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豪華Wキャストにオリジナルのラストを見逃すな!舞台『キングダム』ゲネ&開幕記念会見レポート

2023.02.15

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『キングダム』の世界が舞台でも堪能できる!

舞台『キングダム』が、現在、東京・帝国劇場で上演中です。

原作は、原泰久氏による同名コミック。2006 年に『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載が始まると、次第に人気を獲得し大ヒット、既刊67巻の累計発行部数は9,500万部を突破。

さらに、テレビアニメ化されているほか、実写映画『キングダム』『キングダム2 遥かなる大地へ』が制作され、今年は『キングダム 運命の炎』が公開予定となっています。

本作は、紀元前、春秋戦国時代の中国を舞台に戦災孤児の信と、のちの始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)が、史上初となる中華統一を目指す物語。

舞台版では、メインキャラクターの多くがWキャストで構成されており、公演ごとにキャストの組み合わせも変わります。

主人公の信役を三浦宏規さん、高野洸さん、嬴政 / 漂の二役を小関裕太さん、牧島輝さんがそれぞれ務めています。

舞台『キングダム』

[写真左から]小関裕太、三浦宏規、高野洸、牧島輝

LEEwebでは、2月5日に行われたゲネプロと、7日に実施された開幕記念会見の様子をレポートします。

大迫力のアクションや熱量ある演技に魅了されます!

2月5日のゲネプロでは、信役を三浦さん、嬴政 / 漂役を小関さん、河了貂(かりょうてん)を川島海荷さん、楊端和(ようたんわ)を梅澤美波さん、壁(へき)を有澤樟太郎さん、成蟜(せいきょう)を鈴木大河さん(IMPACTors/ジャニーズJr.)、紫夏(しか)を朴璐美さんが演じていました。

舞台『キングダム』

[写真左から]漂(小関裕太)、信(三浦宏規) ※以下、舞台写真は、2日間あったWキャストによるゲネプロ公演の写真になっております。

戦争孤児の少年・信と漂は、地方にある村の家の下僕として働きながら、天下の大将軍になることを夢見て、剣術の鍛錬に励む日々。

ある日、秦国の大臣・昌文君との偶然の出会いから、漂は王宮に仕官することになり、二人は離れ離れに。しかし、時をおかずして王宮で大王の弟・成蟜が反乱を起こしたという噂が信の耳に入ります。

舞台『キングダム』

[写真左から]成蟜と共に政に対して謀反を起こす竭氏(壤晴彦)、成蟜(神里優希)

ある夜、信の前に血まみれで倒れ込む漂の姿が。「今すぐここに行ってほしい」と地図を信に預け、「お前が羽ばたけば、俺はそこにいる。信……俺を天下に連れて行ってくれ!」と将軍になる夢を信に託し、漂は絶命します。

舞台『キングダム』

[写真左から]信(高野 洸)、漂(牧島輝)

信は漂の剣を手に、地図の場所・黒卑村へ。そこに居たのは漂と瓜二つの人物で、王都を追われた若き秦王・嬴政でした。漂が嬴政の身代わりとして命を落としたことを悟り、怒りをぶつける信。しかし、嬴政の王としての強い思いに圧倒された信は、漂の遺志を受け継ぎ、嬴政とともに行動して王都を奪還することを決意します。

舞台『キングダム』の最初の見どころは、この信と漂の別れ、そして嬴政との出会いです。

三浦さんが演じる信からは、友を失った悲しみと怒り、そして必死に前を向く力強さ……がダイレクトに伝わってきて、心を揺さぶられるものがありました。また、今回一人二役を務める小関さんは、友想いの心優しき漂と、気高き王である嬴政の振る舞いや凛々しい表情、そして声色の演じ分けがとても自然で、すごく惹きつけられました。

舞台『キングダム』

[写真左から]信(高野洸)、壁(梶裕貴)、河了貂(華優希)

信と嬴政が王都奪還へと向かう途中には、様々なキャラクターたちが登場。フクロウの被り物が特徴的な河了貂は、小生意気な口調ですが愛らしさがあり、観客を和ませました。昌文君の部下である壁は、いつでも信に寄り添い、親しみを感じさせてくれます。

