〜五感を研ぎ澄まし心地よく暮らすvol.51〜
18歳の門出に想いを寄せて。両親を招いておもてなし料理。【LEE DAYS club clara】
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LEE DAYS リーデイズ
2024.03.12
長男の門出を祝って
この春、長男が無事、第一志望の大学に合格しました。両親が久しぶりに遊びに来てくれるタイミングで、おもてなし料理を作り、みんなで息子の門出を祝いました。おもてなしと言うには簡単すぎるものばかりでしたが、その日のメニューをご紹介したいと思います。
季節の素材を使って、みんなが喜ぶ和食の献立7品
1.牡蠣の炊き込みご飯
牡蠣の美味しい季節ですね。牡蠣はフライもホイル焼きも大好きですが、この炊き込みご飯が1番簡単に出来るので、わが家ではこの時期よく献立に登場します。
下処理をした牡蠣を出汁と濃いめの煮汁でさっと煮て取り出しておきます。牡蠣の旨味たっぷりの煮汁でご飯を炊き、蒸らすタイミングでふたたび牡蠣を入れ戻します。食べる直前に針生姜を加えてできあがり。牡蠣の風味豊かなご飯は、家族みんなが大好き。
2.鶏ささみの大葉揚げ
おもてなしの献立には一品揚げものを入れるようにしています。なるべく揚げたての熱々を食べてもらいたいので、ほぼお料理が整ったタイミングで最後に一気に揚げます。
今回は一口大に切ったささみに下味を付け、細かく切った大葉も混ぜ込み、片栗粉をまぶして(揚げもの上手な母が)揚げました。山盛りに揚げましたが、80代の父も10代の子どもたちも、みんな喜んで食べてくれて、あっという間に無くなりました。
3.南瓜のメイプルマスタード風
南瓜を蒸して、メイプルシロップとマスタードで和えるサラダ。クリームチーズを角切りにしたものと、ナッツをアクセントに加えています。
4.蓮根とすき昆布のきんぴら
海藻の季節は色んな種類の海藻が並びますね。乾物ではない生の海藻はやはり風味が違い、美味しい!こちらは昆布の磯の香りと蓮根のシャキシャキとした食感が楽しい一品です。
レシピは栗原はるみさんのLEE別冊のレシピ本『おいしくたべよう』より。10年以上経った今も作り続けているレシピがたくさんある、大切なレシピ本です。
5.切り干し大根と水菜のサラダ
こちらは水菜の水分で、切り干し大根をもどしながら作る一品。わたしは「くたくたに煮た切り干し大根」があまり得意ではありません。これは切り干し大根を茹でないので水っぽくならないし、調理も混ぜるだけでとても簡単。
6.蕪の浅漬け
旬の蕪は柔らかくて甘みがあり、浅漬けにして風味と食感を楽しみました。箸休めにも◎
7.茶碗蒸しと筍のお吸い物
わが家の茶碗蒸しは卵とお出汁だけのシンプルで優しい茶碗蒸しです。今回は三つ葉を加えましたが、余力がある時は上に具材をあんかけ風にのせることも。手軽に作れて喜ばれる、おもてなしにぴったりなメニューです。
汁物は美味しいお出汁で若竹汁にしました。
・デザートは母お手製のおはぎ
わたしはもちろん、子どもたちも大好物な母お手製のおはぎ。この日も朝からもち米を炊いて重箱にいっぱい作ってきてくれました。甘さ控えめのあんこは幾つでも食べられそうです。
両親と子どもたちの関係性
80代の父と70代の母、2人とも普段はそれぞれ趣味や遊びに忙しく過ごしていますが、孫たちのイベントには必ず駆けつけ、いつもみんなの成長を温かく見守り、応援してくれる本当にありがたい存在です。
先日18歳になった息子は両親にとって初孫ということもあり、小さい頃から本当に可愛がってもらいました。またわたし自身は子どもの頃、両親に厳しく育てられましたが、孫たちのこととなるとまるで違うものですね。どんな些細な言動も拾い、たくさん褒めてくれます。だから子どもたちも祖父母である両親のことが大好きで、思いやりを持って普段から接しているのが側から見てもわかります。何より子どものことを褒めてもらえるのって、親としてこんなに嬉しいものなんだということを、わたし自身がいつも両親から学び、ありがたく感じています。
わたし的、子育て論について
(「子育て論」なんて偉そうなことは何も持ち合わせていないのですが。子育てをするうえで大事にしてきたことのひとつとして、お稽古事には思うことがあり、子どもたちの想いを尊重してきたつもりです)
わたしは子どもの頃、様々なお稽古をさせてもらいましたが、どれも自分が好きで始めたものではなく、今思い返してもイヤイヤやっていたものがほとんど……。よかれと思いあれこれ選択肢を与えてくれたであろう両親に対しては申し訳なく思いますし、中途半端にやめてしまった自分も情けない限りです。
そんなこともあり、自分の子どもたちには「好きなことをひとつでもいいから見つけて、納得するまでとことん楽しんで!」と幼い頃から折りに触れ、伝えてきました。大好きなことはおのずと努力するだろうし、挫折や苦しみも含め様々な体験を通し、必要な知識も実力も自然と備わってくる。小さな目標と達成感を積み重ねる中で、いつしかそれが自分にとっての揺るぎない自信に繋がり、この先の人生の糧となると信じているからです(わたしの幼少期には叶わなかったことですが)。
実際、子どもたちが自分で選び、好きで続け、コツコツ努力し身についてきたものは彼ら自身の支えになっていると思うのです(それぞれ5歳の頃に始めたお稽古事は、いい師に出会えたおかげもあり、今も楽しみながら続いています)。親としてできることに限りはありますが、その時々の頑張りを認め、普段からたくさん褒めてきたつもりです。この先どんなことがあってもきっとこの子たちは大丈夫。根拠はありませんが、心からそう思っています。
今週末には高校の卒業式を迎え、4月から大学生になる長男。幼い頃から好きで続けてきたことを進路として選択した彼をカッコいいと思うし、全力で応援したい!と思っています。春からの新生活が様々な経験、人との出会いを通して、たくさんのわくわくに満ち溢れますように。そして全ての若者たちの未来が希望ある輝かしい日々でありますように。そんなことを願ってやまない、春の一日です。
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