不妊治療を経て妊娠
41歳で初産、43歳で第2子出産【LEEメンバーミノワさんの体験談】30代半ばで高齢出産を見据えて検査を
2024.10.17
「40代の出産」リアルStory
一般的には35歳以上の初産が高齢出産と定義されていますが、最近では40代での出産も増加傾向に。そこで、実際に40代の出産を経験した読者にインタビュー。40代ならではの大変さや、年齢を重ねたからこそのよかったことなども聞きました。
41歳で初産、43歳で第2子出産
30代半ばで高齢出産を見据えて検査を。妊娠できる状態か調べました
LEEメンバー
ミノワさん(46歳)
夫、5歳の息子、3歳の娘の4人家族。専業主婦。20代から病院に勤務していたが、時間が不規則なため不妊治療中に退職し、現在も育児に専念。
不妊治療を経て妊娠 染色体異常の検査に悩んだ
ミノワさんは、30代半ばで本格的に婚活を始める前に、婦人科で検査を受けたと言います。
「すでに高齢出産になる年齢だったので、自分が妊娠できる状態なのかを知っておいたほうがいいかなと思い、AMH検査(卵巣に卵子がどのくらい残っているかを調べる検査)を。年相応の値で、低くなってきているという結果でした。その後、夫と出会い、39歳でお互いに結婚の意思が固まった折に、すぐに不妊治療を開始。早めに検査をしていたから、すぐに治療に踏み出せたのかもしれません。
最初の半年間ほどはタイミング法を試したものの授からず。夫の転勤や治療に専念したい思いもあり、当時の仕事を辞めて転院し、体外受精にステップアップを。治療を始めて約1年半後、2回の採卵を経て4回目の体外受精で第1子を授かることができました」
妊娠中に最も悩んだのが、“染色体異常の検査を受けるかどうか”ということ。
「40代での出産ということで、染色体異常の確率が高くなるということはわかっていたので、初期と中期のスクリーニング検査を病院にお願いしました。通常の妊婦健診で行う超音波検査よりも、より詳しく赤ちゃんの状態を調べる検査で、そこで異常がなかったので羊水検査などの詳細な検査には進みませんでした。検査をするのもリスクが伴うので、この選択は悩みましたね。
その後も年齢のこともあり夫婦ともに心配で、夫がいろいろとリサーチをしてくれました。妊娠週数と、その時期の子どもの頭や足の大きさの平均値があるのですが、それと健診でわかったおなかの子のサイズを比べたりして。胎盤がおなか側にあったからか、胎動が静かだったりもして不安が尽きなかったのですが、無事予定日に出産することができました」
入院したら上の子は保育園に。頼れる制度は遠慮せず利用を
もともと子どもは2人を希望していたというミノワさん夫妻。迷うことなく第1子の産後1年ほどで準備を始め、前回に冷凍保存していた受精卵を移植して第2子を妊娠。妊娠中は、2人目ならではの苦労もあったそう。
「どんどんおなかが大きくなる中で、上の子の世話や一緒に遊ぶことを頑張りすぎてしまい、切迫早産に。子宮頸管の長さが2㎝を切ると早産のリスクが10倍になるといわれているのですが、妊娠8カ月ぐらいで1㎝ちょっとになってしまったんです。
すぐに入院ということになり、上の子どもをどうするか困っていたところ、医師の診断書があれば保育園に入れることになって。実家が遠いこともあり、事前に役所の窓口に相談に行き、第2子の産前・産後の2カ月は上の子は保育園で預かってもらえると聞いていたので、すぐに申請することができました。
その後も、夫が間に合わないときは市のサポート事業で紹介された方に、保育園のお迎えをお願いしたことも。地域によって体制は異なるとは思うのですが、行政がこんなに助けてくれるんだと驚きました。40代で2人の子どもの出産・育児は時間も体力も消耗するので、リサーチして情報を集めておいて、無理せず頼れるものには頼っていいのかなと思います」
この年齢の出産ならではのよかったことはありますか?
「お金に関しては、独身時代に長く働いてきた貯蓄があったので、不妊治療ができたと思います。必要以上にお金の心配をすることなく、治療に専念できたのはよかったなと。今も子どもの習い事などは、そこまで予算を気にせずにチャレンジさせることができていますね。
ただ、年齢を重ねているから落ち着いて育児ができるかというと、私はそうではないなと。大きく構えるなんて全然できなくて、やんちゃで言うことを聞かない子どもたちにイライラすることも。体力勝負でもあるので、まずは自分が病気にならないように、ストレスをためずに、体調に気をつけていきたいと思います」
History
ミノワさんのこれまで
35歳
独身時代にAMHの検査で年相応の診断
39歳
結婚に前後して、不妊治療を開始
40歳
タイミング法を半年、転院して体外受精4回目で第1子妊娠
41歳
第1子出産
42歳
約1年で断乳、第2子のため不妊治療を再開。凍結していた受精卵を移植し、体外受精1回目で第2子妊娠
43歳
第2子を出産
Photo
妊娠・出産
2歳と0歳のときに撮影した写真。5歳と3歳になった今も元気いっぱいで、1日一緒に過ごすとママもクタクタに。夜も寝落ちしてしまうことが多いとか。
Staff Credit
イラストレーション/フジノマ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「「40代の出産」リアルStory」に掲載の記事です。
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