メチャクチャ濃厚でおもしろいですよ!
【山﨑賢人さんインタビュー】濃いキャラが次々登場するので連続ドラマ形式と好相性です
2024.10.18
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濃いキャラが次々登場するので連続ドラマ形式と好相性です
山﨑賢人さん
今年すでに主演映画が3本公開され、すべてを大ヒットに導いた山﨑賢人さん。“映像化不可能”といわれた大ベストセラーを映画化した超大作の大成功に、山﨑さんの演技力と身体能力の高さが寄与したことは今さら言うまでもありません。そして今や、莫大な数の根強い原作ファンを持つ『ゴールデンカムイ』まで背負って立つ山﨑さんですが、そんな重圧を感じさせず、楽し気で軽やかな風情なのが何よりスゴイ! その『カムイ』が映画の続編として、全9話でドラマ化されました。
「埋蔵金の在りかを示す“刺青人皮”を求め、みんなが旅していく物語。次々新たな人物と出会うので、映画以上に連続ドラマ形式との相性のよさを感じました。映画のクオリティをそのまま継承できたので、メチャクチャ濃厚でおもしろいですよ!」
そう自信を覗かせる山﨑さんが演じるのは、猛々しいことこの上ない元陸軍兵の杉元佐一。とはいえ山田杏奈さん扮するアイヌの少女アシリパさんとの絆など、ユーモラスでやわらかな一面にも魅せられます!
「戦争を鬼神のごとく闘い抜いてきた杉元ですが、もともとは優しい青年だった。それが垣間見られる瞬間や、アシリパさんへのリスペクトを忘れない姿勢が、僕もいいなと思っていて。この旅を通して杉元は、失ってしまった心や本来の自分を取り戻していく、とも言えるんです」
杉元の決めゼリフ“俺は不死身の杉元だ!!”は、時に観る者を高揚させ、時にジワッと感動させもします。
「初めて口にしたのは、映画版での203高地の塹壕のシーンでした。息継ぎするかしないかも含めいろいろ試しましたが、一発目の撮影後につかめた感覚がありました。感情を乗せて言うセリフですが、敵への威嚇もあれば自分に言い聞かせることもあり、運を連れてくるためのひと言でもあったりする。でも一番は、それが言霊となって、杉元が本当に不死身になっていくような気がしましたね」
と、深いことを言った後には、必ずというほど笑わせるのが、山﨑さんがみんなに愛される理由!
「衣装のブーツの着脱に毎日苦労していましたが、ある日、引っ張りながら“俺は不死身の杉元だ~!!”と言ったらスポッと脱げたんですよ。次の日に履くときも言ったら、スポッと足が入って。本当ですよ(笑)。ブーツも言霊で乗り切りました!」
さて、『カムイ』ファンなら多数の濃すぎるキャラに注目せずにいられません。演じる豪華俳優陣の“化けっぷり”もすでに話題沸騰中です!
「ホント、いい意味で“変態”がたくさん出てきますよね(笑)。鶴見中尉(玉木宏)に対する部下たちの愛情の深さやぶっ飛び具合も本当におもしろくて。さらに今回、萩原聖人さん演じる辺見和雄がスゴイことになっているのでぜひ注目してください」
極寒の雪山での撮影など、状況は過酷を極めたようですが、本当に楽しかったと振り返ります。大所帯の撮影隊が一致団結した陰には、山﨑さんらしい心配りがありました。
「みんなで着て士気が上がればいいなと、自分でイチからスタッフTシャツを作りました。ロゴを印刷した後、雪山のダイヤモンドダストをイメージして、シルバーのインクをスプレーしたり、刷毛でインクを飛ばしたり。自分でデザインしながら試行錯誤して、2日かけて手作りしました。喜んでもらえてうれしかったです」
PROFILE
1994年9月7日、東京都出身。2010年より俳優として活動し、活躍の場を広げる。今年は3本の主演映画『ゴールデンカムイ』『陰陽師0』『キングダム 大将軍の帰還』(シリーズ4作目)(全’24年)が劇場公開され好評を博す。その他、Netflixオリジナル・大人気シリーズ『今際の国のアリス』のシーズン3も製作が決定。
Instagram:kentooyamazaki
公式サイト:https://official.stardust.co.jp/yamazakikento/
『ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』
明治末期。日露戦争を生き残り「不死身の杉元」と呼ばれる杉元(山﨑賢人)とアイヌの少女・アシリパ(山田杏奈)、脱獄囚の白石(矢本悠馬)は、アイヌの埋蔵金の在りかを示す刺青を彫られた脱獄囚を捜す旅を続けている。同じ目的で鶴見中尉(玉木宏)率いる第七師団や土方歳三(舘ひろし)らも囚人たちを追っていた――。1月に公開された映画版の続編。WOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送・配信中。(全9話/第1話無料放送)
連続ドラマW『ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』公式サイト
Staff Credit
撮影/遠藤優貴 ヘア&メイク/髙橋幸一(Nestation) スタイリスト/伊藤省吾(sitor) 取材・文/折田千鶴子
こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。
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