こんにちは。旅好きママライター川口ゆかりです。独身時代から大自然を満喫できるオーストラリアが大好きで、これまでにゴールドコースト、パース、マーガレットリバーと旅してきました。三度目となる今回は、一生に一度は訪れたいと思っていたウルル(エアーズロック)へ。世界複合遺産を巡る旅。ここでしか体験できないことを5つ、ピックアップしてみました。〝次のバカンスはどこに行こう?″と考えている方の参考になれば嬉しいです。
What’s ウルル(エアーズロック)??
オーストラリアのほぼ真ん中、広大な赤い砂漠の中にこつ然と出現する不思議な岩山、ウルル(エアーズロック)。残念ながら日本からの直行便はないのですが、ケアンズ、ブリスベン、メルボルン、シドニー経由でウルルがあるノーザンテリトリーにアクセスすることが可能です。
仕事終わりの金曜夜、羽田空港からシドニーへ。そこから国内線を乗り継ぎ約3時間ほどで、ウルルのあるエアーズロック空港に到着します。日本との時差はわずか30分なので、時差ボケなしで遊び倒すこともできますよ。
ここでしか体験できないこと 01
ラクダに乗ってウルルを眺める
ウルルに来たら、絶対にはずせないのがサンライズ&サンセット・ツアーです。この日は朝4時に起きて、キャメルサンライズツアーへ。日中の暑さはどこへやら。ネックウォーマーやアウターを着ても寒すぎて震えたけれど、漆黒の闇がゆっくりと染まっていき、ウルルが現れる。その感動ったら!!! 子どもも大人も大興奮。
ラクダに乗って地平線よりも少し高い位置から眺める景色は、それはそれは美しくて。まさに非日常の極み。
冷えきった体は温かい紅茶でホッとひと息。オージーが大好きなベジマイトとドリンクが沁みた朝でした。キャメルサンライズツアーは親子で参加している方も多く、特に動物好きな子どもさんにおすすめですよ。
ここでしか体験できないこと 02
ウルルの麓を巡るセグウェイ・ツアー
ウルルの麓を効率的にまわるなら、セグウェイで巡るツアーを。最初は乗りこなせるだろうか心配でしたが、慣れてしまえば快適。ビュンビュンと風をきって走るのが気持ちが良いこと!
しかも、セグウェイはガソリンを一切使わず、電気動力でガスを排出しない乗り物。環境にもやさしいのがいいですよね。
実際に(許可が下りている場所で)ウルルの麓に触れてみる。みなぎるパワーを肌で感じ取れる嬉しさよ。日本語音声ガイドを装着できるので、先住民アボリジナルの文化や歴史、動植物についても欲張りに楽しむことができました。子どもはもちろんですが、これは大人も大満足間違いなし♡
ここでしか体験できないこと 03
世界複合遺産カタ・ジュタを内側から眺める
ウルル(エアーズロック)から西へ約30km。ウルルとともに1987年に自然遺産、1994年には先住民アボリジナルの聖地としての文化的価値が見直され、複合遺産になったカタ・ジュタ。ウルル同様にアボリジナルの聖地です。
巨大な一枚岩のウルルに対して、36個の巨大な岩山からなるカタ・ジュタは、「沢山の頭」という意味を持ち、一番高いものは約500mの高さがあるのだとか。そんな大自然の壮大な造形美を肌で感じるべく、この日は日本語ガイド付きウォーキングツアーへ。
カタ・ジュタ展望台から、カタ・ジュタ・ウォルパ渓谷ウォークを巡ること数時間
間近で見るカタ・ジュタは、想像以上の迫力。往復2.6キロのコースにヒィヒィ言いながらも時折、谷を吹き抜ける風が最高に気持ち良くて。太古の昔からある岩に包まれ、不思議な安らぎを感じました。ツアー中、偶然にもアボリジナルの子どもたちと出会うこともできて、言葉を交わしてハイタッチ! 忘れられない1日になったのは言うまでもありません。
ホテルに戻ってからは、プール三昧
安心してください、砂漠にもプールはありますよ。母さんが水着を忘れるというまさかのパプニングもありましたが、子どもたちはプールがあればご機嫌! ホテルのプールサイドは朝から子連れファミリーで大賑わい。ちなみに真夏は40℃を超える日もあり、日差しが強烈なので日焼け止め、帽子、サングラスなどの暑さ・日差し対策と水分補給はマストですよ!
