心をくすぐる空間ですよね。息子は「ここ、秘密基地みたい」と嬉しそうに言いながら、ずっと遊んでいました。
気になる水回りもとてもきれい
コテージ内にはトイレや洗面台、お風呂はもちろん、シャンプーやリンス、歯ブラシにタオル、ドライヤーまで。すべてそろっています。自宅から持っていくのは、着替えだけでOKというお手軽さはグランピングだからこそ! しかも、アメニティーは環境にやさしい素材。いちいち感動していました。
ここでしか体験できない自然のアクティビティ
夕飯までの時間を利用して、巨大のこ引き、フォトスタンド、アフタヌーンティーなどなど、ここでしか体験できないアクティビティを楽しみました。自然とたっぷり触れ合うことで発見する気づきは、小・中学生のいまだからこそ体験して欲しい、何よりの学び。
都会の喧騒から少し離れて、こうして自然の中で過ごす時間は、子どもにとっても大人にとっても貴重な体験になりますよね。
地元食材で楽しむ!心温まる手作りディナー
さて、お腹がすいてきたところでお待ちかねの夕食タイム。
まずは、前菜。旬のきのこを使ったサラダ作りから。花びらたけや舞茸、六甲シャンピニオンといった、きのこを種類ごとに丁寧にアルミホイルに包み、蒸し焼きにしていきます。
メインは神戸牛のローストビーフ
サーモンの蒸し焼きや神戸牛のローストビーフwith新米ごはん(お好みで生卵、トリュフ)。デザートはいちじくとバニラアイスと、ボリューム満点。
何と言っても嬉しいのは、後片付けの心配がないこと。
スタッフの方がしっかりと片付けてくれるので、ママもゆっくりと食事を楽しむことができるんです。忙しい日常から少し離れて家族や仲間と心温まるひとときを過ごせるこの体験は、とっても贅沢な時間。
キャンプに欠かせない焚き火タイム
食後はサンドブラストグラス作りを体験したり、焚き火を囲んでお酒を飲んだりと、思い思いの時間を過ごしました。
ちなみにこちらはお食事もドリンクもすべて宿泊費に含まれたオールインクルーシブタイプ。ドリンクも飲み放題だから、お酒が好きな人にとっては、よりお得に感じるかもしれませんね。
テラスで迎える特別な朝ごはん
翌朝、目を覚ますと、おいしそうな朝食が! 通常のキャンプは朝早くから起きて朝食の準備をし、子どもたちに食べさせて、後片付けにテントの撤収とドタバタしてしまうけれど、グランピングならその心配は一切なし。
起き抜けで焼きたてのちぎりパンにオムレツ、新鮮な野菜と旬のフルーツ、そこに温かいスープが加わった朝ごはんが食べられる。その幸せといったら♡ ドリンクは豆から丁寧に淹れた自家焙煎のコーヒー。最高の贅沢ですよね。
鳥のさえずりや風の音、自然のエネルギーに包まれながらゆっくりと朝食を楽しむひとときは、五感が目覚めていくような感覚。アウトドア初心者さんだけでなく、私たちのようなキャンプフリークも楽しめる「ネイチャーライブ六甲」。子連れ旅には強くおすすめしたいです。
大阪湾を一望できる
絶好のビュースポット「六甲ガーデンテラス」
後ろ髪を引かれつつ、「ネイチャーライブ六甲」をあとにして向かったのは、「六甲ガーデンテラス」。
晴れた日には遠くの海まで見渡せるビュースポットで、のんびりと景色を楽しみながら周囲を散策するだけでもわくわく。この日はお天気もよく、絶好のお散歩日よりでした。
100円でできる厄払い「かわらけ投げ」
日本には古くから伝わる風習や遊びがたくさんありますが、特に興味深いのが「かわらけ投げ」。めでたい時に使われる縁起の良い盃を高い場所から投げることで、悪い運や厄を払うのだとか。
売店に土でできた素焼きのお皿が売っていたので、さっそくチャレンジ。豆まきのように元気よく投げてみました。なんだか気分もスッキリしたような。
温泉街へと空中散歩
山の景色を楽しむ!「六甲有馬ロープウェー」
山の上から温泉街へのアクセスに便利なのが「六甲有馬ロープウェー」。
六甲山頂と有馬温泉を約12分で結ぶ空中散歩は爽快そのもの。ちょっとしたアトラクション感覚で楽しめるので、お出かけリストにぜひ加えて欲しいスポットです。
ロープウエイで山麓に行くと待っていたのは……
のんびりとした風景が広がる「有馬温泉」
日本最古の歴史書「日本書紀」にも登場する、悠久の歴史を誇る「有馬温泉」。
