この秋は、30代・40代が心惹かれてやまない漫画作品が次々とドラマや映画に！　漫画大好きな芸人さんに推しの作品を聞きました。疲れた夜や休日に、どっぷり浸れる漫画を紹介します！

忙しくても、隙間時間にいつも漫画を読んでいます！

漫画大好き芸人

ニッチェのお二人、映像化も最高！な作品を教えてください

バラエティ番組などでもおすすめ漫画を発信し続けるお二人。漫画にハマったきっかけと、原作も映像化も楽しめる作品について教えてもらいました！

二人を漫画に沼らせた、懐かしの名作たちはコレ！

「楽屋やロケバスでは、常に新作漫画をリサーチしてます！」というニッチェのお二人。漫画は幼い頃から、身近にあったそう。

江上「そんな中でも私を完全に漫画沼へと落としてくれたのは、少女漫画誌で連載していた『ミンミン！』（あさぎり夕・著）や『ミラクル☆ガールズ』（秋元奈美・著）。絵がきれいで、変身や魔法が出てきたり、キャラが小さくなって動き回る作品に心をつかまれました。妖精たちが活躍する『紅茶王子』（山田南平・著）にもハマったな～」

近藤「うっわ、懐かしいね！」

江上「私はあの作品で紅茶の種類を覚えましたから。 分業制で美麗な絵を描く女性4人の漫画家集団・
CLAMPさんにも憧れて。画集も持ってました」

近藤「私の場合、兄がいるので、ヤンキー系の漫画もむちゃくちゃ読んでたんですよ。主人公がツッパリに目覚めていく『疾風伝説 特攻の拓』（左木飛朗斗・原作 所十三・作画）とか」

江上「男子に人気があったのは知ってたけど、近藤さんと知り合ってから初めて、女子の心もわしづかみにしてたのかと驚かされたわ」

近藤「あのね、ヤンキーものってめっちゃおもしろいから！　ほかにも『カメレオン』（加瀬あつし・著）、『湘南爆走族』（吉田聡・著）などの名作は、今でも男性の芸人仲間や先輩と盛り上がることが多いかも。『キャプテン翼』（高橋陽一・著）、『シュート！』（大島司・著）とか、サッカーの漫画も好きだったね」

江上「近藤さんを見てると、漫画がいろんな人とのコミュニケーションツールになってるって思うよ」

近藤「ちなみに私が夫と付き合うきっかけになったのは、バイオレンス系青年漫画の『殺し屋1』（山本英夫・著）。『おすすめの漫画ある？』って聞かれたので答えたら、タイトルに引いてたけど……」

江上「でもさ、そこは相手に嘘をつきたくないよね」

近藤「うん！　自分の好みを偽って伝えるのは違うなと。そうしたら読んでくれて『おもしろいね』と感想があったので、優しい人だと思いました。主人公が、最高の殺人鬼みたいな話なんですが（笑）」

漫画の映像化は「作品への愛情とリスペクト」がマスト！

江上「好きな漫画が映像化されるときは、どんな目線で観てる？」

近藤「私はキャスト＆ビジュアル命！　それを決定づけたのが、『花より男子』（神尾葉子・著）。内田有紀さん主演の映画のほうね」

江上「かなり前にあったね！」

近藤「ヒロインの牧野つくしが内田さん、F4の道明寺司が谷原章介さん、花沢類が藤木直人さんと、この配役がドンピシャ！　以来、漫画の映像化は“誰が演じてくれるのか”が超大事なんです」

江上「わかる。それって、結局は作り手側からの原作へのリスペクトにつながると思う。私は“映像に漂う空気感”も気になるね。最近だとドラマの『初恋、ざらり』（ざくざくろ・著）。ヒロインと相手役が推しカプすぎて」

近藤「そう、マジで推したいカップル。大人の初恋という、少し官能的な雰囲気もたまらないよね」

江上「『深夜食堂』（安倍夜郎・著）もいいよ。原作のレトロ感をどうするのかと思ったら、音楽も含め、愛情を感じられる演出だった」

近藤「『きのう何食べた？』も、料理の過程を見られて楽しい。ギャグ系で推しはある？　ビジュ命の私は、『テルマエ・ロマエ』（ヤマザキマリ・著）の阿部寛さんは、今でも最高すぎて」

江上「もう阿部さん以外、主人公の顔が思い浮かばないしね。『パタリロ！』で一世風靡した魔夜峰央さんの『翔んで　埼玉』も、私の中では痛快なギャグとゴージャスな世界観が合致した名作かな」

俳優さんの青田買いも、映像化作品を観る醍醐味

近藤「映像だと若手俳優さんのチェックも楽しいよね。『ストロボ・エッジ』（咲坂伊緒・著）が映画化されたときに、山田裕貴さんが出演されていて。『演技うまいな～』と思っていたら……」