ここでしか体験できないこと 04
夜空を彩るドローンショー「ウィンジリ ウィル」
ウルルとカタ・ジュタの両方を見渡す砂漠の空一面にドローンやライト、伝統音楽や先住民ピジャンジャジャラの言葉が描き出されるドローンショーとあって、連日大人気! 会場に着くと、カナッペとドリンクが用意されていました。日が暮れるまで、まずは乾杯です。
フードもドリンクもオーストラリア産♡
ディナーの大人用ピクニックバスケットには、タスマニア産のチーズ2種にエビ、キヌアとケールのサラダ、鶏胸肉にフルーツがぎっしり。ヘルシーだけど満足感たっぷり。開放感あふれる場所で、心地よい風に吹かれながらいただくなんて。美味しいお酒と食事、最高でしかない……! ちなみに5~15歳までの子ども用ピクニックバスケットには、サンドイッチやフルーツ、ぬいぐるみが入っていました。
そして、いよいよ、お待ちかねのショータイム!
砂漠に造られた円形劇場に着席し、ショーが始まるのをいまかいまかと待ちわびます。ワクワクを通り越して、興奮状態に……!
言葉を失うほどの大迫力!
何世代にもわたり継がれてきたアナング族の物語が、最新テクノロジーによって融合される瞬間。とにかく、すべてが圧巻すぎて! ネタバレになるので詳しくは語れませんが、子どもも大人も前のめりになって見入ってしまいました。これはぜひ、現地で体験して欲しいです。
ここでしか体験できないこと 05
自分だけの芸術作品を作る! ドットペインティングのワークショップ
旅先ではできる限り、その土地の歴史や文化を学ぶ体験をするように心がけています。今回は先住民であるアボリジナルの伝統芸術を学ぼうと、ドットペインティング(点描画)のワークショップに参加しました。
ドットペインティングを中心としたアボリジナルアートと呼ばれる作品は、中央砂漠に住む先住民が厳しい環境を生き抜くために必要不可欠な水や食べ物のありかを伝承するために大地や岩壁に描いたといわれています。世界的にも注目を集めており、コレクターの間では高値で取引されているのだそう。
自分で考え、学び、体験する。まさに旅の醍醐味
まずは、作品の中に使われている伝統的なシンボルや道具の意味を学びます。そして、1枚の黒いキャンバスに描いていく。わけなんですが、これが思っていたよりも難しい……! スペースをどう埋めようかばかりを考えてしまう大人に対して、スラスラと思うがままに描いていく子どもたち。
仕上がった作品がどれも素晴らしいこと!
どれも芸術品に見えてしまうほど、素敵。こういった子どもの感性、大切にしたいですよね。世界にひとつの作品は、その土地ならではのスペシャルなお土産に♡ 〝こんなこともできるんだ″と、発見のあるワークショップでした。
ここでしか味わえない絶景はもちろんですが、歴史や文化もたっぷりと学ぶことができるスペシャルな旅。子どもにとっても私たち大人にとっても、心に残る滞在となりました。冬休みや春休みなど、次のバカンス候補にぜひ。
*この記事は2023年9月の情報です。最新の情報は、オーストラリア政府観光局、ノーザンテリトリー政府観光局、エアーズロックリゾートの公式サイトをご確認下さい。
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川口ゆかり Yukari Kawaguchi
ライター
1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。
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