ランタンとブーゲンビリアが彩る旧市街
ベトナム中部の「ダナン(Danang)」&「ホイアン(Hoi An)への旅・後編。今回も旅行コミュニティプラットフォーム「airbnb」で予約した宿をホッピング!
1999年にユネスコ世界遺産に登録されたホイアン旧市街と、ホイアン郊外のアンバンビーチの中間地点に最初の宿をとった筆者たち。
ニワトリのけたたましい「コケコッコー」の大合唱で目を覚まし、朝7時から旧市街近くのローカル食堂へと繰り出しました。宿で借りたママチャリをこぐこと、15分ほどで到着。
ベトナムの夏は猛暑。町歩きを楽しむなら朝と、夕方から夜にかけての時間帯がオススメで、早朝6時頃からやっているお店も珍しくありません。
朝限定の名物ローカル食堂でブン・カリー!
「Cary Lien(カリー・リエン)」は朝6時から9時までの3時間限定でオープンするローカル食堂。地元の人々に愛される隠れた名店です。
メニューは潔く、辛くないカレースープに米麺ブンが入った「BUN CARY」ただ一つ!
これがめちゃくちゃ美味なんです!
セットでついてくるサクサク食感のフランスパンをスープにディップしていただくと、更にうまし。
クセになりホイアン滞在中に2回お邪魔しました。ちょっと分かりづらい場所にありますが、Google MAPがきちんと案内してくれました。
■Cary Lien
住所:Hem 26 Thai Phien, Phuong Minh An, Hoi An, Vietnam
午前中の涼しいうちに、ホイアン旧市街でカフェ巡り
朝ごはんを食べたら、そのまま旧市街へ。
黄色い壁にカラフルなランタン、ホイアンの代名詞的花・ブーゲンビリアが映えに映えて、シューティングスポットのオンパレード。
旧市街には物語の中に出てきそうな素敵カフェがあまた点在。
「HOI AN ROASTERY」は旧市街で何軒か出合うことのできる人気店です。緑色×茶色の看板が目印。
100%ベトナム産の豆を自家焙煎したアイスコーヒーを飲みながら、窓際の席で美しい町並みにしばし見惚れました。店内ではコーヒー豆やコーヒーフィルターなど、コーヒー大国ベトナムらしいお土産品も購入できます。
■HOI AN ROASTERY
住所:135 Tran Phu Street Minh An,Hoi An,Vietnam
続いて訪れたのはオーガニックカフェ「COCOBOX」。
古民家を再生した風情ある佇まいと、地元の食材にこだわったスムージーやフレッシュジュースが人気です。
特に数種類のフルーツや野菜を組み合わせたコールドプレスジュースは、通っていろいろ試したいくらいメニューが豊富。通常のジューサーと違って熱を加えない製法だから、栄養素たっぷりの一杯を楽しめるそう。
ココナッツミルク、バナナ、カカオ、ミント&ハニーからなる「CHOC NORRIS」は驚くほどに濃厚でした。
■COCOBOX
住所:94 Le Lai, Phuong Minh An, Hoi An, Vietnam
【airbnb 2軒目】ホイアン旧市街に隣接のリゾートホテル
1軒目の宿をチェックアウトしたら、2軒目のホテルへ移動。
こちらもairbnbで予約したスーパーホストの宿です。airbnbでは家族経営の民宿やヴィラのみならず、こうした一般的なリゾートホテルも探せます。
自慢はなんといってもホイアン旧市街まで自転車で約5分ほどの立地!
