アウトドアウェアと普段着の違いや特徴についてお聞きした前編に引き続き、後編では、日常生活でも活躍するアウトドアウェアについて、「カリマー」の稲田里樹さんにお聞きします。
子どもが小さいうちは、夏でも冬でも長時間の公園遊びに付き合うことが多いですよね。実はアウトドアウェアは、そんな時にこそぴったりなんです!
アウトドア用のアウターなら、冬の公園でも寒くない
相馬 暑さや寒さ、雨などから体を守ってくれるアウトドアウェアは、小さい子どもと一緒の公園遊びなどにも重宝しそうですね。実際私は、冬の外遊びにはアウトドア用のダウンジャケットを着ていますが、普通のコートより軽くて動きやすく、暖かいんです。
稲田 冬用のアウターウェアは、登山やキャンプなどで、冬に長時間外で過ごしても寒くないよう、防寒性に優れているため、公園遊びなどには最適です。保温性のあるボトムスを履いたり、中に保温性が高く薄手のフリースなどを着れば、寒がりの方も怖いものなしだと思います。
夏はUV効果や虫除け機能があるTシャツが人気
相馬 それに、夏は、子どもはものすごく汗をかきますが、そんな時にこそ、速乾性のあるアウトドア用のTシャツを着せておけば、その都度着替えさせる必要もないですね。洗濯してもすぐに乾きますし。
稲田 最近では、速乾性に加えて、UV加工がされているものも多く出ているので、その点も安心です。カリマーでは、速乾性が高くUV加工がされている子ども用の薄手のパーカが夏は人気です。海や川に行く時などに、水着の上に着せる親御さんも多いようです。
相馬 どれくらいのUV効果が期待できるのですか?
稲田 素材によってはUPF50+という高いUV効果がある素材もありますよ。それと、もう1つ夏に人気なのは、虫除け機能のあるスコーロンという素材でできたウェアです。洗濯しても虫除け効果が持続するんです。カリマーでは大人用だけですが、Tシャツやパーカ、スパッツなどを出しています。
速乾性、ストレッチ性…旅先にこそアウトドアウェア
相馬 普段の外遊びはもちろんですが、私は旅行の時には、できるだけアウトドア用のウェアを大人も子どもも持っていくようにしています。トレッキングパンツは、ストレッチ性があるので続けて履いても膝が出ないし、万が一汚れて洗ってもすぐ乾くので、数日の旅行ならボトムはズボン1本だけで済ませてしまうこともあります。
稲田 実際、旅行用に購入される方も多いですよ。Tシャツくらいなら、ホテルの洗面所で洗って、手でぎゅっと絞って干しておくだけで、あっという間に乾きますので。
相馬 多少雑に扱ってもへたらないですしね。私自身、子どもができてアウトドアウェアの便利さをより実感するようになりました。週末は、ほとんどアウトドアウェアで過ごしています。
*************************
以前はアウトドアウェアというと、あまりファッション性が無かったのは事実です。しかし、ここ10年ほどの進化はめざましく、今回お話しを聞いたカリマーはもちろん、多くのブランドで普段着としても着たくなるデザインがたくさん出ているんですよ。
相馬由子 Yuko Soma
ライター
1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。