競争ではなく大自然を楽しむ!環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT®︎」に家族で初参加しました【体験レポート②大会編】
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飯田りえ
2023.08.30
中1と小4になる男児2人と夫と私で、夏休みに「SEA TO SUMMIT」という環境スポーツイベントに初参加しました。
SEA TO SUMMITとは地方自治体が中心となった実行委員会が主催し、モンベルの特別協賛で全国各地で開催されています。
今回参加したのは8月19日〜20日に開催された「北海道 大雪 旭岳大会」。
カヤック5km→自転車15km→登山2kmという、3種のアクティビティで道内最高峰の旭岳(標高2291m)をめざします。
スポーツ大会未体験のわが家にとっては未知の領域でしたが、レースではないので順位はつけず、大自然を楽しみながら笑顔で完走できればOKとのこと。
このピースフルなコンセプトにすっかり背中を押されて、チャレンジすることに(詳しくはこちらの準備編を!)。
どんな大会だったのでしょうか。家族での初挑戦の様子を体験レポートでお届けします。
まさかの雨の中のカヤックスタート…!みんなで声をかけて、励まし合う
滞在していた東川町から車で20分のところにある忠別湖がスタート地点です。
朝5時に起きて準備をし、忠別湖まで車で移動している間にまさかの大雨…。これも大自然を楽しみのひとつなので、フードをかぶってカヤックに挑戦します。
朝の6時半「Are you Ready?」「Yes!!!」モンベルグループ・辰野 勇代表の掛け声と共に、大会スタートです!
今回、13年間世界中を自転車で旅している冒険家族「パッシュファミリー」も参加し、グザヴィエ&セリーヌ夫妻と10歳のナイラちゃんと6歳のフィビーちゃんも一緒に旭岳をめざします。
前日開催された「環境シンポジウム」では自然の中で過ごすことの大切さ、人生にとって、家族にとって本当に必要なことを、美しい旅の動画&感動のスピーチで聞かせてくれたパッシュファミリー、すっかり大ファンになりました。
いざ出航です。それにしても、大きな湖を目の前にすると、折り返しの「ブイ」が全く見えません…。
どこまで漕げばいいんだろう、そんな不安から前半は少し焦りが出てしまい、次男とのパドルの息がなかなか合いません。
なんとか「みーぎ、ひだり、みーぎ」と声をかけ合い、落ち着きを取り戻しつつ、折り返し地点へ。すれ違い時に、ほかの参加者さんたちと声を掛け合う余裕も出てきました。
私も事前の準備の際に教えてもらった上半身を使って漕ぐことを思い出し、パドル捌きに慣れてきた頃に終了。1時間ほどのカヤックを終えて、バイクへと駒を進めます。
最も恐れていたバイクの15km。雨足が強まるなか、坂道をひたすら進む
スポーツ大会未経験のわが家が、最も恐れていたのがバイクでした。
15kmと聞くとそこまで大変さは感じませんが、標高差680mを登るので、ほぼ坂道(いわゆるヒルクライム)です。
ここで体力を使い切ってしまっては山頂まで辿りつかないので、2台は電動のEバイク、あとはロードバイク&クロスバイクを借りて、坂道に疲れたら交代をしながら進める作戦に。
次男もEバイクの予定でしたが、足が届かず急遽クロスバイクに変更してもらいました。家族参加でレンタルする場合は事前に乗るなどして、サイズ確認する必要がありますね。
前半は雨足が強すぎて写真は撮れず…。かなりの大雨でしたが、子どもたちも心折れることなく自転車をこぎ続けられました。
と言うのも、「おー!がんばってるねー!」「おじさん、また抜かされちゃったなぁ」など、参加者の皆さんに勇気づけられて、乗り越えられました。また、今回家族参加が多く、同じぐらいの子どもたちと切磋琢磨している感じも見受けられました。
交代作戦が功を奏し、こちらも2時間ほどでバイクフィニッシュ地点の旭岳ビジターセンターまで到着。
想像以上に子どもたちがロード&クロスバイクを頑張りましたので、夫はもう少し自分もしんどいヒルクライム感を味わいたかったそうです(苦笑)。
先ほどの大雨から一点して快晴!準備を整えて、ロープウェイで
旭岳ビジターセンターで、受付時に預けておいた登山用のウェアに着替えました。
モンベルのレインウェアを着ていたので、あれだけ雨に合いながらも、体に張り付くことなく快適に過ごせましたし、濡れたところは手拭いやタオルで吸水すれば、あっという間に乾きました。山の天気は変わりやすいので、やはりウェア選びは大事だということを痛感…!
