ファッションに力が入った特別な日は、いつものカジュアルメイクだとちぐはぐ……。でも、どうしたら？ちょっぴりコツを押さえるだけで見違えるメイクのポイントを、ヘア＆メイク千吉良恵子さんが教えてくれました。

七五三、お宮参り…きちんとコーデの日のメイクの正解は？

手近にあったいつものリップで済ませたら口元がぼやけて見えた…

いつもどおり、ひと通りメイクしたはずなのに、写真に写った顔がなんか地味…

カジュアルすぎず盛りすぎない、品のよい好感度メイクが正解！

気合いの入ったきちんとコーデの日って、いつものメイクだと顔がぼやけちゃうし、かといって盛りすぎると派手になったり、老けて見えてしまったり……難しいんですよね。そんなスペシャルな日に心がけたいのは、品のよさ、そして感じのよさ。老若男女、いろいろな方にお会いしますし、記念写真などの記録に残りますから、あなた自身が美しく見えることを考慮しつつ、華美さや旬っぽさは入れすぎないほうがいいんです。押さえてほしいポイントは、『きちんと感が漂う肌の質感』『眉と目のキワの端正なライン』『輪郭が整った口元』。これなら、がんばった服に負けない、ほどよいきちんと感が演出できますし、意外と簡単にマスターできるので、ぜひトライしてみてください

千吉良恵子さん

Skin

01.肌は均一で明るい、品のよいハーフマット仕立て

光の反射を抑えたハーフマット肌は、テカリ感がなく落ち着いた上品な雰囲気を醸し出します。ほどよいツヤは残しつつふわりとしたヴェールをまとったようになり、写真映えも抜群。

ベースメイクは、お悩みをきちんとカバーできるクリームファンデと、透明感と清潔感が引き上がるフェイスパウダーをチョイス。（製品の詳細は下の記事で！）

Eye&Eyebrow

02.写真でも飛ばず美しい、きれいめ眉とアイライン

ぼやんとした印象を引き締めるのは、シャープな〝線〞。線だけ浮かないようなじみのよい色で、眉の下や目のキワに端正なライン感を出すことで、きりっと華やかに。

眉マスカラと眉ペンシルは、眉になじむグレー系。アイライナーは、目力が出るのにラインが浮かない、絶妙なブラウンブラック。（製品の詳細は下の記事で！）

Lip

03.リップライナー＋透けないリップで品格唇

リップライナーで唇の輪郭を整え、透けないリップで唇の色をカバーすれば、フォーマルなシーンにもふさわしい印象に。肌トーンが上がるような鮮やかなリップカラー選びもポイントです。

ぜひ取り入れてほしいのが、リップライナー。そのままでは輪郭がぼやけがちな大人の唇を美しく見せてくれます。リップも肌と同様にツヤと透け感を抑えたソフトマットな質感のものを選んで。（製品の詳細は下の記事で！）

Formal

ここだけ押さえればパーフェクト！

千吉良恵子さんに習う「きちんとコーデの日のメイク」HOW TO 

盛るというより、質感をマットに変えたり、ラインを強調する、というイメージでOK。〝いつもより少し丁寧＆繊細に〞を心がけて、きちんとコーデと調和する品格メイクに仕上げて。

Skin

HOW TO POINT

【Skin】「トラブルレスな洗練ハーフマット肌」の作り方

肌悩みが浮いて見えると生活感が出てしまうから、カバー力の高いクリームファンデできちんとカバーが先決。フェイスパウダーで上品な印象のハーフマット質感に仕上げて。皮脂崩れしやすい箇所のみを粉多めで押さえたら、ほかは軽く薄く、が厚塗り感を出さないための鉄則です。

