リノベーションデザイナー杉﨑愛子さんの自邸
【リノベマンション「間取り図」実例】“裏側”に生活動線をまとめたことでLDKがスッキリ美しく【78m2/3LDK】
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2024.09.12
This layout makes it really convenient for…!
動線、部屋割り、空間使い…暮らしやすさのカギはここにあり
みんなの「間取り図」大図鑑
リノベや家具の配置替えなどで、家事の時短や子どものプライベート空間を叶えた間取りをご紹介。同じ広さでも、自分たちの暮らしに合う工夫で、暮らしの満足度はぐっと上がります。間取り図って、見ているだけでワクワクしませんか?
“裏側”に生活動線をまとめたことで、LDKがいつもスッキリ美しく
リノベマンション
78m2/3LDK
本人、長男14歳、次男12歳、猫1匹
①シングルふとん2組が収まる和室を自分の寝室に
②互い違いのロフトベッドでそれぞれの空間を仕切って
③玄関と子ども部屋の間の空間を多目的ワークスペースに
④洗面室→ランドリー→ファミリークローゼット→パントリー→キッチンと回遊できる動線に
⑤梁の出っ張りが目立たないように、隙間収納を作り、スペースを有効活用
杉﨑愛子さん
リノベーションデザイナー
建築会社勤務中の’21年から、自分で設計した自邸リノベの模様をインスタグラムで発信。それがきっかけで’23年にリノベの間取り設計・トータルサポートを行う「Aruhome」を開業。
リノベーションデザイナーの杉﨑さんが、自邸を設計しリノベしたのは、会社員だった ’21年のこと。
「以前は動線が悪く、収納も少ない賃貸マンションに住んでいました。仕事ではお客様に素敵な空間を提案しているのに、自宅は暮らしにくく……。そこでコロナ禍に在宅勤務が増えたのを機に、中古マンションを探してリノベしようと決意しました」(杉﨑愛子さん)
絶対に実現したかったのは「回遊できる生活動線。中でも、脱衣所の隣にファミリークローゼットを作れることが第一条件」だったそうです。その条件に合う物件を探した結果、現在のマンションに出会い、即決で購入。
「このマンションは、構造的に理想の動線を作れるうえに、玄関が中心にあり設計の自由度が高いこと、両側がバルコニーで風通しがいいことが決め手になりました」(杉﨑愛子さん)
こだわりを詰め込んで完成したのは、“非日常のデザイン性と、家事ラク動線を両立させた間取り”。
「デザイン面では、リビングや和室の境目がフレームのように見えるように計算したり、ルーバー天井や間接照明によって雰囲気を味わえるようにしたり。機能面では、洗濯や掃除のしやすさを追求。心が安らぎ、暮らしやすい家になりました。子どもたちも、『小さいけれど自分の部屋ができた!』と大喜び。私自身も、もっとリノベの可能性を伝えたいという思いから独立・開業することに。間取りを変えたことで、暮らしも人生も大きく好転したのを実感しています」(杉﨑愛子さん)
WASHROOM
リビングのテレビを掛けている壁の後ろは洗面室。ここが生活動線のスタート地点。「リビングを広くとるため、その他のスペースは必要最低限に。洗面台と壁の間も大人一人が通れる幅です」(杉﨑愛子さん)
LAUNDRY & FAMILY CLOSET
最優先ポイントだった、ランドリーとファミリークローゼットの隣接。「脱衣→洗濯→収納が1カ所で完結するので本当に便利!」(杉﨑愛子さん)
PANTRY
パントリーには、食材ストックやペット用品、掃除道具を。「死角になるここに、生活感あふれるものをまとめています」(杉﨑愛子さん)
KITCHEN & LIVING DINING
生活動線を裏に集約した結果、キッチン側はスッキリ。「ダイニングは、配膳や片づけがしやすいようキッチンと横並びに」(杉﨑愛子さん)
KITCHEN & LIVING DINING
柱や梁も美しく機能的に活用。「キッチンのルーバー天井は、天井も高く見えダクトも隠せて一石二鳥。壁面の梁には、両側から使える幅20㎝のニッチを。文具やゲーム機などの収納として大活躍」(杉﨑愛子さん)
ENTRANCE
玄関横にはシュークローゼットを設置。「靴のほか、アウトドア用品やルーターなども置けて重宝しています」(杉﨑愛子さん)
BED ROOM
自身の寝室である和室は、2.5畳。「シングルふとんをぴったり2組置けるよう、90×90㎝の畳を4枚オーダーしました。収納下にヌック、床下に間接照明を。癒し効果があるのか、子どもや猫もお気に入り」(杉﨑愛子さん)
WORKSPACE
玄関と子ども部屋の間を広くとり、多目的に使えるワークスペースに。「普段、親子で並んで仕事・勉強をすることも。子どもの友達が遊びに来たときには、子ども部屋とつなげるなどフレキシブルに使えるように、オープンな空間にしています」(杉﨑愛子さん)
KIDS ROOM
子ども部屋は各3.5畳。「デスクとベッドだけでいっぱいですが、“秘密基地感”があって快適だそう!」(杉﨑愛子さん)
Staff Credit
撮影/中尾知泰 取材・原文/藤本幸授美 間取り図製作/前田優子
こちらは2024年LEE10月号(9/6発売)「みんなの「間取り図」大図鑑」に掲載の記事です。
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