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世界の見え方が変わる すごい! 天気の話

空模様で天気の崩れや災害を予測できることも

雷の音が聞こえるうちは落雷の危険が!【空と雲の見方】身を助ける&防災に生かせる“すごい”天気の話

2024.07.25

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暮らしに役立つ! 子どもと盛り上がれる!

世界の見え方が変わる
すごい! 天気の話

私たちの生活に密接にかかわっている天気。空を見ない日はなく、挨拶代わりに天気の話をすることも多いけれど、実はまだまだ知らないこともたくさん。子どものセンスオブワンダーを刺激し、大人もためになる、「空と天気の話」に今あらためてフォーカス!

「天気」にまつわる書籍が、シリーズ累計50万部の大ヒット!

空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑
荒木健太郎 KADOKAWA ¥1375

『空のふしぎがすべてわかる!すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA ¥1375

雲、雨、虹、風など身近な天気から珍しい気象現象まで、豊富な写真とイラストで詳細に解説。シリーズ3冊で累計50万部を売り上げる人気。

佐々木恭子さん

今回天気のことを教えてくれるのは

佐々木恭子さん

気象予報士

テレビのバラエティ番組のディレクターを経て、2007年に気象予報士の資格を取得。現在は予報業務のほか、資格取得のためのスクールを主催。「天気の図鑑」シリーズの制作にも協力。



明日からの暮らしが豊かになる

天気と気象のなるほどTIPS

見慣れているつもりの空でも、空模様を知ることで防災に生かせる場合も。話のネタにもなる「空と気象のあれこれ」をご紹介!

イラスト Tips

UseFul

知っておくと身を助ける、空と雲の見方

空模様で天気の崩れや災害を予測できることも。気象予報と併用するのがポイント!

雷の音が聞こえるうちは落雷の危険が!

雷を起こす積乱雲が自分の真上になくても、横に雷が落ちる場合もあり

「『雷が光って〇秒以上たってからの雷鳴は、遠いから安全』という説は間違い。雷を起こす積乱雲が自分の真上になくても、横に雷が落ちる場合もあり(上写真)、音が聞こえるうちは落雷の可能性が。屋外にいる場合は、木の下に入るのは実は絶対NG。落雷の危険があります。まず木から4m以上離れ、すぐに建物の中に避難を。電柱も同じです。車は、落雷することはあっても、車内に流れることはめったにありません」(佐々木恭子さん)

イラスト 木から4m以上離れ、すぐに建物の中に避難

青空なのに白く厚い雲が見えたら雷雨に注意

雷やヒョウ、突風や激しい雨をもたらす積乱雲

「雷やヒョウ、突風や激しい雨をもたらす積乱雲。空の高いところまで発達し、上部が水平に広がっているのが特徴です」(佐々木恭子さん)

頭上にボコボコとこぶが垂れ下がったような雲が現れたら、積乱雲接近のサイン

「晴れた青空なのに空の片側から急に暗くなって、頭上にボコボコとこぶが垂れ下がったような雲が現れたら、積乱雲接近のサイン。『乳房雲』という、積乱雲の進行方向に現れることが多い雲です。自分のいる場所に近づいてくるようなら早めの避難や対策を」(佐々木恭子さん)

雨が降りそう!は飛行機雲や太陽の周りをよく見よう

『ハロ』と呼ばれる光の輪

「空や雲に関する観天望気は信頼性が高いものが多いです。例えば太陽や月の周りに『ハロ』と呼ばれる光の輪ができる場合、西から低気圧や前線が近づいて薄雲が広がっているので、さらに雲が厚くなってきたら雨が降る可能性が高い」(佐々木恭子さん)

長く残る飛行機雲

「飛行機雲が長く残る場合、飛行機雲ができる空の高い場所の湿度が高くなっていて西から天気が崩れる可能性あり。こうした現象が見えたら、天気予報をチェックしましょう」(佐々木恭子さん)
※太陽は直接見ないように注意してください

出典:「天気の図鑑」シリーズより

佐々木さんも活用!

気象庁の「雨雲の動き」ならゲリラ豪雨もすぐわかる

佐々木恭子さん

Staff Credit

撮影/田村伊吹(佐々木さん写真) イラストレーション/トミナガシンペイ 取材・原文/遊佐信子
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「世界の見え方が変わる すごい! 天気の話」に掲載の記事です。

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