<2月19日~3月20日のあなたの運勢>モードが切り替わるとき。自分自身に目を向けて【12星座別 星占い】Sayaの星ごよみ
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Saya
2023.02.19
SUN SIGN IN PISCES(太陽がうお座に)
2月19日に太陽はうお座に入ります。一時的に、愛と美の星・金星、境界を溶かす星・海王星がうお座に揃うなか、さらに20日には月もうお座へ。20日の夕方にうお座で新月が起こります。
うお座的な、「愛・調和・献身」を求める機運が高まるのですが、新月の直後、20日のうちに金星はうお座を去り、おひつじ座に入ってしまいます。月も、22日にはおひつじ座へ。おひつじ座には拡大と保護の星・木星も入っています。
つまり私たちの心の動きとして、数日だけ潤いを求めるものの、すぐ次の展開へと心ははやる。そんな急ぎ足のムードでいっぱいです。たとえば、見捨てられたような気持ちで、過ぎ去った過去を見つめていたとしても、すぐに心は様変わり。切り替えて、前を見つめているかもしれません。その様子は、無邪気な子どものようにも思えます。
ただ、3月3日には思考や伝達の星・水星がみずがめ座を去り、うお座へ。7日のおとめ座の満月には現実化とルールの星・土星がやはりみずがめ座を去り、うお座へ入ります。土星の星座の移動は、2020年の12月17日以来です。多くの人がモードの切り替わりを感じるでしょう。
2020年の春から初夏も、土星はみずがめ座に滞在していたので、このパンデミックのムードとみずがめ座土星の時期はシンクロしているわけなのですが、その間、合理性の旗印のもと、切り捨てられたものに目を向ける動きが出てくるでしょう。たとえば、非正規雇用のシングルマザーの方など、弱い立場にある人を救わなくてはというムードが出てくるはず。もちろん、今は電気・ガスなどの高騰で、ごく一般的な家庭でも苦しい時代です。都立大の学費無償化(世帯年収910万円まで)の動きなども、今後、他大学、他府県にも広がるといいなと思います。
旧暦では月の満ち欠けでカレンダーが変わるため、古くから太陽の動きにもとづいた二十四節気が使われてきました。この「星ごよみ」も太陽の移動に合わせて、星の動きをご紹介していますが、太陽がうお座にあるこのひと月は、二十四節気では「雨水(うすい)」と「啓蟄(けいちつ)」に当たります。
「雨水」は、さらに、「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」「草木萌動(そうもくめばえいずる)」に、「啓蟄」は、「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」「桃始笑(ももはじめてわらう)」「菜虫化蝶(なむしちょうとけす)」に分かれます。
暖かくなるとともに雪は雨に。氷も溶けて、水になる「雨水」の時期。土が潤い、山々がかすんで見えるなか、草木が芽吹く。虫たちがのそのそと土のなかから這い出て、桃の花が咲き、青虫が蝶になる。そんな春の景色が浮かんできます。
私たちも、冬の寒さにかたまった身体をほぐし、始動したいのがこの「雨水」から「啓蟄」の時期です。私は畑で無農薬の野菜を育てているので、この時期になると、急に雑草までもが元気になるのを目の当たりにします。冬の間、寒さにかまけて放っておいた草取りに追われることになるのですね。
みなさんが冬の間、放っておいたことは何でしょう? ダイエットという人もいるかもしれないし、おしゃれを忘れていたかもしれません。仕事が忙しくて、子どもたちとゆっくり過ごしていなかったな、という人も、推し活ができなかったという人もいそう。年度代わりで忙しくはあるのですが、少しだけ自分自身に目を向けたいですね。
一年間、お付き合いいただいた、「二十四節気&七十二候と星座の関係」は、今回で終わりです。春分からはまた新しいコラムを付ける予定なので、また一年、星のめぐりと私の話にお付き合いくださいね。
2023年2月19日更新。次回の星ごよみは、2023年3月21日に更新します。
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photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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