当初、2人1部屋2泊で予約しましたが、旅の予定が急遽変更になり、2人2部屋1泊に変更してほしいとダメ元でホストにairbnbアプリ経由で相談したところ、運良く空室があったため快く了承してくれました。宿やホストによりけりでしょうが、変更の打診や質問をしやすいのは、ホストと直接アプリでつながれるairbnbのメリットの一つでしょう。
窓際にはデイベッドも。空調の効いたなかのんびり過ごす時間に癒やされました。ベランダにも椅子があり、夏の暑さも手伝って、そこに干した手洗いの洗濯物が数時間で乾いて助かりました。
筆者は食べ損ねてしまいましたが、朝食もしっかりついています。
バスケットボートクルーズをairbnbから予約
airbnbでは宿だけでなく、地元のホストがガイドを務める体験ツアーも予約可能。
こちらもホストと即時翻訳機能つきのアプリ内メッセンジャーで直接やりとりができます。
ホイアン名物のバスケットボードツアーに申し込んでみました。竹製カゴボートで川をクルージングする姿は、まるで一寸法師のよう(一人乗りじゃないけど)。
複数の会社がクルーズツアーを運営しており、申し込んだツアーにちゃんと参加できるか心配でした。我々はタクシーで宿から向かったところ、ドライバーが乗り場を間違ってしまい、別の場所で降ろされてしまいました。こんなことなら店による送迎サービスも一緒に申し込んでおけばよかった……!
ちなみに一緒に旅した幼馴染のSちゃんは、世界遺産ミーソン遺跡ツアー(ガイドとバインミーの朝ごはん付き)にもairbnb経由で参加していました。
ホイアン旧市街の散策は夕方からが本番
街中のランタンや灯籠が灯り始める夕暮れ時。再びホイアン旧市街をそぞろ歩き。昼間とは異なる表情をみせる幻想的ワールドへ、いざ。
筆者がホイアンを訪れるのは今回で8回目くらいなのですが、数年前に初めてやってきた際は「今日、お祭りですか?」と尋ねたほどに華やかであります。
レストランやカフェも美しくライトアップし、美食と美酒を求める旅人たちで賑わいます。365日お祭り状態とはこのことか。この日は明らかにコロナ禍前にも増して多くの人出で、世界的な「旅したい気分」の高まりを実感したのでした。
旧市街内のアンホイ島で毎夜開かれる「ホイアン・ナイトマーケット」にはランタン屋さんが集まり、どこか懐かしい光と魅力を放っています。
トゥポン川にはいくつもの灯籠と、小舟が浮かびます。灯籠をおばあさんから一つ買って川に流してみました。近いうちに、またこの美しい町へ戻ってこられますようにと願いを込めて。
名店「Morning Glory」でディナータイム
夕食は、どのメニューも外さないことで有名な「Morning Glory(モーニング・グローリー)」にて。
特に土日は行列覚悟ですが、箱が大きいのでそんなに長く待たずに入店できるよう。
ホイアン4大グルメ(揚げワンタン、カオラウ、ホワイトローズ、ホイアンチキンライス)もそろっていています。
店名でもある「Morning Glory=空芯菜」はマストで食べるべし。ビールが進みます。
こちらのひき肉料理が絶品でした。店のメニュー表は写真付きなので見つけたらぜひ注文してみて。
■Morning Glory Original
住所:106 Nguyen Thai Hoc, Phuong Minh An, Hoi An, Vietnam
【airbnb 3軒目】ダナンのお洒落エリア・アントゥンのアパートメント
ホイアンから車で約1時間の場所に、アジア屈指のビーチリゾートとして知られるダナンがあります。
なかでも洒落た店が多いと人気のエリア「アントゥン(An Thuong)」に暮らすように泊まりたくて、長期滞在に適したアパートメントスタイルの宿をairbnbで予約しました。
ダナン国際空港からはタクシーで20分ほどの距離。
空港からダナン市街地まで近いので、深夜便の到着でも焦らずにすみます。ただし、泊まる宿が深夜チェックインOKかは事前にちゃんと確認しておきたいところ。今回は深夜2時頃の到着だったので事前に到着予想時刻をホストに連絡しておきました。当日はホテルのロビーにいる守衛さんにパスポートを見せてチェックイン、部屋までスムーズに案内してくれました。
宿によって入室方法は異なるので、airbnbの宿ページやホストとのメッセンジャーで事前に確認しておきましょう。
2ベッドの部屋。リビングを中心に2つの寝室があるため、2人1部屋でありながらプライベートもしっかり確保できました(バスルームとトイレは共有です)。
バスタブも完備。ベトナムにはよくあるタイプのようですが、シャワーとトイレスペースの床の境目が低く、バスタブの栓を抜いてシャワーを浴びると、トイレゾーンまで水が侵食してくるので、水の使用タイミングには注意が必要でした(もしくはこれがベトナムスタイルだとハナから受け入れるか)。
キッチンには電気コンロや冷蔵庫、簡単な調理道具や調味料、洗剤、ランドリー(最後まで使い方が分からず。ホストに聞けばよかった……)まで備わっています。カンタンな料理もできそうですが、周辺に素敵なお店が山程あるので最後までキッチンの出番はありませんでした(笑)。
宿にどんな設備やカトラリーがあるかなど細かい情報はairbnbの宿ページで確認できます。
ミーケービーチを見渡せる共有プールもあり。角度によってはダナンのビーチと繋がった「インフィニティプール」に見えなくもない……!
