モデル、スタイリスト、ライター、そして編集部スタッフたちからも、お気に入りの作品をキャッチ。見た後はスッキリできる名作ぞろい!
『家族ドラマにジーンと泣ける』4選
01.
ライター 折田千鶴子さん推薦
映画 『花椒(ホァジャオ)の味』
「三姉妹の愛情の行方を追ううちにとろりと甘美な涙がにじみ出る」(ライター 折田千鶴子さん)
確執を抱えたまま父を亡くした娘、実母との折り合いが悪い娘、祖母と孫娘が思い合う姿など、異母三姉妹のそれぞれを描いた映画。
「彼女たちの葛藤、そして『誰よりも自分のことを愛してくれたのは肉親だった』と実感する瞬間がたまりません。愛しさや恋慕に似た思いで胸がムギューッとなります。
幼い頃に一番認めてほしかった人に認めてもらえた満足感や、初恋の切なさにも近い感情かも。甘美で幸せな涙が出る作品です」(折田千鶴子さん)
02.
LEE編集部 やまみ推薦
映画 『コーダ あいのうた』
「テーマは〝子どもの巣立ち〞。夢に向かう姿がたまりません」(LEE編集部 やまみ)
ヒロインのルビーは、耳の聴こえない両親と兄を助けながら暮らす高校生。合唱サークルに入った彼女は、歌の才能を見いだされ、可能性を広げたいと思うように。
「家族を置き去りにして、夢を追ってもいいのか? ルビーの悩み、思春期のモヤモヤが痛いほど伝わってきます。そして合唱会で娘の姿を見た両親の反応に涙が止まらず…。
エミリア・ジョーンズの熱演も素晴らしい。ジーンと泣けるので、もう3~4回は見ています」(LEE編集部 やまみ)
03.
ライター 藤本幸授美さん推薦
ドラマ 『拾われた男』
「うっとうしくて面倒くさい。家族のリアルな描写にホロリ」(ライター 藤本幸授美さん)
俳優・松尾論さんのエッセイ作品をドラマ化。前半は、上京して役者を目指す主人公の青春ストーリー。
「〝最強の運と縁に恵まれた〞彼が、夢や愛をつかむ様子に感動していると、後半は予想もしなかった怒涛の展開に! うっとうしくて面倒くさい家族と向き合う部分こそが、この物語の真骨頂。リアルかつ丁寧な描写の数々に、じんわり泣き。主演の仲野太賀さんの自然な演技も涙を後押してくれます」(藤本幸授美さん)
04.
LEE編集部 オダッコ推薦
映画 『殿、利息でござる!』
「コメディかと思いきや…。兄弟や親子の愛に涙腺が崩壊する時代劇」(LEE編集部 オダッコ)
舞台は江戸時代の仙台藩。お金に困っている小さな宿場町では一家の破産や夜逃げが続く。そんな中、町を心配する十三郎は、知恵者の平治から秘策を打ち明けられることに。
「子どもの未来を思い、大人が覚悟して動くことの意味を考えさせられる作品。コメディタッチですが、親子の絆や家族の助け合いに涙腺崩壊。まさか時代劇の夜逃げシーンで号泣するとは…。すべての親に見てほしいです!!」(オダッコ)
『ほっこり温かに泣けて元気をもらえる』
スタイリスト 石上美津江さん推薦
ドラマ『舞妓さんちのまかないさん』
「ゆったりとした空気が魅力。一話見るたびにほっこりします」(スタイリスト 石上美津江さん)
親友のすみれとともに、舞妓を目指して京都へやってきたキヨ。周囲から才能がないと言われて落ち込むキヨだが、みんなのために作ったごはんが大好評。「まかないさん」として暮らすようになる。
「相手を思いやって作る料理の素晴らしさ、そして全員が同じゴールにたどり着かなくてもよいなど、温かなメッセージが詰まっていて感動。配信ドラマは一気に見たいタイプですが、この作品は一話ずつ、ゆっくりと味わいました」(石上美津江さん)
『大人の恋愛にしっとり泣き』
LEE編集部 マロミ
ドラマ 『モダンラブ』 シーズン1
「しっとりとした大人の恋愛観に触れ、しみじみ涙できる作品」(LEE編集部 マロミ)
日本版も話題の恋愛オムニバス。アメリカ版はNYの街を舞台に、さまざまな愛を描く。
「特にシーズン1のエピソード2は、切なくて泣けるので繰り返し見ています。シニアの女性記者が、過去に置き去りにした恋を振り返る話なのですが…。私にはそんな思い出はないものの(笑)、大人の思いを疑似体験。絶妙なタイミングで流れる音楽も心地よく涙を誘います」(LEE編集部 マロミ)
『LEE世代ドンピシャの〝あの頃〞に思い出し泣き』2選
01.
ライター 宮平なつきさん推薦
映画 『THE FIRST SLAM DUNK』
「最新の映像技術と音のコラボで青春バスケ漫画が復活。感謝の意味でも泣ける!」(ライター 宮平なつきさん)
LEE世代なら誰もが知る、高校バスケ漫画の超名作。昨年末から公開中のアニメ映画も大ヒット!
「私は元バスケ部。漫画もリアルタイム読者でした。映画版はリョータの家族の物語も入った山王戦。シューズの摩擦音やボールの弾む音、選手たちの躍動感は本当にトップの高校生の試合を見ているよう。バスケ少女だった頃の思い出も含めて、大人になった今、こんないい試合を見せてくれてありがとう、と感動と感謝で泣けます!」(宮平なつきさん)
02.
ライター 石井絵里さん推薦
映画 『ボクたちはみんな大人になれなかった』
「特別な人を目指していた自分やみんなが懐かしい」(ライター 石井絵里さん)
テレビ業界の片隅で働く、40代の主人公・佐藤が、過去の恋や痛みを回想していく物語。
「普通とは違う人生を夢見ながら、青年期を過ごしていく佐藤のモヤモヤ感がリアル。現在から’90年代までを遡っていくお話ですが、その時代ごとに流行ったファッション、音楽などが、あの頃の自分や周りの未熟さとリンクして切ない! 文化系の人が経験したであろう〝普通の〞青春の記憶にどっぷり浸れます」(ライター 石井絵里さん)
他にも「忙しい私たちには低刺激系『泣けるエンタメ』が必要です!」を公開中!
次回は、「いい涙が流せるエンタメPick up『推しに涙』『休日前のド号泣』『ヒリヒリ切な泣き』『骨太ドラマで圧巻泣き』」をご紹介。
※紹介している配信番組の情報は2023年3月時点のものです。
取材・文/石井絵里
こちらは2023年LEE5月号(4/7発売)「忙しい私たちには低刺激系『泣けるエンタメ』が必要です!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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