人気のアストロロジー・ライター、SayaさんのLEEweb独占インタビュー! 最新刊『占星術ブックガイド』は、暮らしと星占いの関係も楽しめる、 忙しいLEE世代への“新しいご褒美”的な1冊に。
2023.03.21
アストロロジー・ライター、Sayaさんへインタビュー
優しい文体と、分かりやすい解説でLEEwebでもおなじみのアストロロジー・ライター、Sayaさん。
Webだけではなく著作でもご自身の経験や豊富な知見から星にまつわるメッセージを伝えていますが、この度、最新刊『占星術ブックガイド 星の道の歩き方 アストロロジャーとの対話集』が発売になりました。
そこで新著に込めたメッセージ、Sayaさん自身の占いに対しての思いや、日々の暮らし方、またLEEwebで新たにスタートするコラムについても語っていただきました!
東京出身、京都在住。アストロロジー・ライターとして、『LEEweb』を始め、各メディアで活躍中。
著書に『星を味方につける生き方、暮らし方 ~不安な時代に翻弄されずに私を生きる~』(集英社)など。Instagram:@sayastrology
情報がカオスになりがちな西洋占星術の世界。自分なりの整理をしたかった
——最新著書『占星術ブックガイド 星の道の歩き方 アストロロジャーとの対話集』は、Sayaさんが、これまでに読んできた占星術の本についてのレビューと、現在活躍中の占星術研究家の方々などへのインタビューをまとめた1冊です。ブックガイドとインタビューの合体という、とても面白い試みの本ですが、作ったきっかけは何でしたか?
Saya 私がwebを中心に、アストロロジー・ライターとして仕事を始めて15年以上が経ちます。活動を続けていく中で、西洋占星術に興味がある方から「占いに詳しくなりたいのですが、どんな本を読んだらいいですか?」、「西洋占星術を知るために、必要なテキストって何でしょうか?」と聞かれる機会が多かったんです。確かに西洋占星術の世界って、知るほどに奥深いですし、歴史、アート、カルチャー、心理学、哲学、文学、ウェルネス……。様々な視点から学びを深めていくことができるものです。
ただ、様々な情報が世の中に並列して溢れているのが特徴で、系統立てて知りたい時に、どこから手をつけていいのか、戸惑う部分があるのも事実。もちろん「完全ガイド」みたいな本もあるんですよ。ただしそういった種類の本だと、数学の参考書みたいに、公式だけを暗記する状態になってしまいがちで。ルールの奥にある、星が持つ象徴的な意味や、背景を理解するところまでたどり着けず「難しい」と、心が折れる方も多いんですよね。
そこでほんの一部なのですが、「私は、こんな本を読んで、楽しみながら占星術の世界を知っていきましたよ」という本を作りました。とても主観的なブックガイドですが、こうやって誰かが整理しておくことで、西洋占星術について氾濫している情報が、カオスになるのを防ぐことが少しでもできるのではないかなと思っていて。なおかつ、星の世界に興味がある方にとって、“風通しのよい、お稽古事の本”みたいな存在になるといいなと思っています。
星を読みながら、自分の感じたことをメッセージに乗せるのがアストロロジー・ライター
——改めてではありますが、Sayaさんのアストロロジー・ライターという肩書きについても教えて下さい!
