「悩んでも、動いて しゃべって。50代の今が楽しくて仕方ないんです!」
LEE世代へのポジティブなメッセージがたくさん!
【アンミカさん × 野々村友紀子さん対談】「50代の今が楽しくて仕方ないんです!」
2024.02.15 更新日:2024.02.28
仕事、人間関係、美容。仲よしなふたりがLEEだけに語り尽くします
アンミカさん × 野々村友紀子さん
悩んでも、動いて しゃべって。50代の今が楽しくて仕方ないんです!
さまざまなメディアで活躍を続けるアンミカさんと野々村友紀子さん。実はプライベートでも親しいおふたりが、年齢を重ねるごとに、多くの女性が抱えがちなお悩みをテーマにマシンガントーク。
ポジティブなパワーと名言で、不安を吹き飛ばしてくれます!
チョイスの数だけやり直すチャンスも! 未来へのプレゼントになる選択を
アンミカさん
あん みか
1972年生まれ。モデルとしてデビューし、テレビ出演、商品プロデュース、エッセイ執筆など活動は多岐にわたる。訳を担当した絵本『スパゲッティになりたいラーメン じぶんをすきになるえほん』(KADOKAWA)が3月21日発売予定。
3年後に夫婦仲よくいるために、夫に"伝える努力"を惜しまない!
野々村友紀子さん
ののむら・ゆきこ
1974年生まれ。放送作家。メディア出演、NSC東京校講師など多方面で活躍。著書に『アカンヒトズカン』(学研プラス)、『夫婦喧嘩は買ったらダメ。勝ったらダメ。』(産業編集センター)など。2児の母。
適度なガス抜きができる! ほどよい距離感の女友達は貴重
LEE読者より少し先輩世代であり、多くの女性から人気を集めるアンミカさんと野々村友紀子さん。プライベートでもよく連絡を取り合うというおふたりが、親しくなったきっかけとは?
アンミカ 情報番組のコメンテーターとして共演したのがきっかけで、もう3年ぐらいかな。自分の意見を語る番組でしたので、人となりみたいなものがよく見えたんですね。
主婦のベースがあり、放送作家さんとしてしっかり考えを持っている友紀子ちゃんともっと話したいと思って、声をかけさせてもらって。
野々村 アンミカさんはテレビで見ていたときから、セレブなイメージがありつつもちゃんと庶民の目を持っていて、信頼できる方だなと思っていました。
作家として番組にかかわっていた時代からずっと「アンミカさんに絶対出てもらうべき」って会議でよく言ってたんですよ。
アンミカ こうして番組の裏話を話すことは今までなかったから、知らなかった〜。うれしい! 今ではすっかり仲よくなって、昨日もごはんに行ってました。
私、目上の方も年下の子も友達はたくさんいるのですが、実はどちらも相手の話を聞く側に回ることが多いんです。友紀子ちゃんと会うときは、ちょっとしたグチも含めて、自分のことをたくさん話してる気が(笑)。
どれだけポジティブでも、日常の中でおかしいと思うことや不満はあるし、それを吐き出す適度なガス抜きは必要やから! 自分の気持ちを正直に話せる、友紀子ちゃんのような友達は貴重です。
野々村 私もアンミカさんにはいいことも悪いことも、何でも話します。でも、だからといって、お互い忙しいのでこまめに連絡を取り合ったりするわけじゃないんですよ。ためておいて、ごはん会でまとめて5時間ぐらいめちゃくちゃしゃべるという(笑)。
アンミカ 共演も多いけど、わざわざ楽屋に行ってベタベタ話すみたいなことはないよね。仕事のときはそれぞれ準備もあるし。
野々村 この年になると、打ち合わせで話したこととか、しっかりメモして準備しておかないとすぐ忘れちゃいますからね(笑)。友達ってそれが大事だと思っていて、特に年齢を重ねるほど、仕事に家庭にと忙しいから友達と過ごせる時間は限られてしまう。会いたい頻度やタイミングなどの波長が合うほうがいいですよね。
アンミカ 相手に合わせすぎて、無理するのも違うし。すごくいい距離感で付き合えてると思う。
野々村 本当にそう。人間関係は「無理しないで、無下にしない」が鉄則だと思っていて、誘われたりしたら感謝しつつ、違うと思ったら適度に距離を取って。自分にとって心地いい関係性を保つのがいいんじゃないかなと思います。
「私ばっかり」と思っても動くことで世界は切り替わる
いい友人がいて仕事も充実していて、ポジティブな女性の代名詞のようなおふたりですが、年齢を重ねることをネガティブに思った時期はありますか?
