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LIFE

0.6斤の食べ切りサイズがいい! 驚くほど小さな「コンパクトベーカリー」が登場です

  • 神原サリー

2024.09.20

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Vol. #

91

パナソニック
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」21,780円。スプーンと粉計量カップが付属しています

焼きたてのパンの香りやおいしさは格別ですが、ホームベーカリーは高さのあるものが多く、置き場所に困ってチャレンジ出来ていない人も多いのではないでしょうか。パナソニックの「コンパクトベーカリー」はA4サイズよりも一回り小さく、高さも抑えられているので、キッチン周りに手軽に置いて使える斬新な一台。使い方も簡単な、新時代のホームベーカリーの魅力をご紹介します。

Index
  1. パナソニックが30年以上培ってきたホームベーカリーの歴史を変える一台
  2. 粉計量カップの付属で、デジタルスケール無しでも手軽に作れる!
  3. わずか1時間55分で焼き上がる「リッチパン」がお気に入り
  4. 発酵から焼きに入る段階のパンの香りに幸せになる
  5. 製品DATA
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パナソニックが30年以上培ってきたホームベーカリーの歴史を変える一台

パナソニックは1987年に国内初のホームベーカリーを発売し、爆発的な人気を博しました。それから、30年以上経った今も同社のホームベーカリーの人気は衰えることがありません。現行機種のフラグシップモデルとなる「ビストロ」も確かなおいしさと豊富なメニューで人気ですが、その一方で「置き場所がない」という理由で購入をためらう人がいるのも事実。そこで、どんなキッチンにも置けるホームベーカリーをと開発が始まったのだと言います。

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フラグシップモデルのホームベーカリー「ビストロ」と並べてみたところ
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横から見ると奥行も違うことがわかります

パナソニックのホームベーカリーの特徴として、イースト自動投入機能がありますが、これはイーストの活性を安定させて気温や室温によらず一年中安定してふっくら焼き上げるための「改良中種法」を採用しているから。でも、この方法のためには上部にドライイーストを入れる機構を付けなければならず、具材後入れのための機構も加えるとかなり背の高いものになってしまいます。

そこで、初めから小麦粉(強力粉)とイーストを投入し、最初に短時間のねかしをいれることで発酵を調節しながら粉と水をなじませる「改良ストレート法」を新たに開発。独自のプログラムにより、イースト自動投入なしでも1年中安定して焼き上げることに成功しました

その結果、A4サイズより一回り小さい、幅18.8×奥行28.5×高さ24.3cmという業界最小のホームベーカリーが誕生したのです

粉計量カップの付属で、デジタルスケール無しでも手軽に作れる!

このコンパクトベーカリーには、本体、パンケース、羽根のほかにイーストや砂糖などをはかるスプーンと、粉計量カップが付属しています。この粉計量カップが便利で画期的! なぜならボウルに粉を入れて計量し、それをパンケースに入れる…といった手間がなく、強力粉を直接袋からすくってパンケースに入れられるんですから。洗い物も減るし、粉が飛び散るも防げるし、何よりデジタルスケールではかる手間が要らないのがいいですよね。

ちなみにコンパクトベーカリーは、1斤焼きではなく、0.6斤焼き。焼き上がりはキューブ型のコロンとした形が可愛らしい感じです。2~3人で食べ切りサイズですね。厚切りにしてもよし、薄切りにして小型のサンドイッチを作ってもよし、ちぎって食べるのもおすすめです。このあたりも、これまでのホームベーカリーの食パンとはちょっと風情が違って楽しいなと思います。

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基本となる「デイリーパン」(0.6斤)。こちらは予約も可。所要時間は3時間

そのほか、取扱説明書、カラーのレシピブック、そして本体に貼って使えるメニューラベルも付属しています。オートメニューは全部で20種類ありますが、これを本体に表示させておくと見た目がうるさくなりますよね。シンプルなデザインを活かすように、必要な人だけが本体の横に貼って使えるようにラベル方式にしているのはさすがです。

