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LIFE

「40代の出産」リアルStory

40代の出産体験談

【43歳で初産リアルStory】過去に2回の流産も。育児のイレギュラーなことに動じなかったのはこの年齢ならではかも

2024.10.24

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「40代の出産」リアルStory

一般的には35歳以上の初産が高齢出産と定義されていますが、最近では40代での出産も増加傾向に。そこで、実際に40代の出産を経験した読者にインタビュー。40代ならではの大変さや、年齢を重ねたからこそのよかったことなども聞きました。

43歳で初産

過去に2回の流産も。人生経験が豊富だから育児でも動じない!

ゆうさん(52歳)

LEEメンバー

ゆうさん(52歳)

夫、9歳の息子の3人家族。以前は介護職で働いていたものの、夜勤もあり不規則だったため、パートの事務職に転職。現在は社員でフルタイム勤務中。

無事に生まれてきてほしい。出産がゴールになっていた

39歳で夫と出会い、40歳で妊娠がわかったゆうさんですが、その後2回の流産を経験することに。

「最初は双子を妊娠していたのですが、残念ながら流産してしまいました。半年ほどしてまた妊娠したものの、今度は子宮外妊娠の疑いが。結局、子宮の端っこの角部に着床していて、このまま進めば子宮破裂の可能性もあると言われ焦ったのですが、そのまま自然流産に。流産が続いたことでリサーチしてみると“不育症”を知り、自分に当てはまる項目が多いと気づき、不育症の検査をすることにしました。でも、検査では大きな問題や原因などはなく、年齢的なもので流産を繰り返しているのだろうと……。しばらくそのまま様子を見ることになりました」

42歳で再度妊娠が判明。うれしい反面、妊娠中は不安も。

「つわりはほとんどなく元気だったのですが、妊娠継続できるかがとにかく不安で仕方ありませんでした。健診で産婦人科に行くと『何か言われるのでは?』とドキドキしてしまって。診察前に血圧を測ると、毎回異常なぐらい血圧が高くなっていました。その病院は過去2回の流産のときも通っていたので、トラウマのように当時のことを思い出してしまっていたんですね。出産は別の病院だったのですが、転院したら血圧が正常に戻っていて! 健診のたびに、体に異変が出るほどの緊張感を感じていたんだなと痛感しました。

その後、後期には妊娠糖尿病になってしまい、先生とも相談して帝王切開で出産することに。出産できてこれでほっと一安心……だと思ったら、無事に生まれてきてほしい思いが強すぎで、出産がゴールになっていたことに気づいたんです。産後に初めて息子と2人きりになったときに責任の重さをズシッと感じ、『私たち親はいつまで働ける?』『子育ての資金は大丈夫かな』『息子をひとりにさせないように健康に気をつけなきゃ』といった思いが一気に押し寄せてきて。初めて現実と向き合って、怖くなったことを覚えています」

体のトラブルに夫の失言、戸惑うことが多かった産後

産後は体の回復が遅く、さまざまな心身の不調に悩まされたそう。

「むくみがひどく、抜け毛などのマイナートラブルが多発。手の腱鞘炎と、腱鞘炎の中でも指のつけ根が痛んで曲げ伸ばしがスムーズにできない“ばね指”にもなってしまい、日々の家事や育児もしんどい状態に。調べるとこれもホルモンの影響が大きく、産後に腱鞘炎に悩む人はけっこういるようなんです。また、周りに先に出産した方が多かったので、職場で産後うつになった人の話を聞いたり、『40代で出産すると若いママの仲間に入れなくて孤立しがちだよ』なんて会話を小耳にはさんだり。ネガティブなワードだけがインプットされて、ふさぎ込んでしまった時期も。

さらに、夜中に子どもがどうしても泣きやまず、寝ている夫に助けを求めたところ『育児放棄してる!』と言われたことがあり呆然! 寝ぼけていたのですが、夫は5歳年上で、周りに育児に取り組んでいる男性もあまりおらず、当時は心の奥底で、母親が育児をするべきだと思っていたんじゃないかなと。数年後に聞いてみたら平謝りされて、夫も父親として少しは成長したのかなと思います」

産後は戸惑うことが多かったと話すゆうさん。7カ月で保育園に入って仕事復帰すると、だんだんと気持ちが落ち着いてきたとか。

「妊活中に転職し、パートで事務職として働いていました。パートだと出産で一度辞めなければいけないかなと思っていたのですが、転職してから1年以上雇用保険に入っていたので、育休を取得することができて、同じ職場に復帰を。日中は仕事をして、夕方から家事と育児の第2ラウンドが始まる生活が、メリハリをつけやすくて私にとっては合っていたみたいです。急な発熱などのイレギュラーなことはありましたが、あまり動じないでいられたのも、この年齢ならではかもしれません」

History
ゆうさんのこれまで


40歳

39歳で夫と知り合い、妊娠が発覚し結婚。双子を妊娠していたが、流産。半年後、妊娠するも再度流産

41歳

不育症の検査を行う

42歳

妊娠

43歳

妊娠後期に軽度の妊娠糖尿病に。帝王切開で出産

44歳

産後7カ月で保育園入園、仕事復帰

Photo
妊娠・出産

左は、親子の初ツーショット写真。病院から自宅に戻り、疲れ果てて寝ている様子。右は、保育園の初登園日。まだ抜け毛がひどく、髪型もキマらなかったそう。

左は、親子の初ツーショット写真。病院から自宅に戻り、疲れ果てて寝ている様子。右は、保育園の初登園日。まだ抜け毛がひどく、髪型もキマらなかったそう。

小さい頃に履いていた靴。

小さい頃に履いていた靴。ちょうど色を覚えた頃で「きいろ! きいろ!」とアピールを。今でも黄色は息子さんの好きな色だとか。



Staff Credit

イラストレーション/フジノマ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「「40代の出産」リアルStory」に掲載の記事です。

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