【クローゼットを整理しませんか?】1000着以上の服であふれる部屋を一掃し、片付けのプロへ。林智子さんが語る整理のメリットは?
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2023.03.19
毎朝「今日は何を着よう。服はたくさんあるのに、着たい服が見つからない!」と悩んでいませんか? クローゼットは、現在のライフスタイルを映す鏡なんだとか。
暮らしがぐっとうまく回る、「今」に合わせた気持ちいいクローゼット整理術とは?
お話を伺ったのは?
クローゼットオーガナイザー 林 智子さん
衣類の収納環境を整えることで、より自分らしい装いができる仕組み作りを提案。夫、長女と3人家族。新刊『服選びに悩む40代はユニクロで何を買えば素敵になれる?』(仮)(ベネッセコーポレーション)が3/25に発売予定。
●Instagram:hayashitomokoclose
LEEメンバーにアンケート!
※2022年12月26日〜2023年1月5日まで326人にWebアンケート
Q1.
今のクローゼットに満足している?
8割以上の人が現状のクローゼットに不満あり。服が多くて収納が足りない、帽子やバッグ、コートなど、かさばるものの収納の仕方に悩む、といった意見が多数。
Q2.
長年使っていないけれど、クローゼットに眠っているものは?
● 昔着ていたスーツ類。いつかやせたらまた着るかも…(LEEメンバー リンリンさん)
● 流行とは違うダウンジャケット。また流行が戻るかもと手放せず(LEEメンバー sumikaさん)
● デザイン、サイズともにもう着られない20代の頃のパーティドレス(LEEメンバー ぐらさん)
● 高額のコート。大事にしすぎて元が取れていない(LEEメンバー わさこさん)
● ライブで買ったツアーTシャツとお別れできない…(LEEメンバー にんのんさん)
● 昔似合っていた服が、手放せません(LEEメンバー ともこさん)
Q3.
クローゼットで困っていることは?
1位 収納量が足りない
2位 ものが増えて管理できない
3位 奥行きや高さなど、生かせていないスペースがある
収納スペースと服の量が合っていないことや場所をうまく生かせないことで、日々の服の出し入れや服選びにストレスを感じている人が多いことが明らかに!
Q4.
収納に困っているアイテムは?
● 丈の長いワンピースを収めるスペースがない(LEEメンバー かなさん)
● スカーフやストール。重ねて収納すると折りジワができる(LEEメンバー らむねさん)
● 下着類の捨てどきがわからず、増えてしまってごちゃごちゃに(LEEメンバー じゃがさん)
● コート類。かさばるし、なかなか数も入らない(LEEメンバー おまめさん)
暮らしの変化に合わせて服もアップデートが必要
「おしゃれをするのが大好きなまま、結婚して親になりましたが、当時は生活と持っている服とのズレに気づいていませんでした」と林智子さん。もともとアパレル業界にいたこともあり、服が1000着以上に…遂にプロに相談しました。
「今ある服をどう収めるか、ではなく、この先どう暮らしたいかが大事だと知って、服の見方が変わりました。
大好きで捨てられなかったシルク素材やスタッズ付きの服も、今の自分には合わない=“過去の服”なんだ、もう卒業しようという気になれて、すっと手放せたんです。そうすると手持ちの服がより愛おしくなりました。
例えば週の半分が在宅になったから出勤服の数を見直したり、子どもの進学に合わせてきちんと感のある服を買い足したりと…ライフスタイルをそのままクローゼットに反映できたら、毎日の服選びが快適になるはず。
クローゼットを開けたときに気分が上がるようにすると、整理もファッションも今まで以上に楽しくなりますよ」(林 智子さん)
クローゼット整理のプロ・林さんにも管理不能の暗黒時代がありました!
整理収納のプロとして活躍する林さんも、かつては〝いつか着るはず〞の服がクローゼットを占拠していたそう。クローゼットが片づくまでの道のりを振り返ります!
【 林さんのクローゼット年表 】
独身〜新婚期
おしゃれは“服の数で勝負”と思っていました
「パンパンに衣装が詰め込まれた衣装ケースが積み重なって、バランスを崩して傾いていたほどです(笑)」と笑う林さん。
「アパレル業界で働いていて、ファッションを楽しむなら、服は持っているほどよい! と信じていましたが、実際は毎日服選びが大変でした」(林 智子さん)
デザイナーズから古着、プチプラと、ファッションが大好き。買って満足し、タグがついた状態で数カ月以上着ない服もあったとか。
出産〜子どもの乳幼児期
服が増えて管理できず、イライラしていました
結婚して子どもができると、汚れてもすぐ洗える服、公園で動きやすい服など、服の選択肢が限られていき、手持ちの服の10%に満たないTシャツとデニムばかりが稼働。
「残り90%のファッショナブルな服は、クローゼットに留まっているだけの状態が続きました」(林 智子さん)
服が増えるたびに衣装ケースを買い足し、積み上げていた頃。最終的にはピサの斜塔のように傾いていたそう。
子どもが2歳のとき
収納棚を増やし、片づけに何度もトライして挫折
家がものであふれだし、整理収納を試行錯誤。
「手持ちの服が全部好きで捨てる服は選べず、収納棚やケースを増やし続けていました」。
そんなとき、子どもが児童館でおもちゃを片づける姿を見てハッとした林さん。「うちには〝仕組み〞がないと気づいたんです」(林 智子さん)
ものが増えたら収納場所を増やして解決しようと、リビングに棚を3つ増設。けれども、すぐに床にものが散乱…。
子どもが3歳のとき
プロに頼み、服への考え方ががらりと変化
半年間悩んだのち、ライフオーガナイザーの鈴木尚子さんに依頼。「もし片づいたら、どんなことしたい?」と質問され、「すっきりした部屋でコーヒーを飲みたい」と口走り、無意識にものの少ない環境に憧れていたと気づき、服の数を減らす必要があると知ったそう。
子どもが4歳のときに〝仕組みが完成〞
昔の大切な服より、今、生活がしやすい服を厳選
結婚や出産、育児など、変化したライフステージに合わせて、「今」や「未来」の自分に似合うちょうどいい服が揃い、稼働率100%のクローゼットに。
「意外でしたが、服の数が減ったほうがコーディネートを工夫するようになり、ファッションがさらに好きになりました」(林 智子さん)
メタルラック2台にシンプルな引き出しケースを組み合わせ、クローゼットとして使用。服の数は最初の頃に比べ、1/5の約200着に。
次回は「林智子さん『毎日の服選びが楽しくなるポジティブスイッチをオン!』」をご紹介。
撮影/露木聡子 イラストレーション/Hanna 取材・文/田中理恵
こちらは2023年LEE4月号(3/7発売)「思い立ったがクローゼット整理日和」に掲載の記事です。
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