道中で刺客に襲われながらも、自身の秘めた力を徐々に解放していく信。剣さばきも鋭くなっていきます。

舞台『キングダム』

嬴政(小関裕太)

さらに、王都奪還の決戦へ向けて武力を上げるために、山深い地で暮らす“山の民”にも応援をお願いをしに行く信と嬴政。彼らを率いる山の王・楊端和の不気味なマスクと迫力には、客席も息を呑むほどでした。

舞台『キングダム』

楊端和(梅澤美波)

しかし、マスクを取った楊端和は美しき姿。信たちは驚きます。

舞台『キングダム』

[写真左から]壁(有澤樟太郎)、河了貂(川島海荷)、信(三浦宏規)、楊端和(梅澤美波)、嬴政(小関裕太)、その他山の民たち

山の民を味方につけた信と嬴政。成蟜が牛耳る王都へ向かいます。ここで第一幕が終了です。

舞台『キングダム』

[写真左から]紫夏(朴璐美)、幼き嬴政(古澤利空)

第二幕は、幼き日の嬴政の回想シーンから始まります。

他国に人質として捉えられていた嬴政。それを助け、王になるべく道へ導いてくれたのが、闇商人の女頭目の紫夏でした。嬴政を命懸けで守る紫夏。その姿に涙する人も多いはずです。

回想シーンが終わり、王都にたどり着いた、信と嬴政。楊端和や山の民とともに、激しい戦いに突入します。

第一幕でもあった激しい殺陣ですが、第二幕ではより激化。至るところで剣が交わり、迫力が凄まじく、こちらも目を離せないシーン。奥行きのある空間や高低差のある巨大なセットで、山の民たちによるパルクールを使ったアクションも見応え抜群です。

舞台『キングダム』

(楊端和)美弥るりか

屈強な山の民を率いる楊端和のカリスマ性も舞台上で輝いていました。

舞台『キングダム』

[写真左から]左慈(早乙女友貴)、信(高野 洸)

信や嬴政の前に立ちはだかる、王弟派の武将・左慈役は、早乙女友貴さん。“人斬り長”と呼ばれ、自ら天下最強を自負するだけに、華麗な剣さばきとアクションで、信を苦しめます。二人の殺陣シーンも鬼気迫るものを感じました。

舞台『キングダム』

(成蟜)鈴木大河

玉座を手に入れようと反乱を起こした嬴政の異母弟・成蟜役の鈴木さんは、顔を歪めたり、声を荒げたりしながら、憎たらしさや孤独さを滲ませていました。

舞台『キングダム』

[写真左から]信(三浦宏規)、王騎(山口祐一郎)

秦国六大将軍の一人にして、“怪鳥”の異名を持つ将軍・王騎も、劇の冒頭からところどころに登場し、謎めいた行動で嬴政派と王弟派を翻弄。王騎を演じるのは山口祐一郎さん。王騎の独特な口調を再現し、また巨大な矛を難なく扱う姿から、別格の強さを感じさせるものがあり、強烈なインパクトを残していました。

そして最後のシーンは、舞台オリジナル。原作ファンは、それを楽しみに観劇するのもいいかもしれません。

Wキャストでの上演なので、俳優さんたちの組み合わせが変わるたびに、また新たな『キングダム』の世界が醸し出され、たくさんの魅力に出会えそうです。一度と言わず、何度でも観たくなる舞台でした。