Key Items

透明感が上がるフェイスパウダー

A.プリズム・リーブル 01￥8250／パルファム ジバンシイ

A.4色構成で肌のアラを飛ばし透き通るような明るい肌に。粉っぽさは皆無。

悩みをハイカバーするファンデ

B.ザ ファンデーション SPF25〜30・PA++〜+++ 全24色￥14300／SUQQU

B.ピタッと肌に密着し美肌キープ。

HOW TO POINT

1.カバーしたい頬から塗り広げる

ファンデは頬に幅広めに置き、スポンジで顔全体へ圧をかけずにのばす。フェイスラインは薄めに。

2.皮脂崩れしやすい箇所は押さえる

Aをパフに満遍なくとり、手の甲などでポンポンとなじませ余分な粉は落とす。額と眉、鼻は押さえ塗り。

3.細部はパフを折ってのせる

目尻や小鼻などの細かい部分は、パフを指で折るようにして押さえるように塗っていく。

4.ほかの部分は薄くすべらせ塗り

目の下はシワっぽくなるので、のせない！　2、3以外はスッスッとすべらせるように薄く塗って。

Eye&Eyebrow

HOW TO POINT

【Eye&Eyebrow】「すっとしたきれいめライン＆眉」の作り方

目元で注力したいのは、くっきりしながらも悪目立ちさせない眉下と目のキワの〝ラインメイク〞。アイラインはリキッドライナーでくっきり描きつつも、目頭側は細く描きやわらかな印象に。眉は下のアウトラインをしっかりとり、ほかは自然に描くのが◎。さらに眉マスカラで仕上げ、トーンを合わせて。

Key Items

ほどよい目力のブラウンブラックライナー

C.ヴィセ エクストラシャープ リキッドライナー BR311￥1320（編集部調べ）／コーセー

C.しなやかな筆先で極細ラインが描きやすい。

自眉になりすますグレー寄りアイブロウ

D.スティロ スルスィル オート プレシジョン 166￥5830／シャネル

D.なめらかな描き心地。汗や皮脂に強く、日中のマロ眉を防止。

顔から浮かないグレー眉マスカラ

E.アイブロウ マスカラ 02￥3300／ポール ＆ ジョー ボーテ

E.眉毛一本一本をしっかりキャッチし、自然にカラーリング。

HOW TO POINT

1.目尻太め＆切れ長ラインに

Cを目のキワ全体に、黒目中央〜外側に向かって徐々に太く引いて。7㎜ぐらいの切れ長ラインに。

2.眉の下ラインをきっちりとる

Dで眉下をストレートぎみに、アウトラインを描く。パウダー使いの人は最後に描いて。

3.眉マスカラは両面塗り

Eで眉頭から眉尻、眉尻から眉頭の毛流れに沿って、眉毛の両面を染めていくイメージ。

4.スクリューブラシで毛流れ調整

スクリューブラシで眉頭〜眉尻まで毛流れに沿ってとかす。マスカラダマも取れ、毛流れも美しく。

Lip

HOW TO POINT

【Lip】「ライナー＋透けないリップで作る品格唇」の作り方

唇と同系色のリップライナーで輪郭を縁取ることで、リップのにじみを防ぎ、ぼやけがちな唇を自然に引き締めることが可能。大人は下唇をややオーバーめに描き、口角をきちんと締めるのがふっくら見えの秘訣。その上から、唇が透けない鮮やかなリップを直塗りすれば、華やかかつ上品な唇の完成。

Key Items

色づくマットリップ

F.ラプソリュ ルージュ インティマット 273￥5500／ランコム

F.今っぽいソフトマット質感。乾燥や縦ジワが目立たず、むしろ日中の唇を良コンディションに。

唇の色に合ったリップライナー

G.キャビア リップライナー 01￥3740／ローラ メルシエ ジャパン

G.するするエフォートレスな描き心地とロングラスティング力を両立。

HOW TO POINT

1.下唇をオーバー描きでふっくら

Gでまず唇下の船底を描いたら、口角までのラインは輪郭より1㎜ぐらいオーバーめに。

2.口角の引き忘れ注意！

口角の上と下のラインをキレイに結ぶことで、よりきちんとした印象に。口角上げ効果も。

3.上唇は輪郭に沿って描く

上唇の山部分から口角に向かって、輪郭に沿ってつないでいく。ここは、はみ出さないように。

4.鮮やかリップを直塗り

Fのリップを直塗りしていく。リップライナーで縁取った部分も重ねていき、線をなじませて。

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