大雪山旭岳ロープウェイで山麓駅〜姿見駅まで10分間乗車し、旭岳の登山スタート地点へと向かいます。この間、パンやバナナなどの行動食をとって少しエネルギー補給。
いよいよラストスパートのハイク2km、先ほどの土砂降りが考えられないほどの快晴です!
疲労感も出てくる中、無心になってゴールめざして進むのみ…!
姿見駅付近は高山植物などを楽しめるよう、歩きやすく整備された散策コースでしたが、徐々に岩むき出しの登山道に。
カヤック→バイクと3時間ほど体力を消耗しているので、さすがに疲労感が出てきました。そこに追い打ちをかけるように、ゴツゴツとした大きな岩場が出てきて、激しさが増してきます。
しかし、振り返れば眼下にはこのダイナミックな景色!「(忠別湖を指差しながら)あそこから来たんだね。すごいね!」と自分たちを鼓舞しつつ、ゆっくりとゴールをめざします。
ここまでくればもう体力&気力勝負ですが…、ここでも「あともう少しだよ!」とすれ違う参加者のみなさんが励ましてくださり、1時間のハイクを無事終了!
トータル約4時間かけて無事に完走することができました!
雨だったり、暑さだったり、3種類のアクティビティを続けてきた疲労感だったり…、大変なことはたくさんありましたが、参加者同士で応援しあうこの温かな雰囲気が、自分たちの持っている以上の力を出させてくれたと思います。
なによりも、子どもたちの「ゴールしたい」という気持ちに成長を感じましたし、家族で達成できたことに感動もひとしおでした(せっかくなので他の参加者の皆さんと一緒に、頂上まで登ってきました)。
閉会式とともに豪華賞品が当たる、お楽しみ抽選会が…!
ゴールで終わらないのがSEA TO SUMMITのすごいところ。下山して、16時に再び全員集合して、閉会式と抽選会が行われました。辰野会長が「一番のお楽しみは抽選会だよ!」と言うだけあって、豪華な商品がズラリ。
JALの国内航空券から旭岳温泉「ホテル ベアモンテ」のペア宿泊券、モンベルポイント1万円分×5名、ほか、東川町の名産品にアウトドアグッズにアスリートアイテムなど、今回はなんと参加者全員に当たりました。スクリーンに名前が映し出されるたびに「おぉ〜!」と大歓声。大盛り上がりの中、幕を閉じました。
終わってから子どもたちも「次はEバイクなしで、ほかの大会も出てみたい!」と意気込みながら会場を後にしました。
ちなみに年内はあと2大会開催予定となっており、季節的にも気持ちの良い季節ですし、家族でチャレンジするにはとてもよいイベントだと思うので、気になる方はぜひHPをチェックしてみてください。
- 10月7日〜8日開催 宮城県 宮城・加美町大会
→コース距離も短く家族や初心者にもとても参加しやすい大会(エントリーは9月7日まで) - 10/14日〜15日開催 長野県 千曲川・高社山大会
→カヤックの距離が長めですが、川下りなので比較的楽に楽しめる大会(エントリーは9月14日まで)
それでは次回の体験レポート最終回は開催地である「北海道・東川町編」です。移住者が急増中という東川町は美しい田園風景に美味しいお店や素敵な木工インテリアのお店がたくさん。こちらもぜひお楽しみに!
SEA TO SUMMIT公式HPはこちら画像・衣装提供/モンベル
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飯田りえ Rie Iida
ライター
1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。