余談ですが、空港から乗車するタクシーにボラれてしまう観光客が意外と多いようで。ベトナムでの移動は配車アプリ「Grab(グラブ)」がオススメ。行き先をアプリ上で指定すると周囲にいるドライバーが立候補してくれ、金額を確認した上で予約を確定できます。たとえドライバーが遠回りしたとしても値段は変わりません。登録しておいたクレジットカードで決済するので、桁数の多いベトナムドンの現金計算にパニックになる恐れもナシ。
アントゥンの洒落カフェで朝ごはん&ノマドワーク
宿周辺には素敵なカフェやバー、レストランが沢山あり、歩くだけで楽しい。朝食は、ホテルから歩いて数分の「Roots Plantbased Cafe」にて。ビーガンレストラン、コールドプレスジュース&スムージーバーです。
栄養たっぷりの「SUPERFOOD SMOOTHIE BOWL」は7種類も!
1つ400円程度なので、日本で食べるよりかなりお得。ほかにも「NOURISING BUDDAH BOWL」やトースト、サンドイッチ、プラントベースのハンバーガーなど、身体にやさしく見た目も華やかなメニューがズラリ。ランチやディナーにも使えます。
■Roots Plantbased Cafe
住所:27 Tran Bach Dang, Bac My Phu, Ngu Hanh Son, Da Nang,Vietnam
アントゥン2日目の朝は、ダナン在住のベトナムの友人から教えてもらった、フォー食堂「PHO GIA TRUYEN – COM NHA NGON – ONG TROC」へ。徒歩で出かけました。
ローカルに愛される家庭の味。チキンスープとビーフスープ、いずれも1杯300円程度。あっさりしているのに味わい深く、ヘルシーな米粉麺なので何杯でも食べられそう。フレッシュなライムで目も覚めます。
■PHO GIA TRUYEN – COM NHA NGON – ONG TROC
住所:27 An Thuong 26 , Da Nang, Vietnam
アントゥン散歩に疲れたら、「43Factory Coffee Roaster」に立ち寄るべし。
コーヒー工場をイメージした、2階まで吹き抜けのスタイリッシュな店内は居心地抜群。いたるところに電源があり、WiFiも使い放題なのでノマドワークに最適。仕事がモリモリはかどりました。
■43Factory Coffee Roaster
住所:43 Tran Tan Moi Street, Hoa Thuan Tay, Hai Chau District, Da Nan,Vietnam
3軒のairbnbをホッピングしながらホイアン&ダナンを楽しんだTRIP。
ラグジュアリーなホテル滞在とはまったく違うローカルな魅力にあふれていました。
これから遅めの夏休みという方、シルバーウイークの予定を計画中の方も、ぜひダナン&ホイアンを旅先の候補に入れてみて!
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城リユア Riyua Joe
編集者・ライター
大分県生まれ。情報誌編集部を経て独立。旅、エンタメ系インタビュー、ビジネスなど幅広く執筆。ニュースメディアでのノンフィクション取材や旅メディアでの動画制作も。