アンミカ 私は甲状腺の持病があるので、20代後半〜30代のはじめで更年期のような症状を早く経験しました。体がしんどいことに加えて、ちょうど人生の岐路になる年齢で友達が結婚したり、キャリアを積んで成功したりするのを見て、とてつもない不安に襲われたことも…。
当時は、今のように30代のモデルが活躍できる場があまりなくて、仕事でも頭打ちの状態で。友紀子ちゃんは出産も経験しているし、悩むこともけっこうあったんじゃない?
野々村 結婚や出産などの節目で、生活はどんどん変わるのになかなかそこに対応できないと感じることはありました。仕事をセーブして母親に専念したこともあったし、仕事をフルで再開すると決めてからも、両立なんてできるのかなと思ったことも。
でも、キャメロン・ディアスがね、「若い頃の自分よりも、経験を積んだ自分のほうが人間としての価値が上がってるから今のほうが好き」と言うのを聞いて、確かにそうやなと!
アンミカ 急にキャメロン・ディアス(笑)。でも本当にそうで、さまざまな荒波を乗り越えて、人間的な知恵がついてるから過去よりも今の自分のほうが絶対にいい。私は今、50代になってからが、もう楽しくて仕方ないんです!
野々村 アンミカさんは、20代後半〜30代の大変な時期をどのように過ごしたんですか?
アンミカ 幼少期の苦労からか、“今より明日がきっといいはず”と思う心グセがあり、悩むときほどよりよくなると信じて、何か行動を起こしていましたね。
病気になったときは、自分で自分の面倒を見られるようにと役立ちそうな資格を取って。29歳のときに父が亡くなったことをきっかけに、自分のルーツを知りたいと思い韓国留学もしました。結果的に、韓国と日本のそれぞれのいいところを見直すことができて、その後の活動にもいい影響が。
昔から、つらいときこそ、博打を打つみたいなところがあるんですよね(笑)。
野々村 そこがすごい。普通は落ち込むと動き出せないから。
アンミカ さまざまなハプニングに負けて「なんで私ばっかり」と感じてしまうこともありますよね。私ももちろん思ったことはあります。
でもそんなときこそ、「起こる出来事を信頼して」という言葉を思い出します。立ちはだかる出来事を、自分の知恵と工夫で乗り越えられたら必ず人生の糧になるし、人の痛みがわかるから寄り添える人間になる。自分にとって必要な試練だと思えば、泣き寝入りはもったいない!
大変な状況にいる自分を少し引いて冷静に見る。情報を調べ、人と会い、そこで得た知識を試して…。とにかく、動いてしゃべってを繰り返すことで、少しずつ状況を切り替えてきましたね。今この瞬間の選択が、未来の自分を作っていくんやと思って!
野々村 そのへん、私も似ていて、未来の自分を褒めたいから、今の自分にちょっとだけ厳しくしとこうかと思うタイプなんです。感情に左右されすぎないのは大事。
アンミカ もちろん人間だから、マイナスな感情に引っ張られたりすることもある。でも、人間は1日約3000回以上もチョイスして生きていると言われてるんです。
朝起きて歯をみがくか、窓を開けるか、二度寝するのか…など。チョイスの数だけやり直すチャンスもある!
楽しい気持ちになれたり、ちょっとでもプラスになったり、「未来の自分へ幸せになるプレゼント」になるような選択をしていきたいですよね。
アンミカ名言①
「白って200色あんねん」
もともとは「白は200色以上あるのに、あなたは似合う白を選べていない」とパリコレの面接で言われた言葉。そこに、同じように見えてもたくさんの個性があり、多様性を受け入れるといった意味合いが加わりました。
野々村名言①
「掃除機をかけなくても、誰も死なへんわ!」
仕事と育児でヘトヘトで、掃除機もかけられない日がある。1日ぐらい掃除機をかけなくてもOK! という意味を込めた言葉。主婦の皆さんが共感してくれることが多いです。
最新の情報をつかむことが考えを深めるヒントに
おふたりとも、20代、30代以上に、40代に入ってから仕事の幅が広がり、より一層活躍されている印象があります。キャリアを重ねる中で、意識してやっていたことはありますか?