江上「今や大活躍中！　近藤さんの気持ち、わかるなあ。今、私が注目してるのは、インテリアのギャグ漫画『おしゃ家ソムリエおしゃ子！』（かっぴー・著）のドラマ版で、ヒロインを演じていた矢作穂香さん。コメディを演じ切る力がすごい！　期待してます」

漫画も映像化された作品もこよなく愛するお二人。家族との間では漫画をどう楽しんでいる？

近藤「私は夫と好きなジャンルがかぶること多く、漫画アプリを共有しています。『早く新刊を買って』と催促されることも」

江上「うちは夫とは漫画の好みがかぶらないんですが、『3月のライオン』（羽海野チカ・著）は一緒に読んでます。夫は将棋もの、私はヒューマンドラマとして楽しんでいて、その違いもおもしろい。子どもはまだ漫画を読める年齢じゃないけど、私が食べもの系作品が好きなので。漫画も映像も両方楽しめるとしたら『孤独のグルメ』（久住昌之・原作　谷口ジロー・作画）などいいのかも」

映像もハマること間違いなし！

ニッチェ激推し！　絶対に外さない漫画

江上さんおすすめ

心にしみ入る食漫画。映像も癒される仕上がりに

『深夜食堂』

深夜12時から朝7時頃まで営業している「深夜食堂」。店に集う客の悲喜こもごもと、彼らに寄り添う食べものを描いた作品。「食にまつわるお話は大好きですが、『深夜食堂』は原作の線の細い絵柄と、どの時代なのかわからないような世界の中で繰り出される、素朴な人間模様にじ～んときますね。ドラマでも、原作の繊細な世界観を余すことなく再現されていて感激しました」

Netflixシリーズ
『深夜食堂-Tokyo Stories-』シーズン1〜2
Netflixにて独占配信中！

前代未聞のローカル・ディス漫画に抱腹絶倒

『翔んで 埼玉』

埼玉県在住だった著者が、「東京から埼玉がどれだけ見下されているか」という視点で展開する、ご当地（？）ディス漫画！「魔夜さんの持ち味は、少女漫画らしい繊細な絵と、少女漫画らしからぬ切れ味鋭いギャグ。これは、その両者が大爆発している作品。映像では、さらにゴージャスな雰囲気が加わって、作り込みのすごさに圧倒されました（笑）。お笑い好きな方はぜひ、原作も映画シリーズも堪能してください！」

映画化第2弾
『翔んで 埼玉～琵琶湖より愛をこめて～』は
11月23日ロードショー公開。

ドラマ版の俳優さんは近藤さんが青田買い中！

『おしゃ家ソムリエおしゃ子！』

イエーガー・おしゃ子は、おしゃれな部屋に住んでいる男としか付き合えない女子。理想の相手＆部屋を求めて、出会った男のインテリアをくまなくチェック！　容赦ない毒舌ぶりが笑いを呼ぶ。「個人的には“インテリア・ギャグ漫画”という新ジャンルを確立したと思う、名作です！　ドラマのおしゃ子もキレッキレの毒舌キャラ。しかもそれを嫌味なく演じた矢作穂香さん。大注目です！」

Season1＆2ともに、U-NEXTにて配信中！

近藤さんおすすめ

もどかしい「大人の初恋」にドキドキできる

『初恋、ざらり』

軽度知的障害があるヒロイン・有紗と、バイト先の社員・岡村さんとの関係を描いたラブストーリー。2023年6～9月期に放映されたドラマも話題に。「原作に関しては、“ひたむきな女の子の恋愛模様”というとらえ方をしながら読んでいました。有紗の心の動き方が愛くるしいし、岡村さんとの胸キュンな描写もあるし。とにかく主人公を応援したくなる作品です」

Lemino、U-NEXTで見放題配信中！

’90年代の映画版は、推したい隠れた名作！

『花より男子』

超お金持ち高校に通う牧野つくし。彼女と、イケメン集団F4が織りなす大ヒット恋愛作品。近藤さんの推しは’95年制作の内田有紀さん主演の映画なのだとか。「’00年代のドラマ版も最高ですが、私の中での脳内キャスティングが完璧だったのがこちら。公開当時、ボーイッシュな内田有紀さんに憧れていて。つくし役にぴったり！と感動しました」

Prime Videoでレンタル配信中！

主演の阿部寛さんはじめ、原作の世界を見事に表現！

『テルマエ・ロマエ』

古代ローマ帝国の浴場設計技師が、現代の日本の銭湯にタイムスリップしてしまうコメディ作品。原作漫画はもちろん、映画化作品も観ている人は多いはず！「主人公が終始大まじめなのが最高ですよね。それでいてお風呂の文化的な考察が深い。映画も、主演の阿部さんらキャストや制作の皆さんが、原作漫画をリスペクトされているのが伝わります」

Prime Videoで見放題配信中！

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