「この春、シンチのディレクター・染谷真太郎さんが手がけるプロジェクトが始動すると聞き、展示会にお邪魔しました。

染谷さんの、〝ボーイッシュな中に可愛さが潜む〞世界観が大好きで。フリルブラウスを重ねたい、赤のバレエシューズを合わせたいって、甘口派の妄想が広がる夢のようなラインナップ。お楽しみに！」 （石上美津江さん）

「フランス映画に出てくるような、甘さの中にしっかりとした芯のある女性像に憧れています。例えば、白ワンピに黒い男靴を合わせるみたいな。

サンダースのレースアップ靴は、その憧れを体現してくれる靴。ちょっとぼってりしたシルエットが、甘口派の心をくすぐります」 （石上美津江さん）

「見ているだけで幸せになるかごバッグ。ナチュラルなタイプも好きですが、バリ・ワークスタットのモダンなたたずまいに、この春は心惹かれます。

小さくてカチカチしてて、使い勝手がいいわけではありませんが（笑）、そこがまた可愛いんです」（石上美津江さん）

「数年前、セレクトショップで偶然見つけたミー。おばあちゃんになってもこんなワンピースを着ていたいと、初めて思わせてくれた出会いでした。軽い素材に、可愛らしい花柄、空気を含んだシルエット。フランス人とインド人のデザイナーが生む唯一無二の存在です。

『mii』というブランドロゴが、私のイニシャルと一緒で、そんなところにも運命を感じています（笑）」 （石上美津江さん）

「いつものTシャツ×パンツなどにプラスワンするレースアイテムが今季のトレンドですが、キャミソールの肩紐の繊細さや素材の質感など、このブランドのレースアイテムは別格。お値段は張りますが、一生ものとして増やしていきたいと思っています」 （石上美津江さん）

「年齢を重ねると、ちょっと派手なものでも受け止められる気持ちも体も出来上がっている気がしていて。エスゼットは、そんな大人にピタッとくる大胆なプリント柄が揃ったブランド。春夏だけでなく秋冬も。私は年中、楽しんでいます」 （石上美津江さん）

「私のような辛口派には無縁そうに見えるヘッドアクセの流行。でも、シンプルな着こなしにつけるとほどよい甘さが加わるので、実は個人的にもかなり活用しています。

お気に入りはイリスのカチューシャ。長時間つけていても痛くならないうえ、大人がつけても別の意味でイタくならないところも優秀なんです（笑）」 （兵藤千尋さん）

「この特集で紹介したアノラックもそうでしたが、この春は、首元のレイヤードを楽しめるハーフジップがマイブームです。

ニットブランドで知られるバトナーで見つけた一枚は、短めの丈感もお気に入り。ジップがアクセントになっているので、カジュアルなスウェットに苦手意識がある人にもおすすめです」（兵藤千尋さん）

「たまに〝おじさん感〞が強くなっちゃうチノパンですが、タック入りになるだけではきやすさがアップ。ハイクの新作もタック入り。素材がしっかりとしたチノなので、本格派も大満足の一本です」（兵藤千尋さん）

「筋金入りのローテク派の私が、初めて履きたいと思うボリュームスニーカーに出会いました。レトロ感が魅力のニューバランスの550。子どもの靴みたいな、ぼってりとした可愛さに一目惚れ。永遠に好きな白レザーを、久しぶりに更新するつもりです」（兵藤千尋さん）

「甘さの象徴であるピンクは、これまで自分とは遠い存在だと思っていました（笑）。このピンクは、シュガーレス！ さすが、大人のベーシックを知り尽くしたイレーヴです。

カーキのカーゴパンツやグレーのパンツを合わせた、自分の姿が想像できる。古着っぽい色落ち感も好み」（兵藤千尋さん）

「ボーダーが人気のオーシバルで、カットソー素材のカーディガンを発見しました。クルーネックカーデってコンサバなイメージがありますが、素材が替わるだけでこんなにもカジュアルに。

プルオーバー風に着たり、ジャケットのインナー使いをしたりと、想像力をかき立てる一枚です」 （兵藤千尋さん）