Saya 確かに、占いに関わる仕事にも色んな肩書きがありますよね。私のアストロロジー・ライターは、星を読みながら、自分の文章で皆さんにメッセージを伝えるという意味で使っています。
これは個人的な見解ですが、占星術研究家は、西洋占星術に関する文献をひも解いてアカデミックに解釈し、それをメッセージとして伝えたり、監修をなさる方という印象です。
今回の本で対談させていただいた、鏡リュウジさんが分かりやすいかもしれませんね。鏡さんは、ご自身が愛する星の世界をどうやって多くの人に伝えるかを心がけながら、学術的な占星術の本の翻訳も数多く手がけておられます。占い師は、人に直接お会いして、運勢や運気のアドバイスをする方。医療で言ったら、臨床医みたいな立場になるのかもしれません。
私は、もともとライフスタイル関連の編集・ライターをしていたこともあり、どんな物事に対しても“知識を深めて、それを楽しく広めていく”ことが大事だな、と考えていて。西洋占星術も生活を豊かにするもののひとつ。自分の感覚と解釈、思いなどを、星の動きに絡めて綴っています。
——今回の本では、現代を代表する西洋占星術家との対談も交えつつ、フラワーエッセンス、月の満ち欠けや草花など、自然や暮らしに造詣が深い方とのトークも収録されていますね。
Saya そうなんです。この辺りのバランス感覚が、私がライフスタイルの編集・ライター出身者たる部分で、アストロロジー・ライターとしての特徴になっているかもしれません。
対談者の一人、数学者の丹羽敏雄さんは、数式の世界を極められていくうちに、自然や生き物が持つ柔軟性や可能性に目覚めた方です。今回の本の中で紹介している、月の満ち・欠けと女性の体についても考察した『月とヨモギ 女性性に寄り添う薬草』という著作も、とても素晴らしいですよ。
またセラピストの中村かをるさんのお話は、LEE読者に響く部分があるかもしれません。かをるさんは3人のお子さんを育てている30代の頃に、夫の難病がわかって。ご自身の生き方に悩まれる中で、占星術ともつながりがある、シュタイナーの人智学に助けられたとおっしゃっていました。
“占星術の本”というと、興味がない方には敷居が高くなりますが、ライフスタイルと星の世界、両方から興味を持ってもらえる内容だと思います。
占星術、着物、畑。「季節に関することが好き」、というのが原点。
——今、Sayaさん自身が、生活の中で興味を持っていることは何でしょうか?
Saya 着物と農業です。着物は京都に移住して、茶道を習い始めてから魅力に目覚めました。と言っても高級なものを集めるのではなく、いわゆる古着の“リユース着物”が中心。今は、一度か二度しか袖を通していないような素敵なお着物が買いやすい値段で流通しているんですよ。とくに京都では旧家から出たものにお値打ちで出会えたりして。そんな恵まれた環境のなか、楽しい気持ちで着付けを学んだり、着ていく機会を増やすと、だんだん自分の心や生活の中に、着物が馴染んでいくものなんですよね。リユース着物、素敵なネットショップもたくさんあるので、LEE読者にもおすすめですよ! もちろん占星術も続けていますが、着物に関しても、本などを作れる機会があるといいなと思っています。
農業に関しては、夫と共に小さな畑をやっています。半自給自足生活が憧れですが、なかなか。でも、これも地に足をつけ、私の人生を豊かにさせてくれるものですね。
星、着物、畑。どれも四季の移り変わりと密接なもの。私は、季節と人の暮らしに関わるものを、コツコツと続けていくのが好きなんだと思います。
LEEwebでも星のエネルギーが受け取れるブックガイドがスタート!
——そしてLEEでは、この春から、Sayaさんの自然への思いと西洋占星術が合体した、ブックガイドのコラム連載が始まります!
Saya 第一回は、牡羊座の季節におすすめの本になります。
西洋占星術だと、その人が生まれ持っている太陽星座を活かすのも大切ですが、実はみんな、春夏秋冬の季節の星座からも、大きなエネルギーを受けているんですよ。春分からは、12星座のスタートである牡羊座の影響力が強い季節。牡羊座生まれの人だけではなく、みんなに自分の好きなことや、新しいことを始める心を後押ししてくれるパワーが巡ってきています。そんな季節にぴったりな1冊をピックアップしてみました。
こうして12星座分、月に1冊だったら、仕事や育児に忙しいLEE読者の皆さんも読めると思いますし、私の最新作も含めて、本を、日々の暮らしの中のリフレッシュや息抜きの機会にしてもらえたらいいなと思います。
書籍情報
『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社
アストロロジー・ライターのSayaさんがこれまでに読み、考察を深めてきた西洋占星術の本を紹介すると共に、尊敬する星の専門家たちなどにインタビューした一冊。担当編集の高木さん曰く「Sayaさんのように、ご自身の読んできた本をまとめ、おすすめして下さるアストロロジャーは貴重な存在」とのこと。自分自身へのプレゼントとして購入し、長く愛読できる、ボリュームある一冊。
▼LEEwebで連載中「Sayaの『読む星占い』」をcheck!
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