アンミカ いつでも自分の好奇心を保って、ワクワクできることに挑戦してきたというのはひとつの軸としてあります。
その中で、モデルになるときの父からのアドバイスで、新聞を読むことは毎日続けてきました。新聞は社説コラムなどを読むと考えるヒントになるし、自分の興味のあること以外の記事も目に入りやすい。広く知識が得られるので、コメンテーターの仕事などにすごく役立っています。
野々村 最新の情報をつかんでおくのはほんと大事ですよね。
アンミカ でも忙しいと読めないこともあって、数日新聞に目を通さないと、どんどんわからないことが増えていくんです。昨日のごはんでも、友紀子ちゃんに私の知らなかったニュースを教えてもらったりして。
野々村 本当に、時間の流れはあっという間。私は第1子を出産後、30代の6年間ぐらい仕事をセーブしていたんですね。子どもが小さいのはそのときだけだし、母親を全力でやりたいから選んだのですが、いつかは全力で仕事したいという思いは持っていて。時代に遅れないように、リサーチだけは欠かさないようにしていました。
気になったことは流さず調べたり、仕事仲間に会って「今、企画書ってどんな感じで書いてるの?」と聞いてみたり。働いていないと、多くの人は社会と遮断されたような気持ちになるので、焦るんだと思うんですよね。
アンミカ やっぱりどんな状況でも、“時代と手をつないでおく”のが大事! これは業界関係なく、仕事をするうえで必要なことなんじゃないかなと思います。
時代と手をつないでおくとキャリアを切り開くきっかけに
Ahn Mika
子育て中でも聞いたり調べたり、リサーチは欠かせませんでした
Yukiko Nonomura
「なんで○○してくれないの?」“壁際ワード”は厳禁!
さまざまなところで夫との仲のよさを語っているアンミカさんと野々村さん。夫婦円満の秘訣は?
アンミカ わが家は夫がマメで、1日に何回もメッセージや写真を送ってくれるんです。そこに感謝はしつつ、気をつけていることもあって、“壁際ワード”は言わないようにしています。
野々村 壁際ワード! 例えば?
アンミカ 思い当たる方も多いと思うのですが「やるって言ったのに、なんで食器を洗ってくれなかったの?」などと、「なんで○○してくれないの?」と夫を“壁際”に追い込みがち。相手は「ごめん」と言うしかなくなるんですが、これを続けていると自尊心が減って、愛情が薄れてしまうんじゃないかと思います。
野々村 確かに! 「なんで?」って言っちゃいますよね。うちもかつては、私が家事で忙しいのに、なんでのんびり休んでんの? とイライラしたことが。大きめの音で食器を洗って、不機嫌だとわからせようとしたり(笑)。
アンミカ 察してほしいよね! でも、残念ながら難しい。
野々村 そうなんですよ。そのことに気づいてからは無駄にギスギスするのはやめて、見えない家事を含めた家事の項目を書き出して、伝える努力を。そして、家事をやってくれたら、感謝して褒めて。
最初の頃は、シンクのまわりびちゃびちゃやんとか言いたいことは山ほどあったけど(笑)、ささいな枝やと思ってポキポキ折って忘れることにしました。3年後に夫婦仲よくいるためには、言いたい文句を少しこらえたり、言い方を考えることも必要ですよね。
野々村名言②
「褒めるときは何度でも、叱るときは一度だけ」
これは私の母の言葉。人間関係を円滑にする秘訣だなと思います。これを聞いてから、夫に不満があっても一度だけピシャッと伝えてダラダラ言わない。育児にも通じると思います。
また、美容についても、読者からたくさんの質問が。 パワフルなおふたりが、多忙な中でも美容と健康のためにしていることは?
アンミカ 最近はジムに行く時間もままならない忙しさなので、ほとんどが家の中の“動線美容”。ヘアメイクの前にスクワットをして太ももと背中の大きな筋肉を動かして。この年になると、転んで骨折なんてしたらシャレにならないので、できるだけ階段で上がります。
夜はニュースを見ながらスキンケアをするので、ソファの下にパックを置いて、寝る前に体をほぐすためにベッドの横にはストレッチポールを置いています。忙しい人は、ケアを生活動線の中に組み込むのが得策。肩こりがひどい場合は、ひじから手首までをお湯につける「手浴」で温めるのもおすすめです。
野々村 すごい情報量! 私は美容の美はビールのビだと思って、日々摂取してます(笑)。
アンミカ それで言うと、私もスナック菓子が好きで、新幹線に乗るときに必ず買ってしまうの! お菓子をやめたくないから、頑張って動いてるんです。我慢はしすぎず、必要なことをバランスよく取り入れるのが美と健康の秘訣ですね。
アンミカ名言②
「人のものさしで自分を見るのは厳禁。幸せのものさしは自分だけのもの」
他人と比べてここが足りない、満足できないと考えるのはすごくもったいない! 他人軸ではなくて、きちんと自分のものさしで幸せかどうかを感じ取っていきたいですね。
次回は「アンミカさん・野々村友紀子さんがLEE読者のお悩みに答えます!」をご紹介。
Staff Credit
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/古本和重(&’s management)(アンミカさん)
吉田美幸(野々村さん) スタイリスト/金城祐美(アンミカさん) 城田 望(KIND)(野々村さん)
取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE3月号(2/7発売)「アンミカさん × 野々村友紀子さん 『悩んでも、動いて しゃべって。50代の今が楽しくて仕方ないんです!』」に掲載の記事です。
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