CIOTAのGジャン、Obladaのトラウザー
【日本のカジュアル名品】Gジャン、トラウザーを甘・辛口に着回し【人気スタイリストのコーデ対決】
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浅見れいな
2023.12.11
【甘口カジュアル派】石上美津江さん&
【辛口カジュアル派】兵藤千尋さん
人気スタイリストの
「ジャパン名品ってすごい!」
LEEスタイリスト陣きっての、〝職人派〞〝ベーシック好き〞のふたり。甘派と辛派という大きな違いがありつつも、軸となるアイテムが〝かぶりがち〞という現象を編集部がキャッチ。
共通点は、物作りにこだわりのある〝ジャパン名品〞。コーディネート対決で、その理由を紐解きます!
コーデ対決したのは?
「こだわりのジャパン名品をコーディネートの主軸に」
石上:いつも、兵藤さんがスタイリングしたページを、隅々まで読ませていただいてます。コーディネートルームが隣り合わせたりもしますが、勇気がなく、なかなか話しかけられなくて(笑)。今回はこうして一緒に撮影ができて光栄です!
兵藤:こちらこそです! 私も石上さんの企画をいつも楽しみにしています。こんな発言をするのもおこがましいのですが、スタイリストって、ざっくり2種類に分かれると思っていて。パンチのある服を主役にするタイプと、普通の服を軸にコーディネートで見せるタイプ。石上さんも私も後者だなって思うんです。その普通の服の共通点が、今回のテーマにもなったジャパン名品になることが多いなって感じています。
石上:私は甘さのあるコーディネートが好きなので、ベーシックな服を土台にしたいんですね。そうなると、うんちくたっぷりに服作りをしている、ジャパンブランドを手に取ることが増えるんです。
兵藤:わかります! 辛口カジュアル派の私は、もともとシンプルな服が好きで。シンプルな服ほど、ブランドの力量が出る気がしていて。借りてきたものを並べてみたら、結果的に全部ジャパンブランドだったってこともよくあるんです。
石上:普遍的なベーシック服を研究し尽くして、自分なりのこだわりを詰め込んでいるから、服の完成度が高いんですよね。
兵藤:最近は、日本ならではの"個性"が出てきているので、もっとジャパン名品のよさが浸透したらいいなって思っています!
甘派・辛派の2大「共通名品」コーディネート対決!
Japanese Masterpiece
01
CIOTAのGジャン
岡山に本拠を構える、縫製工場・生地製造販売会社が立ち上げたアパレルブランド「シオタ」。服作りの全工程を自社で行うという徹底ぶりが、おしゃれ好きの心をつかんでいます。
特にデニム作りには定評があり、ヴィンテージジャケットをベースに、セルビッジデニムで仕上げたGジャンは、男女問わず人気が高いアイテムのひとつ。
サイズは34〜46の7展開。今回、石上さんはサイズ36、兵藤さんはサイズ44を、それぞれチョイス。
甘派
+チュールスカートで甘辛ミックス。モノトーン配色で都会的なムードを意識して
by Ishigami
甘いスタイリングにぴったりの、ザ・ベーシックなGジャン。こだわり抜いた色みにも感服します
石上美津江さん
「Gジャンと相性のいいチュールスカートを合わせて、王道の甘辛ミックスコーデを作りました。都会的に見せるために、あえて色使いを抑えたモノトーン配色に」(石上さん)
辛派
オーバーサイズのGジャンを軸に、旬のレイヤードコーデを楽しみます
by Hyodo
シオタのデニムへのこだわりは、半端じゃない。
まさに大人のためのGジャンって、こういうこと
兵藤千尋さん
「Gジャンを主役にこの時期ならではのレイヤードを楽しみたくて、これでもかというくらい重ね着をしました(笑)。子どもっぽく見えないように、石上さんと同じく、私も色みを抑えた配色に」(兵藤さん)
Japanese Masterpiece
02
Obladaのトラウザー
「シンゾーン」を立ち上げたディレクターの染谷真太郎氏が、2021年に設立したショップ「シンチ」。そのオリジナルブランドである「オブラダ」は、ヴィンテージデニムなどをデザインソースとして、現代的にブラッシュアップしたデニムやパンツを展開。〝デザインから縫製までをメイドインジャパンにする〞というコンセプトのもとで、妥協のない物作りをしています。
メンズのドレスパンツ工場で縫製したウール素材のパンツは、腰ばきでもスタイルよく見える工夫をパターンに盛り込んだ一本です。
甘派
甘いアイテムを大人にしてくれる名品パンツ。カジュアル派にはネイビーがおすすめです
by Ishigami
真太郎さんのファンで、常に追いかけています(笑)。彼が作るパンツを、絶対的に信頼しています
石上美津江さん
「マニッシュなパンツにカジュアルな甘さを足したくて、デニム素材のフリルブラウスをコーディネート。パールやかごバッグなど、小物使いはフレンチテイストを意識しました。
今回はプチヒールのパンプスを合わせましたが、スニーカーでもバレエシューズでも、どんな靴とも合うのがこのパンツのすごさ。カジュアル派のパンツとして、ネイビーという選択は素敵だと思います」(石上さん)
辛派
ハンサムなパンツに、可愛げやツヤを添えて。仕上げに、遊び心のある小物を加えます
by Hyodo
メンズライクでハンサムなパンツ。でも決して、コンサバじゃない。カジュアル派のための名品です
兵藤千尋さん
「パンツ自体がハンサムなので、もこもこしたケーブルニットを合わせて可愛げをプラスしました。今シーズンのマイブームであるシャカシャカしたナイロンアウターはウールパンツとの相性もよく、コーディネートに適度なツヤを足してくれます。
仕上げにキャップとチェックのストールを加え、辛口のカジュアルコーデに大人の遊び心を添えてみました」(兵藤さん)
次回は、「石上さんが選ぶ3大『甘名品』」をご紹介します。
Staff Credit
撮影/金谷章平(人物) 魚地武大(TENT)(物) ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.) スタイリスト/石上美津江 兵藤千尋 モデル/浅見れいな 取材・文/磯部安伽
こちらは2024年LEE1・2月合併号(12/7発売)「やっぱり『カジュアル名品』って素晴らしい!!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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