家ですぐできるとっておきのバタートーストの作り方から、パンに塗るおすすめアイテムまで、達人の食べ方を密かに教えてもらいました！

1. バターは、パンが焼き上がったら素早く塗れるように常温に戻し、さらにマヨネーズくらいにやわらかく練っておく。
2. トースターを予熱しておき、パンをできるだけ短時間で好みの加減にトーストする。
   ※予熱できないトースターもあります。
3. 1秒でも早く、バターを全体にまんべんなく、耳にもしっかり塗る。

トーストの水分は焼き時間が長いほど奪われるので、トースターを予熱し、高温でなるべく短時間で焼く。焼き上がったらすぐにバターをしっかり塗ってコーティングすると、冷めるときに水分が蒸発するのも防げる。

1. パンの耳に沿って四辺に、厚さの半分程度切り込みを入れる。
   （貫通させると、よりカリッと焼き上がる）
2. 田の字形、さらに対角線に切り込みを入れる。

かたくてモソモソする耳をおいしくするコツは、角を切り離さずに耳とクラム（内層）の間に切り目を入れること。耳がこんがり焼けて軽やかに。切り目を耳ギリギリに入れると、よりカリッと焼き上がります。

日本でただ一人（!?）のバタートースト評論家が考える
最高のバタートーストとは？

焼けたパンとバターの風味が一体化したトーストです

「バタートーストとひと口に言っても、パンの厚さ、焼き加減、バターはどう塗るかなど、実はさまざま。なので人それぞれの好みがあるのですが、私の理想は焼けたパンの香りと、生地にしみ込んだバターのコクや香りがしっかり一体化しているトーストです。パンは3〜4㎝くらいの厚め、焼きはムラなく、きつね色よりも少し濃く。

焼きたてにバターを素早くたっぷり塗ると、パン生地の気泡にバターが溶けた“水たまり”ができてキラキラします。これがいいバタートーストの必須条件です！　バターの風味を生かすためには決して高級なパンである必要はなく、むしろ普通の食パンがおすすめ。ちなみに、お店のバタートーストがイマイチなときは、塩をパラリとすると味が決まりますよ」（梶田香織さん）

梶田さん おすすめのパンに塗るもの

手に入りやすいものなら
カルピス／カルピス（株）特撰バター（有塩）

450g¥1717（希望小売価格）

「塩気がほどよくあり、雑味がなくピュアでとても軽やか、口の中でスーッと溶けます。パンを選ばず、一歩引いてどんなパンの味も持ち上げてくれます」（梶田香織さん）
calpis-butter.jp

よつ葉乳業／よつ葉バター（食塩不使用）

150g¥406

「食べた後に広がる風味の深さが特徴の無塩バターです。どっしりとしたバターのコクが、いつもの食パンの味をワンランクアップさせてくれますよ」（梶田香織さん）
www.yotsuba.co.jp

お取り寄せなら
中央製乳／中央バター 加塩

225g¥550

「私の地元、愛知が誇るバター。ミルキーでふんわりやさしい味。冷凍して味が落ちたパンもおいしくしてくれます。少し甘めの食パンにもおすすめ」（梶田香織さん）
www.chuomilk.co.jp

教えてくれたのは
梶田香織さん

小学生のときに伯母が経営する喫茶店でバタートーストのおいしさに目覚める。食べ歩き歴は35年。企業でパンの研究開発に従事した経験を生かし、バタートーストを理論的に語る
Instagram：buttertoast_japan
Twitter：japantoast
公式サイト：https://www.butter-toast.com/

撮影／豊田朋子　スタイリスト／西森 萌　取材・原文／岡本ジュン
こちらは2023年LEE7月号（6/7発売）『365日幸せパンBOOK』に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（掲載当時）です。

バタートースト評論家・梶田香織さんが考えた、トーストの一番おいしい焼き方って？