Vol. #
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昨年、電気圧力鍋市場に参入して瞬く間に人気を集めたタイガー魔法瓶の「TIGER COOKPOT」に新たに炒め機能が追加され、ファミリータイプの4Lタイプも加わって2024年11月1日に登場します。一足早くプレス向け体験会でその魅力を取材&試食してきましたので、その詳細をお知らせしますね。
約1.15気圧のやさしい圧力「うま圧」が特徴。約7分でフタが開けられる!
タイガー魔法瓶から2023年秋に登場した電気圧力鍋「TIGER COOKPOT」は、一般的な圧力鍋が1.7気圧と高圧力を採用しているのに対し、約1.15気圧という“やさしい圧力”の「うま圧」が特徴。電気圧力鍋は調理時間こそ短いものの、なかなか鍋の中の圧力が抜けず、減圧に時間がかかるのが難点でした。「TIGER COOKPOT」は、減圧時間が短く、加圧調理の終了後に約7分でフタを開けられるため、使いやすいと評判に。魚の骨までやわらかくという調理ではなく、カレーやシチュー、肉じゃがなどのいつもの料理が煮崩れせず、食材の食感を残した仕上がりになります。
新たに加わった4Lの大容量タイプでは、ヒーターをパワーアップしたことで、調理容量は2倍になっても調理時間は約1.5倍で完成することができるようになったとのこと。おまかせでOKで手離れがいいとしても、帰宅後に時間がない時などは少しでも早く出来上がってほしいから、うれしいですよね。
炒め機能の追加で青椒肉絲もフライパンや中華鍋要らず
そんな「TIGER COOKPOT」に炒め機能が加わったのが、新モデルの最も大きなトピックス。プレス向け体験会では、タイガー魔法瓶の調理家電の料理の監修もされている、大阪の「夢クッキングスクール」の梅田昌功先生が実演をしてくださいました。
まずは大人も子供も大好きな青椒肉絲を作ります。マニュアルモードで「炒め・強」を選び、加熱時間を13分にセットしてスタートキーを押します。表示が点滅から点灯に変わったら予熱完了。サラダ油を入れて、豚肉とショウガを炒めます。豚肉は火が通らないうちにひっくり返すなど、さわり過ぎないのがポイントと梅田先生からのアドバイスがありました。肉に火が通ったら、戻した干しシイタケ、タケノコの水煮を投入し、軽く炒めたら、ピーマンも入れます。白っぽかったピーマンの裏側が透き通ってきたら、合わせ調味料を加え、最後にごま油を落としたら出来上がりです。
「いつフタを閉めるのだろう?」と思って見ていたのですが、この調理は炒め物ですから、全部自分で調理する必要があります。でもね、火加減の心配をせず、フライパンや中華鍋なしでもシャキシャキして抜群においしい青椒肉絲が出来上がるのだから、これはすごいことですよね。内なべが深いのでまわりに飛び散る心配もないですし、いつも最適な温度を保ってくれるので順番に材料を加えていくだけでOKなのは確かに便利。付属のレシピブックもわかりやすくよく出来ています。
炒めてからの「うま圧」加熱で旨みたっぷりの“おばあちゃんの肉じゃが”に
次は肉じゃがです。実は、この「TIGER COOKPOT」にはオートメニューに肉じゃががあって、それを使う場合は、材料を全部内なべに入れ、「うま圧」で調理します。昨年、この肉じゃがを試食したのですが、確かに煮崩れはしていないけれど、やや味の染み込みが足りないような、あっさりし過ぎた味のような気がしていました。
新モデルでは、炒め機能が加わったことで、まずは肉をよく炒めてから、玉ねぎやにんじんやじゃがいもなどの野菜を入れてさらに炒め、そこに煮汁を加えるという調理方法が可能になったのです。この日も、こちらの方法の肉じゃがを実演・試食させてくださったですが、炒めてから「うま圧・強・37分」で調理した味は、これまで私自身が作ってきた味にとてもよく似ていて、うれしくなりました。使ってきたのは深さのあるフライパンですが、作り方の手順も全く同じなのです。肉の旨みがしっかりとしていて、コクのある味。梅田先生が「おばあちゃんが作ってくれた肉じゃがの味」とおっしゃっていましたが、そうか、私はやっぱり「おばあちゃんなんだな」と妙に納得した瞬間でもありました。
忙しいときには、オートメニューでさっぱり味の肉じゃがに。ちょっとひと手間掛けられる日は炒め機能も加えた本格的な肉じゃがに。そんなふうに使い分けられるのはいいなあと思います。いずれもCOOKPOTにおまかせで、焦げ付きの心配などもないですし(せっかくおいしく出来たのに、うっかり焦がしたときの絶望感と言ったら!)
1台11役&お手入れも簡単です
「うま圧」のほかにも、今回加わった「炒め」「高速」「スロー調理」「低温調理」「無水調理」「発酵」「ベイク」「炊飯」「茹で」「温め」と一台11役の多機能なので、毎日何かしらの調理に使えるところも魅力です。少人数向けの2Lタイプに加え、6人分の肉じゃがも調理できるファミリー向けの4Lタイプとラインアップが増えたのもうれしいですよね。
また、炊飯器感覚で使える仕様や、使用後のお手入れパーツが内なべ、つゆ受け、内ぶたの3点のみという少なさや、つゆ受けと内ぶたは食器洗い乾燥機にも対応している点などもうれしいポイント。内なべに取っ手が付いていて持ち運びしやすいのも、タイガー魔法瓶の炊飯器ならではの仕様と同じでさすがです。
プレス体験会では「TIGER COOKPOT」のビジョンとして、「使いやすさにこだわり、毎日使いたくなる圧力鍋調理鍋で料理を一番楽しい家事にする」という説明がありましたが、まさにその通りの仕上がりといった印象。ファミリー向けのタイプでも3万円代前半という値ごろ感のある価格もいいですよね。11月1日の発売が待ち遠しいなと思います。
製品DATA
- ブランド:タイガー魔法瓶
- 商品名:電気圧力鍋「TIGER COOKPOT」
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