LIFE

「好き」に囲まれたパリの暮らし

【パリで庭付きの戸建て暮らし】料理教室主宰・テーブルコーディネーター 萩原加奈子さん

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2023.07.28

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【パリ暮らしを楽しむ萩原加奈子さん】料理の味や花の香り…五感が刺激される庭付きの戸建て

LEEが憧れるライフスタイルのお手本は、いつもパリから! パリに移住した料理教室主宰・テーブルコーディネーター 萩原加奈子さんの「好き」に囲まれた暮らし〝さじ加減〟、まねしたい!

コロナ禍を経て久々に海外へ目が向く今、最新のパリから学びたい、暮らしのエッセンスをレポートします!

「料理の味や花の香り…風通しがいいからこそ五感が刺激されるシンプルな住まいが理想」
料理教室主宰・テーブルコーディネーター 萩原加奈子さん

萩原加奈子さん

Kanako Hagihara

航空会社勤務を経て、結婚を機に渡仏。2009年よりテーブルデコレーションと料理教室の「Coin de Table」をスタート。https://www.coindetable.info

布を効果的に取り入れてニュアンスあるスタイルに

萩原さんが双子の娘さんと暮らすのは、パリ東郊外の静かな住宅地。子どもの成長に伴い、庭付きを求めて約15年前に中古の戸建てを購入し、総改装しました。

「家は、私にとって体と心を休めるための“止まり木”のような存在です。以前住んでいた賃貸物件は、部屋ごとに色の違う壁で落ち着かなかった。だからこの家は白壁を基調に、部分的にウッドを配してぬくもりのある空間にしました。料理教室でお客様を頻繁に迎えることもあって、食事の味わいや、お花やキャンドルの香りなどを五感で堪能できるシンプルな空間が理想。風通しよく整えていくことで、いい気が巡ると思うんです」

イケアのテーブル、ブロカントやセカンドハンドの椅子など家具の出自はさまざまながら居心地がいいインテリアは、布使いも秘訣。

「シンプルな料理にひとワザ加えるだけでランクアップするのと、インテリアも同じかなと。ラグを敷いたり、テーブルにクロスをかけたりするだけで普段と違うニュアンスが生まれるので、日常的に布を取り入れていますね」(萩原加奈子さん)

TABLE SETTINGテーブルクロスを普段使い。ナプキンは印象を変えるアクセサリー感覚で使う

自分で生地の端を縫ったテーブルクロスに、同様にして作った葉柄のナプキンを添えて。ガラスと白いお皿を重ね、初夏をイメージしたコーディネートに。

テーブルクロスを普段使い

「私の教室でもおすすめしているのですが、普段からナプキンを取り入れるだけでテーブルが見違えますよ」。食卓にもお花も欠かさず。白とグリーンのブーケが涼しげ。

食器

料理を一番引き立ててくれる白の食器がメイン。食器棚には19世紀のジアンや、ドイツの高級磁器メーカー、ディバーンの白皿が並ぶ。

テーブルクロス

萩原さんのテーブルクロスのコレクション。食卓のサイズに合わせて、好みのカラーの生地を買って自分で作ることが多いそう。



TEA TIME晴天の日は、お庭でティータイム。お手製のスイーツと紅茶で優雅なひとときを

「コロナ禍でのロックダウン中は庭の植物が日々の癒しになってくれたので、最近は植物への恩返しの気持ちから手をかけるようになりました。晴れた日は娘たちとのお茶を楽しみます」。

この日は手製のアプリコットタルトが主役。庭のバラを飾ってアクセントに。

お庭でティータイム

可依子さん(右)と以佐子さん(左)は大学1年生の双子姉妹。

アプリコットタルトと紅茶

器は手描き風のステンシル柄が好み。アンティークのジアンにタルトをのせて。

INTERIOR家のリノベーションのときの古材を活用して飾り棚などをDIY

「入居前に天井を壊して間取りを変え、フルリノベーション。おかげで4.2mも高さのある天井や美しい梁が現れました。その際に出た古材を、玄関わきの収納やコンソールテーブルに再利用し、建物との統一感と味わいのあるインテリアが完成」。

このアイデアは、日本の古民家リノベなどでも使えそう!

リビング

ダイニング

ダイニングの高い天井に、背の高い食器棚がぴったり。布使いの食卓×工業用照明など、エレガントすぎない折衷様式が魅力。

KITCHENキッチンツールは少数精鋭。よく使うものは“見せる収納”

「職種のわりに、私の調理道具はかなり少ないほう。使用頻度の特に高いものだけを出しておくことで調理もスムーズになります」。

クリステルの鍋をサイズ違いでシンク上の棚に並べ、アンティークの鍋敷きをポイントに。

キッチン

壁をはがしたら出てきたレンガがシャビーシック。

片手鍋や鍋敷き

蚤の市で購入した味のある片手鍋や鍋敷きは、出しっぱなしでディスプレイ。


次回は、【「好き」に囲まれたパリの暮らし】パリに移住した3人の「暮らしをつくるパリのお店」をご紹介!

撮影/篠 あゆみ 取材・文/鈴木ひろこ

こちらは2023年8・9月合併号(7/7発売)「「好き」に囲まれたパリの暮らし」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年8・9月合併号現在)です。

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エッセイスト、ライター 井筒麻三子さんの「好き」に囲まれたパリの暮らしを拝見!

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