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取扱説明書のほか、カラーのレシピブックとメニューラベルも付属しています

わずか1時間55分で焼き上がる「リッチパン」がお気に入り

基本の食パン(デイリーパン)は、ドライイースト、強力粉、バター、砂糖、塩、スキムミルク、水を使って作り、焼き上がりはだいたい3時間。焼き色は3段階から選べます。また3~13時間後まで予約もOKです。こちらももちろんおいしいのですが、私のお気に入りは材料をセットしてからわずか1時間55分で焼き上がり、香りもいい「リッチパン」(メニュー番号5)

0.6斤のリッチパンの材料は、ドライイースト2g、強力粉140g(粉計量カップで3杯)、バター10g、砂糖16g、塩2g、生クリーム30g、冷水80ml。デイリーパンと比べるとドライイーストと砂糖の量がやや多く、スキムミルクの代わりに生クリームを使う点が異なります。

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パンの材料。デイリーパンはスキムミルクを使いますが、「リッチパン」では生クリームを使用します

いずれの場合も、最初にドライイーストを入れ、次に強力粉、砂糖・塩などの材料、最後に水(生クリーム)を周囲に回しながら入れるというやり方になります。これは今まで数々のホームベーカリーを使ってきた中でも、かなりユニークかも。でも覚えてしまえば簡単だし、何より粉計量カップが便利でいいなあと思います。もちろんドライイーストや砂糖・塩なども付属のスプーンではかれますよ。

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羽根を付けたパンケースにまずドライイーストを入れ、その後で強力粉(カメリア)を入れます。粉計量カップを使うと、袋からそのまま取り出せるので粉も飛び散りにくく便利!
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強力粉を中高(なかだか)に入れたら、砂糖・塩・バターを入れ、最後に水(リッチパンでは、生クリームも)を入れます
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本体にセットしたところ

このリッチパンは翌日でもふんわりやわらかく、トーストにしてもいいのですっかりファンになりました。思い立って2時間弱で焼き上がるから、休日のブランチやおやつにもいいですよね。



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リッチパンのメニュー番号「5」を選び、スタートボタンを押せばOK。リッチパンはなんと1時間55分で出来上がります!ただし予約はNG
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フタを開けると見事に膨らんで焼き色もきれい
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パンケースをすぐに取り出し2分ほど冷まします
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0.6斤なのでコロンとしたキューブっぽい形が特徴です
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外はサクッとしていて、中はもっちり。きめ細かなパンが焼けました

発酵から焼きに入る段階のパンの香りに幸せになる

先にお話ししたように、最初に短時間のねかしをいれてから、ねりが始まるのですがとても静か。予約OKのデイリーパンを朝食に…という場合も運転音がうるさくて寝られないというような心配はないと思います

それに家でパン作りをするときの一番の喜びは、その香りではないでしょうか。発酵の後半から焼きにかけての段階では本当にいい香りがして幸せな気分になります。そしてフタを開けたときのこんがりした焼き色の素晴らしさ。

このコンパクトベーカリーは1回に0.6斤しか焼けないのが、食べ盛りのお子さんがいらっしゃるなど、ご家庭によってはネックになるかもしれませんが、価格も比較的お手ごろなのでホームベーカリーの入門機としてもおすすめです。そして一度使ったけれど手放してしまった方もぜひ。20メニュー、30種類のオートメニューで残りご飯でつくるごはん食パンやレーズンパン、ケーキやジャムなども作れます

製品DATA

「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!

●Info●
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神原サリー Sally Kamihara

家電ライフスタイルプロデューサー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電ライフスタイルプロデューサーとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、東京・広尾の「家電アトリエ」をベースにテレビやラジオ、雑誌やウェブなどさまざまなメディアで情報発信中。商品企画やコンサルティングの仕事も多数。

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