ひと口にしょうが焼きといっても、肉も味つけも十人十色。
薄切りか厚切りか？ タレは先に漬ける？ 後でからめる？ などなど。
そこで今回、4人の料理家に「わが家のしょうが焼き」レシピを教えて頂きました！

第2回目は、定番レシピにも工夫がいっぱい、どんな料理も絶品レシピにしてしまう重信初江さんの、ハチミツ入りしょうが焼きをお届けします。

「しょうが焼きは少し甘味があったほうがおいしいので、私はハチミツを使います。しょうがはすりおろさずに千切りにすると、香りがきわだって食感もいいですね。たっぷり入れてスパイシーな風味にしますが、子供にはすりおろして分量を減らしても。玉ねぎは後半に加えて、歯ざわりよく仕上げるのがコツ。玉ねぎのうま味が加わって、コクのある味わいに」

わが家の肉

肉の片面だけに粉を薄く振る
しょうが焼き用のロース肉は、すじ切りして瓶の底などで軽く叩くと、反りにくくなる。粉を振ると口当たりがやわらかくなり、調味料もからみやすい。重くならないよう片面だけでOK。

わが家の焼き方

玉ねぎは食感とうま味をプラス
玉ねぎはシャキッとした食感を残すため、肉を返す頃に加えるのがコツ。火を通しすぎないように注意して。玉ねぎのうま味が加わるとともに、ボリュームアップにもなるのが便利。

わが家の味つけ

千切りしょうがは最後に加えて
千切りしょうがは最後にタレとともに加え、肉にからめながらさっと火を通す。1人1かけ分とたっぷり入るので、香りが強く立って、歯ざわりもいい。肉と一緒に食べるような感覚で。

やや甘めのタレがトロリとからんだ肉と玉ねぎは、のっけごはんにしても。浅漬けやみそ汁とも合います！

材料・２人分

• 豚ロース肉（しょうが焼き用）…… 6枚（約220ｇ）
• 小麦粉……適量
• しょうが…… 2 かけ
• 玉ねぎ……1/4個
• タレ
  • 酒……大さじ2
  • しょうゆ……大さじ1と1/2
  • ハチミツ……大さじ1
• サラダ油 ……大さじ1/2
• つけ合わせ
  • キャベツの千切り……適量

作り方

1. しょうがは千切りにし、玉ねぎは7～8㎜幅のくし形に切る。タレの材料は混ぜておく。
2. 豚肉はすじを切り、肉たたき（または調味料の瓶の底など）で軽く叩いて形を整える。焼く直前に、片面だけに茶こしで小麦粉を薄く振る。
3. フライパンにサラダ油を熱し、②の小麦粉を振った面を下にして並べ、強めの中火で1 分ほど焼く。裏返して玉ねぎを加え、20秒ほど炒める。
4. しょうがの千切りとタレを加え、タレに少しとろみがつくまでからめる。
5. 器に④を盛り、つけ合わせのキャベツを添える。

楽しみ方アレンジ

「ガッツリしたピリ辛味にしたいときは、キムチをプラスするといいですね。キムチは塩分があるので、しょうゆの分量を大さじ1に減らすのを忘れないで！最後にキムチ60ｇを加え、さっと炒め合わせて仕上げます。千切りキャベツにちぎった青じそを混ぜて器に敷き、上に盛って一緒に食べるとおいしい」

次回は平野由希子さんのレシピです！

撮影／鈴木泰介　スタイリスト／朴 玲愛　取材・原文／海出正子　撮影協力／UTUWA

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