その深い歴史を感じさせる温泉街は豊かな自然に囲まれ、情緒溢れる雰囲気が漂っています。なんだかタイムスリップしたみたい。
地元ならではの名物グルメを楽しむ
山の恵みを感じながら、地元の美味しいものを食べるもよし、こだわりのお土産を探すもよし。財布の紐はゆるみっぱなしでした(笑)。
温泉街のイチオシおみやげは「大黒屋」
個人的にヒットしたのは、地元の花山椒や実山椒を使った佃煮や調味料を手作りしている「大黒屋」さん。温泉街の中でも最も歴史のある老舗だそうで、一番の魅力は無添加へのこだわり。
砂糖や化学調味料を一切使用せず、保存料も最小限に抑えているため、食べるたびに素材本来の味わいが口いっぱいに広がります。特に地元のちりめん山椒を使った商品は香り高く、ピリッとした辛みがやみつきになるほど! ご飯のお供は、自宅に戻ってからも楽しめるのでおみやげにも喜ばれるはず。
歩き疲れたら「足湯」でひと休み
歩くだけで、心がふわっとリラックスしていく温泉街。ここには、歴史ある湯治場としての風情とともに、心地よい癒しを提供してくれる場所がいくつも点在しています。
なかでも、誰でも気軽に温泉の恵みを楽しめる「足湯」は、大人も子どもも楽しめるスポット(しかも、無料!)。冷えた足先がじんわりとあたたまって……はぁ、極楽~。
2日目の宿泊先は老舗旅館
有馬温泉「有馬グランドホテル」へ
2日目は日々の疲れを癒すべく、老舗旅館「有馬グランドホテル」へ。
大きな窓から広がる景色は絵画のように美しく、部屋に足を踏み入れた瞬間から心が満たされます。温泉にゆったりと浸かるなんて、いつぶりでしょう。シアワセだ……。
品数豊富なお料理は、一つひとつが丁寧に作られており、そのどれもが心にしみるおいしさ。特に印象的だったのは、着物を纏った中居さんが一品ずつ丁寧に夕食の支度をしてくれる、日本ならではのおもてなしを受けたこと。旅館の素晴らしさを改めて実感した夜でした。
海エリアをとことん楽しむ
新スポット「神戸須磨シーワールド」
いよいよ最終日。
ゆっくりと目覚め、朝食を楽しんだ後は「神戸須磨シーワールド」へ。
こちらは2024年6月にオープンしたばかりの新しいお出かけスポットで、一番の目玉はシャチのショー。力強いジャンプとともに飛び散る水しぶきに私たちの心も湧き上がり、会場全体が歓声に包まれます。その迫力たるや!
ショー以外にも色とりどりの魚やペンギンたちのかわいらしい姿も見ることができ、時間を忘れて楽しんでいました。
ひとつ後悔をあげるなら、泳いでいるシャチを見ながら食事が楽しめるビュッフェレストランが(あまりの人気で)予約が取れなかったこと。次回は必ずリベンジしたいですね。
ランチは港をのぞむ、飲茶食べ放題に!
神戸ポートピアホテルにある中国レストラン「聚景園」
神戸旅の最終日に選んだのは、神戸ポートピアホテル29階にある中国レストラン「聚景園」。
お目当ては飲茶食べ放題付きランチセット! ワゴンで運ばれてくるセイロには一つひとつ手作りした小籠包や焼売、プリプリの海老餃子が入っており、大好物の北京ダックまでが食べ放題という贅沢なもの。こまめにオーダーに来てくれるので、ついつい食べ過ぎてしまう。
ちなみに飲茶だけではなく、前菜やメイン、スープにデザートまでついて、4000円はお得ですよね? 夫とも「またきたいね」と話しながら、大充実の週末神戸旅を終えたのでした。
神戸は子連れ旅にもおすすめ
観光スポットだけではなく、海と山に囲まれた自然の美しさ、温泉と心を豊かにしてくれるような場所が満載の神戸。どれもがバランスよく詰まったこの街にすっかり虜になってしまい、早くも「次はどこに行こう」とガイドブックを片手に妄想を膨らませています。
東京からは新幹線や飛行機のアクセスも便利なので、これから訪れるホリデーシーズンの子連れ旅にもおすすめですよ。
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川口ゆかり Yukari Kawaguchi
ライター
1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。
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