原作者・原氏も応援!キャストの皆さんも相当な熱量で演じています

2月7日には開幕記念会見が開かれ、主演の三浦宏規さん、高野洸さんらキャスト11人が登壇。初日を終えた感想や意気込みを語ってくれました。

舞台『キングダム』

[写真左から]三浦宏規、高野洸

まずは、登壇した11人それぞれから挨拶がありました。
信役を演じる三浦さんは「初日を無事迎えることができまして、原作者の原先生にも来ていただけました。ここから、大阪、博多、札幌と最後まで怪我のないように、無事に全公演走りきれるよう、みんなで頑張っていきたいと思います」。
高野さんは「憧れていた歴史ある帝国劇場に立てて、(初日の)カーテンコールを迎えて、ようやく実感しました。初日を迎えられたのは本当に裏にいらっしゃるスタッフの方々や出演者ももちろん、全員が一丸となって頑張って来たおかげです。この感謝を全公演にぶつけたい。キングダムの熱き時代が始まるので、皆さん、ぜひ劇場に足を運んでいただいて、壮大な世界観を体感していただきたい」と、熱量を感じるコメントがありました。
舞台『キングダム』

[写真左から]鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズJr.)、神里優希

成蟜を演じる、鈴木大河さんは「高校生の頃から読んでるキングダムはすごく大好きな作品で、こうして成蟜役として出演できることを、すごく嬉しく思います。(自身が所属するグループ)IMPACTorsの名の通り、インパクトを残せるよう一公演ずつ素敵なキャストさんと共に演じられる喜びをかみ締めながら頑張りたい」。
神里優希さんは「『キングダム』という熱い作品に出演できていること、そしてその熱さとは正反対の、また別の魅力に溢れている成蟜という役を演じられていることを本当に嬉しく思いますし、毎日が楽しいです。ロングラン公演で、キャストの組み合わせも毎公演違いますが、真摯で丁寧に、でも大胆に演じていけたら」と意気込みを語ってくれました。
舞台『キングダム』

[写真左から]有澤樟太郎、梶裕貴

壁役の有澤樟太郎さんは、初めて帝国劇場に立てて、すごく感極まる瞬間があったとコメント。「いい初日を迎えたと思うので、ここから怪我なく、病気なく最後まで駆け抜けたいと思います。地方は、僕一人で戦うことになりますけど、梶さんの想いもしっかり受け取って最後まで頑張りたいと思います」。
本格的な殺陣は初めてだったという梶裕貴さんからは、「舞台経験は浅いながらも、このカンパニーに入れて頂けて幸せだったなと早くも感じております。最後まで原作にリスペクトを込めて演じ切りたいと思います」とのコメントがありました。
舞台『キングダム』

[写真左から]美弥るりか、華優希、梅澤美波(乃木坂46)

河了貂を演じる華優希さんは「(Wキャストの)川島海荷さんと力を合わせて役を作ってきました。最高に熱くてかっこいいキャストの皆様と、高みを目指して一回一回大切に演じていきたい」。
楊端和役の梅澤美波さんは「キャラクターの言葉に心を動かされたり、出演者の皆さまの姿勢にすごく力をもらって、稽古場で何度涙したかわかりません。胸に来るものがある作品だし、客席の皆様にもそれをしっかりと受け取ってほしいです」。
美弥るりかさんは「カーテンコールで熱い拍手をいただき、私たちとお客様の思いがひとつになって、舞台『キングダム』がスタートしたことに感激しました。その思いを胸に、最後まで皆さんと一緒に、精一杯戦い抜いて頑張っていきたい」と、熱い思いが聞かれました。
舞台『キングダム』

[写真左から]小関裕太、牧島輝

嬴政・漂を演じる牧島輝さんは原作の大ファンだそうで、「大好きなキングダムの世界に毎日どっぷりつかれてとても幸せです」と笑顔。
小関裕太さんは、「まさに“戦いの作品”で、みんなが肉体を駆使して戦っております。アクロバット、そしてパルクールをはじめとして、ワイヤーなどを使わずに肉体の限界に挑戦している作品なので、“生”を体感できて、楽しんでいただけると思っています。自分は国王として鼓舞するシーンがあるんですけど、(舞台から)お客様の顔が見えるので、エネルギーをもらいながら自分自身も踏ん張って頑張ることができています。ぜひ皆さんに戦ってる姿を見ていただき、日々の闘いにつながるエネルギーをお渡しできたらいいなと思っています」と話していました。
さらにこのあと、カンパニーきっての原作通の牧島さんからサプライズが!
「本当に『キングダム』が好きで、原作者の先生に会えると思ってなかったので、昨日お会いして、ちょっと泣いちゃったんですけど……。原作者の原先生からメッセージいただいております」と、原氏からのコメントを代読する場面も。

