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世界の見え方が変わる すごい! 天気の話

観察のコツを知っておけば、狙って見られることも!

出会えたらラッキー!七色に輝く雲や水平の虹など「空の素敵な気象ショー」をご紹介

2024.07.21

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暮らしに役立つ! 子どもと盛り上がれる!

世界の見え方が変わる
すごい! 天気の話

私たちの生活に密接にかかわっている天気。空を見ない日はなく、挨拶代わりに天気の話をすることも多いけれど、実はまだまだ知らないこともたくさん。子どものセンスオブワンダーを刺激し、大人もためになる、「空と天気の話」に今あらためてフォーカス!

「天気」にまつわる書籍が、シリーズ累計50万部の大ヒット!

空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑
荒木健太郎 KADOKAWA ¥1375

『空のふしぎがすべてわかる!すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA ¥1375

雲、雨、虹、風など身近な天気から珍しい気象現象まで、豊富な写真とイラストで詳細に解説。シリーズ3冊で累計50万部を売り上げる人気。



佐々木恭子さん

今回天気のことを教えてくれるのは

佐々木恭子さん

気象予報士

テレビのバラエティ番組のディレクターを経て、2007年に気象予報士の資格を取得。現在は予報業務のほか、資格取得のためのスクールを主催。「天気の図鑑」シリーズの制作にも協力。

明日からの暮らしが豊かになる

天気と気象のなるほどTIPS

見慣れているつもりの空でも、あらためて見ると感動的な光景に出会える場合も。話のネタにもなる「空と気象のあれこれ」をご紹介!

イラスト Tips

Lucky

出会えたらラッキー!なスゴ現象

七色に輝く雲や水平の虹など、空の素敵な気象ショー。観察のコツを知っておけば、狙って見られることも!

UFOみたい!? 不思議な「吊るし雲」「笠雲」

吊るし雲
笠雲

「山の近くでは、まるでUFOのようなツルンとした『吊るし雲』や、山頂に笠をかぶせたような『笠雲』が見えることが。これらは、空気が山を越える際に山の風下で大気の波ができることによって生まれる『レンズ雲』という種類の雲。特に円錐形の孤立峰である富士山には、きれいな笠雲や吊るし雲が出ることが多いです。ちなみに吊るし雲は天気が崩れる前触れにもなるので、天気予報をチェック」(佐々木恭子さん)

イラスト 「吊るし雲」「笠雲」

太陽の周りに見える、虹色に輝く「彩雲」

虹色に輝く「彩雲」

「『瑞雲』や『慶雲』とも呼ばれ、古くからいいことの起こる前触れといわれる虹色の『彩雲』。偶然を待たずともコツをつかめば自分で見つけられます。彩雲は、雲の中の水の粒を光が回り込んで進むことで光が分けられて虹色になります。見つけ方は、秋を代表するような空の高いところにある巻積雲(いわし雲、うろこ雲)をまず探し、自分の頭の影が建物の陰に入る位置から、太陽を直接見ないように気をつけながら、太陽がギリギリ隠れるポイントを見つけます。すると太陽のすぐそばにある巻積雲が虹色に見えます」(佐々木恭子さん)

イラスト 彩雲

アーチ状じゃない! 水平に伸びる“虹”

水平に伸びる“虹”

「雨上がりではないのに空に虹色が見えることがあります。これは雲の中の氷の結晶が光を屈折させて起こる現象で、虹色の光ではありますが虹(rainbow)ではありません。この虹色は『アーク』といって逆さまのアーチ状や横に伸びるものがあり、後者は『水平虹』とも呼ばれ、太陽から手のひら2つ分下の位置に現れます。春から秋、空に薄雲がある日はアークを見つけやすいですよ」(佐々木恭子さん)

マイナス10℃以下で出会える、キラキラ輝くダイヤモンドダスト

キラキラ輝くダイヤモンドダスト

「気温が低くなると不思議な現象が起きます。マイナス10℃以下になると空気中の水蒸気が凍り、細かな氷の結晶に。そこに太陽の光が当たってキラキラと輝く現象が『ダイヤモンドダスト』です。さらにマイナス50℃以下という極端な低温では、吐いた息がそのまま氷の結晶になり、相手の耳元でサラサラと音を立てる『星のささやき』が聞こえることもあるそうです」(佐々木恭子さん)

イラスト あのね… ?

出典:「天気の図鑑」シリーズより

Staff Credit

撮影/田村伊吹(佐々木さん写真) イラストレーション/トミナガシンペイ 取材・原文/遊佐信子
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「世界の見え方が変わる すごい! 天気の話」に掲載の記事です。

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