マロミが“時間繰り上げ”の達人に聞く!
週7平準化で1日の負担減。テックもフル活用!
勝間和代さんの
午後が自分時間に! 半日ワークスタイル
かつては長時間働いていたという勝間和代さんですが、現在の仕事時間はなんと半日に! タイパを極めた達人技に、マロミは驚きの連続!
教えてくれたのは
勝間和代さん
経済評論家
さまざまな経済情報の発信のほか、「勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube」にて動画を定期的にアップ。『仕事も人生もうまくいく! 勝間式 タイムパフォーマンスを上げる習慣』(宝島社)など、著書も多数。
仕事も人生もうまくいく! 勝間式 タイムパフォーマンスを上げる習慣(宝島社)
タイピングミスを直したりと作業にムダが多い私。仕事も家事も先延ばしにしてタスクがたまりがちです…
リアルタイム処理で仕事&家事、が鉄則! テック活用も時短効果大
勝間和代さん
ちなみに
勝間さんのスケジュールは?
かつては、1日10時間以上働くこともあったという勝間和代さん。今では、午前中で仕事が終わることがほとんど。
「旅行やゴルフなど体が元気に動くうちにやりたいことがたくさんあるのに、仕事ばかりしていていいのかなとだんだん思うように。30代くらいまではしっかり働いてスキルを身につけることも必要だと思いますが、それ以降は、経験から得た知識やテクノロジーの力も借りて、同じ仕事を半分くらいの時間でできるようになったほうが、有意義に生きられると思います。仕事が終わったら、散歩や読書、夜のドライブに行ったり。この“フラフラする”時間が大事で、新たなアイデアも生まれやすくなりました」(勝間和代さん)
タイパUPの秘訣は、リアルタイムで処理することと、テックのフル活用。
「今は土日も含めて毎日、午前中に仕事を。週7日が平準化でき、目の前のタスクをためずにどんどん済ませられて、私には負担が少ないんです。後でまた見よう、後でやろうは非効率的。見たときに一度で処理するのが鉄則です。例えばリモート取材のURLも、もらったらすぐスケジュールに貼り付けることで、当日探す手間が省けます。あとは仕事にも家事にもテックの活用は欠かせません」(勝間和代さん)
勝間さん流 仕事のタイパUP 5つのルール
1
効率UPのため睡眠を最優先
さまざまな睡眠の本を読んで、睡眠がすべてのパフォーマンスを上げると理解してからは睡眠時間を最優先で確保。22時半には寝て、6時半頃起床。「睡眠負債」があると目覚ましがないと起きられないと思うのですが、睡眠時間が十分であれば自然に目が覚めます。
2
週7ほぼ同じ時間で仕事。半日で済み、負担も減
仕事がない日を作らず、月〜日曜まで毎日、仕事が午前中で終わるようスケジューリング。タスクを7等分することで午前で終わるし、日々の過ごし方の変化に対応する必要もなくなりました。月曜と金曜に仕事が集中したり、日曜の夜に憂鬱になることもありません。
3
移動など、生産性が低い時間はなるべく減らす
コンサルタント時代にいろいろな分析をしたのですが、移動時間が長いセールスパーソンほど売り上げが悪いことが判明。こういう生産性が低い仕事時間は、できるだけ減らしたいなと。以前はしていたテレビ出演も、収録の待ち時間が長いことが多く、見直しました。
4
“動かせない予定”を先に入れる
病院の予約、長期の旅行など、自分では動かせない、大きな予定を先に入れてブロックしてしまう。そのうえで仕事の予定を組むのですが、毎日のスケジュールを効率よく進めるには余白も大事。時間が決まった予定を入れるのは、1日3件まで、を目安にしています。
5
自分で時間を調整できる仕事を選ぶ
特に育児中のお母さんは、仕事と家事は同じ場所で、仕事の合間に家事も進めることでタスクがたまらず、効率がいいんです。自分で仕事時間を管理できるフリーランスか、会社員でもリモートワーク推奨。出勤がマストの会社なら、転職を考えるのも手だと思います。
効率UPしそうなデジタルツール、仕事に何からどう取り入れれば?
音声入力やクラウド、生成AIまで…最新テックを利用しない手はありません
勝間和代さん
Tools
精度が高いGoogle Pixelで音声入力
音声入力を導入して、原稿の執筆時間が約3分の1に! 10年ほど前からさまざまなテックに投資して試し、以前は専用のマイクなども使っていました。今はGoogle Pixelの精度が高いのでスマホ1台で十分に。
To DoリストはGoogle Keepに
タスクは思いついたときにメモアプリ「Google Keep」に書いて、終わったら消します。自分さえわかればいいので、暗号のようなメモも(笑)。PCからもスマホからも見られるよう、クラウド型の管理がおすすめ。
わからないことは、まず“ChatGPT先生”に聞く
かつては“Google先生”でしたが、最近では“ChatGPT先生”に質問。検索エンジンだと情報の取捨選択が必要ですが、生成AIは要約してくれるのでより明快。誤情報も含まれるものの、概要を理解する最短距離に。
イヤホン内蔵で便利なスマートウォッチ
スマートウォッチでは、各タスクにかかる時間を計測してタイパUPに生かしたり、運動量の管理も。イヤホン内蔵のタイプなので、電話やオンライン取材のときにすぐに取り出せるのも◎。本体とイヤホンの充電を同時にできるのも助かります。
やるべきことが後回しになっていつも後から焦るはめに(汗)
仕事も家事も、リアルタイム処理でためこまない!
勝間和代さん
Have to do
メールの通知はオフに。すぐ返信できるときにだけチェック
メールは生産性が低い作業のひとつで、できればあまり時間をかけたくない。私は朝の効率のいい時間帯には原稿を書いたり、考える仕事をしたいので、メールの通知はオフ。メインの仕事が落ち着いてからまとめて見て、チャット感覚で即返信します。
ごはんは毎回鍋で炊く&おかずも作って、作り置きはしない
作り置きや冷凍は、ラップで包む、容器を洗うなどの手間が発生して、実は非効率的だと思うんです。ごはんは1回に食べる分だけ炊き、おかずはカット野菜なども活用してその都度ホットクックで調理すれば、おいしく時短に。
1日2〜3回まわすことも。小さいカゴにたまったらすぐ洗濯機へ
洗濯カゴは洗濯物がたまらないよう小さく、そのカゴがいっぱいになったらすぐに洗濯機へ。ペットのシートなどもあるので、1日数回まわすことも。掃除も汚れを見つけたらミニクリーナーなどで取り、家事もリアルタイムでためないのが鉄則。
SNSなど時間泥棒を撃退。移動中しか見ません
SNSを見だすとやるべきことがこま切れになるので、仕事中を含めて、家にいるときはスマホは見ません。SNSやドラマなど、時間を奪う「時間泥棒」はルールを決めて。私は、移動中や旅先限定で楽しみます。
まとめ
時間繰り上げの達人・勝間さんの教え
- 仕事を毎日平準化することで実は負担が軽くなる
- 音声入力やスマートウォッチなど最新テックでタイパUP
- 目についたらすぐ取りかかる“リアルタイム家事”を推奨
テックの活用でまだまだムダが省けそう! 自分に合うものを探します
Staff Credit
イラストレーション/オザキエミ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE6月号(5/7発売)「タスクが早く終わる人の時間繰り上げ術」に掲載の記事です。
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