Vol. #
78
バルミューダ「ReBaker(リベイカー)」
バルミューダのキッチンシリーズにまた1つ、新顔が登場しました。2024年2月20日に発売されたばかりですが早くも評判になっているのが、「ReBaker(リベイカー)」です。トースターシリーズの第3弾となるリベイカーは、リベイク=温め直しに特化した専用の温度制御を搭載してクロワッサンやフランスパンはもちろん、惣菜パンや揚げ物まで、驚きのおいしさになる、使いやすくて便利なトースターなのです。その魅力をたっぷりとご紹介したいと思います。
バルミューダのトースターシリーズ第3弾!
バルミューダと言えばトースターを思い浮かべる人も多いくらい、高級トースターの先駆けとなり、憧れの一台となった「バルミューダ・ザ・トースター」が登場したのは2015年のこと。あれから早10年になります。スチーム機能と繊細な温度制御で“耳までおいしい感動のトースト”や、まるで焼きたてのようなクロワッサンの温めなど、パンにこだわったトースターとして大人気となりました。その後、サラマンダー機能を追加した「バルミューダ・ザ・トースターPRO」も加わり、今回の「リベイカー」はトースターシリーズの第3弾。
今回のリベイカーの特徴は、その名の通り、「リベイク」機能にこだわったこと。一般的なトースターで食パン以外のパンを焼くと表面が焦げてしまったり、中が冷たいまま焼き上がることが多いですよね。揚げ物も電子レンジで温めると熱が入り過ぎてしまって表面もベタつき、サックリとはなりません。そんな不満(課題)を解決すべく、リベイカー専用の「リベイクモード」と「フライドモード」を独自に開発し、1秒ごと1℃単位の温度制御による絶妙な火入れで、まるで焼きたて、揚げたてのようなおいしさを実現させているのです。
そうそう、サイズ感などはこれまでのトースターとほとんど変わりませんが、陰影のあるタイルをモチーフにしたというスタイリッシュなデザインがなかなか素敵でカラーもブラックとホワイトの2色展開になっています。
ソーセージパンも全粒粉の丸パンも銀座木村家の“あんバター”も格別の味わいに
それでは実際に使ってみることにしましょう。向かって左側にある黒いボタンを押してモードを選び、右側のダイヤルで時間を設定するだけと、使い方もとても簡単です。ちなみにモードは トーストモード、チーズトーストモード、リベイクモード、フライドモード、オーブンモードの5つ。バルミューダ・ザ・トースターのようにスチーム機能がない分、天面のフタを開けて水を入れる手間がないのでより手軽に使えますね。
まずはソーセージパンで実験です。リベイクモードを選んで、右のダイヤルをぐるりと回して3分に設定。すぐにカチカチと音がして焼き始める様子はこれまでのトースターシリーズ同様です。実は、リベイカーの発表会に参加するまでコンビニやスーパーで市販されているソーセージパンを焼き直すということをしたことがなかったので、「え?焼いて食べるの?」とちょっと懐疑的だったのです。でもね、3分経って取り出してみると、表面が焦げたりしていないのに、なんだかふっくらしてマヨネーズソース部分もツヤツヤに光っています。待ちきれずにその場で一口食べてみると、パンは表面だけがうすくサックリ感があって、その後でふわっとしたパン生地のおいしさが広がり、熱々のソースと茹でたてみたいに中まで温かいソーセージのジューシーな味わいにもうびっくり! 買ってきたものをそのまま食べるのとは段違いではないですか。
私は自宅近くのパン屋さんで買ってくる全粒粉の丸パンが好きなのですが、こちらもリベイクすると上部が焦げてしまうことなく、ふんわりとしていて中まで温かく、まるでお店のオーブンから焼きたてを取り出したばかりのように香り立つ味わいになるんですよね。切れ目を入れて、レタスやトマト、ハムなどを挟めば、それはそれは素敵なサンドイッチの出来上がりです。
そしてね、もう1つびっくりしたのが、銀座木村家で一番人気と言われている〝あんバター”のリベイクが絶品だったこと。バターが溶け出してしまわないように、2分半に設定したらこれが大正解! ソフトフランスパンの表面がサックリして食べやすく、中はふんわりして、ほんのり温まった餡とホイップバターがパン生地に馴染んで本当に感動してしまいました。
フライドモードで揚げ物も焼き鳥も揚げたて&焼きたてみたいによみがえる
さあ、次はフライドモードでのお惣菜(揚げ物)のリベイクです。発表会では、鶏のから揚げのほか、海老の天ぷら、コロッケなどを試食してきましたが、これもいいんですよね。何より手軽に使えて、揚げたてのおいしさがよみがえるのですから。フライドモードでは、上下のヒーターそれぞれの制御によって、固くなっている油を液体にしてキレを戻し、揚げたての食感と香りを復活させてから、衣を焦がさないように調整しつつ、中身の熱量を最大化しているので、揚げ物本来の香ばしさとサックリ感が楽しめるのだそう。だから、大きめのから揚げやコロッケなどもしっかり中までアツアツ&ジューシーになるのですね。
忘れてならないのは、フライドモードでは油がヒーター部に落ちないように、少し丸めて凹凸を作ったアルミホイルを敷いて使うということ。別売になりますが、アルミホイルを使わずに済ませたい人のために専用の「ステンレストレー&アミセット」も用意されています。わが家ではこのアルミトレーとアミのセットを使っていますが、洗い物を減らしたいならアルミホイル、サッと使いたいならステンレストレー&アミセットという感じでしょうか。
そうそう、厚めのとんかつのリベイクも得意な一方で、なんとファストフード店のフライドポテトもまるでお店で食べるみたいに1本1本カリッとしてジャガイモの味が口に広がるのですから、フライドモード恐るべしですよね。揚げ物ではありませんが、買ってきた焼き鳥も身がしまり過ぎることもなく、ジューシーにおいしく温められました。
ということで、リベイカーの実力に驚きの連続で、家族も毎日のように便利に使っています。操作がシンプルでわかりやすい点や、時間を長めに設定したとしても、中が熱くなるだけで、外側は焦げたりしないので安心して使える点が魅力だなあと思います。使っているうちに自分の好みの時間設定ができるようになるはず。
本家とも言えるバルミューダ・ザ・トースターのスチーム機能を使ったトーストのおいしさにはかないませんが、こんがりムラなく焼けるトーストモードやトロトロのチーズトーストもなかなかのもの。予熱なしで使え、庫内温度が240℃に保たれるオーブンモードもあり、グラタンを焼いたり、お餅を焼いたりするのに役立ちます。食パン派ならバルミューダ・ザ・トースターをおすすめしますが、それ以外のパンが好きだったり、お惣菜の温めに日常使いしたいなら、価格を抑えたリベイカーはかなり魅力的ですよ。
製品DATA
- ブランド:バルミューダ
- 商品名: 「ReBaker(リベイカー)」
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