カルチャーナビ : 今月の人・今月の情報
アイドルグループSexy Zoneのメンバーとして活動しながら、ドラマや映画、バラエティ番組で、マルチな才能を見せる菊池風磨さん。ドラマ『隣の男はよく食べる』で演じるのは、年上女子を翻弄する肉食男子・本宮蒼太。そっけないと思えばいきなりストレートに思いをぶつけてくる、原作漫画でも胸キュン女子続出の蒼太の言動を、ドラマでは菊池さんが完全再現!
いつもの友達との何気ない会話こそがインプットの時間
────菊池風磨さん
「原作漫画を読ませてもらって、この言動が許されるのは蒼太が見た目も気持ちもめちゃくちゃイケメンだからじゃないかと思って。それを自分がやるのはかなり恥ずかしかったです(笑)! 蒼太のまっすぐさや、大食いだけど食べ方がきれいな感じなんかは原作を読み込んで、意識しようと思ったところです」
ドラマでは主人公の麻紀と蒼太の10歳の年の差がひとつのポイントに。菊池さん自身もバラエティ番組などを見ると先輩たちに愛されているイメージだが、先輩とよい関係を築くための秘訣は……?
「僕は先輩後輩みたいなのはけっこう気にするほうなんです。今の時代、“そんなに堅苦しくなくていいよ”って言われることもあるけど、年上の相手への接し方は失礼がないようにかなり気合いを入れてます。気合いが入りすぎて“バカにしてんのか!”とツッコまれるほど(笑)。そのまじめさをおもしろがってもらえたのが、先輩たちとの関係のきっかけなのかも」
一方、所属するSexy Zoneの中では兄ポジション。
「もともとの年齢差もありますけど、末っ子気質なメンバーが多いのもあって、気がついたらグループのまとめ役みたいな感じになってました。その関係性は結成当時から10年以上たっても変わらないです。僕自身が長男で、下に年の離れたきょうだいがいるので、出会った人から“長男感がある”って言われることが多いのも関係してるかもしれないですね」
ドラマでは“食”によって麻紀と蒼太の距離が縮まっていく。菊池さんも何かを食べることをきっかけに心が動くような経験が?
「『食べる』ではなく『飲む』なんですが、今年の1月に事務所の後輩たちの成人式で立会人をやらせてもらったんです。神社で後輩11人のご祈祷を見守る間、外の風が入ってくる一番後ろの席だったので当然ながら寒くて! 写真撮影も終えて車に乗り込んだときにスタッフさんから受け取ったコーヒーは、人生最大の温かさを感じるコーヒーでしたね」
ジャンルレスに活躍し、アウトプットの機会が多い菊池さん。超多忙な日々の中で、インプットはどのようにしているのでしょうか?
「特に意識してやっていることはないのですが、ありがたいことに活動の幅が広がってきたことで、仕事を通じていろいろな方にお会いして話す機会があり、それがインプットにつながっているかもしれないです。プライベートだと大学時代の友達と会って食事をするのもいい刺激をもらってます。
コロナ禍もあって会える機会は減りましたが、いつも集まる決まったメンバーがいるんです。僕とはジャンルの違う世界にいる友達と話すことから何かインスピレーションを受けることも。僕にとっては自分だけの趣味にどっぷりハマる時間よりも、そういう何気ないコミュニケーションの積み重ねが欠かせないインプットなんでしょうね」
きくち・ふうま●1995年3月7日生まれ、東京都出身。2011年Sexy Zoneとして『Sexy Zone』でCDデビュー。グループでの活動のほか、個人では俳優としてドラマ、映画、舞台に多数出演。また『ニノさん』(日本テレビ系)、YouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』などバラエティ方面でも大活躍中。
公式サイト:https://www.johnnys-net.jp/page?id=profile&artist=24
ドラマParavi『隣の男はよく食べる』
デジタルコミック200万ダウンロードを誇り『月刊officeYOU』(集英社クリエイティブ)で連載中の美波はるこの漫画をドラマ化。長年恋愛から遠ざかっていた大河内麻紀(倉科カナ)が、ふとしたきっかけから隣に住む年下男子・本宮蒼太(菊池風磨)に手料理をふるまい急接近。年の差に葛藤する麻紀と蒼太のイケメンぶりにムズキュンが止まらない。4月12日(水)深夜24:30〜スタート(テレビ東京系)
※動画配信サービス「Paravi」で毎週水曜21:00より毎話独占先行配信中
取材・文/古川はる香
こちらは2023年LEE5月号(4/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。
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