私たちの永遠の憧れ、梨花さんが、約10年ぶりにLEEに登場です! ファッションアイコンとして30年以上、第一線を走ってきて、今年5月で50歳に。今どんなことを考えて、これからどこへ行こうとしているのか。現在の心境を聞きました。
スペシャル ビューティー インタビュー
梨花さん50歳、これからのきれいの行方
今の自分とどう向き合っていますか?
Profile
1973年5月21日、東京都生まれ。数々の女性ファッション誌でモデルとして活躍する一方、バラエティ番組にも出演。2011年に長男を出産し、2015年、ハワイに移住。2022年、トータルセルフケアブランド『AKNIR(アクニー)』を立ち上げて話題に。
「50歳の今、新しいことに何でもチャレンジできる気がしています」
撮影で久しぶりにピンヒールを履いた梨花さん。少し無理なポーズをとったら足がつりそうと、大笑い。変わらないキュートな笑顔がはじけます。
「ハワイでは、こんな靴、履かないからね。その分、仕事で東京に帰ってきたときに、思いきりおしゃれを楽しんでいるんですよ」
ハワイに移住して9年。普段は子育て中心の生活に。
「ハワイの家のクローゼット、本当に少ししか服が入ってないんです。冬服がないっていうのもあるけれど、友達に『えっ?』って驚かれるくらい(笑)。でも、それで十分なんですね。それは服に限ったことじゃなくて、思考にしても生き方にしても『これさえあれば大丈夫』って本質に気づかせてくれるのがハワイ。東京で生きていくには、ちょっと武装したり、世間体を気にしたりする必要があったけれど、そんなに自分を追い込まなくていいよってハワイが教えてくれました」
だからでしょうか。50歳という年齢も前向きに軽やかに受け止めています。
「50歳になった今の気持ちは、引っ越しをしたような気分。何もない家に好きな家具を今からそろえるみたいな感じだからちょっと楽しみで。これから自分が死ぬまでの時間を考えると、今の自分が一番若くて、一番のひよっこちゃん。そう思うと、何でも新しいことにチャレンジできる気がしています」(梨花さん)
今、梨花さんが考える、きれいのキーワード
50歳になり、さまざまな〝ルール〞から解き放たれたと話す梨花さん。新しい「きれい」を探して、今、動き始めています。
Keyword 1
50歳以降の自分はまだ知らない。
ここからのきれいはこれから作ればいい
「私、デビューしてから服のサイズがずっと変わっていないんです。でも今回、4〜5キロ増えた体重がなかなか減らなくて。トレーナーさんについてストイックに絞る方向もあるけれど、今の自分には、細くて華奢なボディより、少し丸みがある感じのほうがいいんじゃないのかなって、ひとりで軽いメニューの運動をして、どんな体型がいいか試しているところです」
年齢を重ねて、体にはさまざまな変化がありますが、「私は50歳以降の自分を知らないから、それを今から作ればいい」と前向きに考えています。
「メイクの下地も今まではナチュラル系だったけど、もう少しカバーしてもいいのかなとか。逆にもっと薄くして色を足して、発色をよくしたほうがいいのかなとか。ここから自分のかわいいとか、きれいを探すのがすごく楽しみ。以前は『きれい』と言われてもうれしくなかったんです。私は、同性に支持されるかっこいい系のモデルを目指していたから。でも最近は、『きれい』という言葉が、すごく心地いい。
『梨花ちゃん、きれいになったんじゃない?』って言われると、これまでの生き方を評価してもらえた気がして、素直にうれしくなっちゃうんです」(梨花さん)
Keyword 2
「~すべき」をはがして、解放する。
こだわりを捨てて、軽やかな自分に
自分に正直で、いつでも前向きで――若い頃から、楽しく自由に生きているイメージだった梨花さん。でも、実はずっと「こうあるべき」という固定観念に縛られていたと言います。
「自分の中でいろいろなルールがあって、モデルだからこうするべき、お母さんになったんだからこうするべき……って、自分の中で、『べき』がすごく多かったんですね。例えば仕事で日本に来て、ハワイに戻ると、家を留守にしていた分、家事や息子の世話など、必死になって家のことをやって苦しくなっていたんだけれど、あるとき、気づいたの。息子やパパからそんな要求をされたことはないって。自分で自分を縛っていただけだった」
50歳をきっかけに、「『べき』を全部はがして、自分を解放したい」と梨花さん。「50歳になって、自分はいくつまで生きられるだろうと考えたとき、『べき』に縛られてる場合?って。それよりももっと笑っていたいし、幸せを感じていたい。今こそ、不要なこだわりを捨てて、軽やかになりたいと思います」(梨花さん)
Keyword 3
ネガティブなことを好転させる、それが醍醐味。
髪の悩みも「どうせ…」と諦めない
昨年、AKNIR(アクニー)というブランドを立ち上げました。第一弾は、育毛効果のあるヘアケア商品。「50歳を前に、次、何をやろうと考えたときに、私がキラキラしたコスメを作っても全然おもしろくないし何か作るなら、今の自分の思考とつながっているものを作りたい。そう思って育毛剤にしたんです。50歳のネガティブを好転させることができたら、それがプロダクトを作る一番の醍醐味だと思ったから」
医薬部外品(薬用)であるところにも、梨花さんの本気を感じます。さらに「友達が家に来たとき、育毛剤があったら隠しますよね(笑)。そのネガティブなイメージを変えたかった」というようにボトルデザインもシックに。
「50歳って、正直、『イエ~イ!』ってうれしいことだけじゃないです。肌は衰えるし、抜け毛が増えて落ち込むし(笑)。でも、大事なのは、『どうせもう何歳だから仕方ないよ』みたいに諦めないこと。悩みと向き合って、少しでも『よくなりたい』と思う気持ちが、人をかわいくすると思っています」(梨花さん)
頭皮環境を整えながら、ハリ・コシを与えてくれる薬用シャンプー&トリートメント。やさしい香りにも癒される。頭皮の酸化を予防する薬用スカルプセラムは、特殊技術で、ダイレクトに栄養を届けることが可能に。
梨花さんもお気に入りのシャンプーブラシとスカルプブラシ。シャンプーブラシは先端が丸くなった長短のピンで頭皮を傷つけず、快適に使用できる。
「シャンプーやトリートメントを行き渡らせるためにも、しっかりブラッシングして、頭皮に汚れを残しておかないことが大事」。
スカルプブラシは手にぴったりとフィットし、頭皮を揉みほぐす。
次回は、【梨花さん50歳、これからのきれいの行方】LEE100人隊から梨花さんへ質問!きれいのヒントを教えてください!
撮影/三瓶康友 ヘア/藤原一毅 メイク/菊地美香子(TRON) スタイリスト/小嶋智子 取材・原文/佐藤裕美
こちらは2023年8・9月合併号(7/7発売)「梨花さん50歳、これからのきれいの行方」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年8・9月合併号現在)です。
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