地味色の配色は、色数が多すぎるとまとまりにくく、少なすぎると寂しく見えないよう工夫が必要に。そう、洒落見えが叶う最適解が、〝３色使い〞なんです。さらに大切なのは、どの3色をチョイスするか。今年らしさを託せる配色を、地味色名人の石上さんが提案！

教えてくれたのは…

石上美津江さん

スタイリスト

誰からも好感を持たれる甘めのカジュアルスタイルが、LEEでも大人気！　さし色に頼らない地味色ベーシックでも、どこか華やぎのあるコーディネートが得意。

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軽やかなフレンチスタイル

今季、まずおすすめしたい地味色トリコロールが、甘さを抑えたフレンチシックな配色です。いつも私が好んで作っている、甘口の白×辛口のカーキのコンビを、黒で引き締めるという色合わせ。今シーズンは、黒をダークグレーにチェンジした、少しマイルドな配色が気分です。フレンチテイストを、〝匂わせる〞くらいが今っぽい雰囲気になって、定番の着こなしを新鮮に楽しめると思います。

石上美津江さん

「黒よりもほんのり軽やかなダークグレーを入れることで、白レースの甘さが途端に大人っぽい表情になるんです」

「上下白にカーキを羽織り、黒小物で締めるいつものコーデをマイナーチェンジ。アクのない着こなしに着地します」

「レースの白ブラウスにメンズライクなカーキのパンツという組み合わせは、何度となく提案してきた昔から大好きな組み合わせ。黒が入らないだけでこんなにも新鮮になるなんて、私自身にとっても、新しい発見でした！」

「ボーダーカットソーもワイドパンツも、どちらもフレンチのザ・ベーシックアイテム。いつもなら白黒でフレンチ色を強くするのですが、こちらも、カーキ、白、グレーで、ほんのり〝匂わせフレンチ〞に。新しさと同時に、個性もきわだつ気がします」