「舞台『キングダム』、圧巻でした! 目の前で繰り広げられる壮絶なアクション、白熱のドラマ、とにかくキャストさんたちの圧倒的な熱量がダイレクトに伝わってきて、想像を遥かに超える感動がありました。今回の舞台用にアレンジした脚本も素晴らしい出来栄えで、『キングダム』をまた新しく体験できる作品が生まれたと感じています。これから長い公演が続きますが、キャストの皆さんが怪我なく“戦場”に立ち続けられることを切に願っています」

との原氏からのメッセージを聞き、キャストのみなさんは「うれしい〜!」との声をあげてました。

牧島さん以外のキャスト陣も、本番後に原氏と対面したそう。
三浦さんは、「開口一番に『4度泣きました』と原先生が言ってくださって、その言葉を聞けただけで感無量です。稽古がすごく大変でしたけど、頑張ってやってきてよかった」としみじみとコメント。自身が加えたお芝居のアレンジを、原氏から褒められたというエピソードも語り、「『あそこが一番良かった』と言っていただけて、“間違ってなかったんだ”とほっとしました」と安堵な様子を見せていました。
高野さんも、「感想をお聞きしてる時に、嬉しすぎて、(記憶が)飛んじゃってるというか、あんまり覚えられていないんです(笑)。原先生がツイッターに感想を書かれていて。一言一句本当にうれしくて……(心に)しみました」と回想。「でも、原作の方が応援してくださる舞台なので、しっかり最後までやりきりたい。もっといろんな方や原作ファンの方にも届くように、これから先も、もっともっと(演技を)極めていけたらいいなと思いました」と興奮気味。
小関さんも、「(挨拶をした時に)タジタジになっちゃって、何を話したのかがちょっと……(覚えていない)。『良かったよ』とも言っていただき、より政がブラッシュアップできるヒントもいただき、すごく充実した感想を聞くことができました」と、感慨深い様子でした。
舞台『キングダム』

[写真左から]三浦宏規、高野洸

主演の三浦さんと高野さんは、お互いが出演するゲネプロ公演を観劇した感想も話してくれる場面も。
「昔から仲良くさせてもらっているので、身内のような目で見ていた。やっぱり“主人公が似合うな”と心から思いました」(三浦)、「“帝劇を背負える男”だなって思いました。かっこよくて力強くて、心の底から信っぽいと感じることができた。同じ役をやる僕も刺激をもらいました」(高野)。

舞台『キングダム』

会見の最後には、高野さんが「観に来てくださる方に満足して帰っていただけるように、『キングダムを浴びた!』って気持ちになってもらえるように、最後まで戦い続けたい」。三浦さんは「世界初演、舞台『キングダム』の伝説が始まりました。皆様ぜひ見届けてください」と力強くアピールしていました。


舞台『キングダム』、全国4カ所で上演!

舞台『キングダム』

舞台『キングダム』

出演:
【信】三浦宏規/高野 洸
【嬴政/漂】小関裕太/牧島 輝
【河了貂】川島海荷/華 優希
【楊端和】梅澤美波/美弥るりか
【壁】有澤樟太郎/梶 裕貴
【成蟜】鈴木大河/神里優希
【左慈】早乙女友貴
【バジオウ】元木聖也
【紫夏】朴璐美/石川由依
【昌文君】小西遼生
【王騎】山口祐一郎

原作:原 泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO

日程:2023年
2月5日(日)〜2月27日(月) 帝国劇場
3月12日(日)〜3月19日(日) 梅田芸術劇場メインホール
4月2日(日)〜4月27日(木) 博多座
5月6日(土)〜5月11日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru

※梶裕貴と鈴木大河は東京公演のみ。
※早乙女友貴は東京・大阪・福岡公演のみ。
※公演時間やキャストの組み合わせ、当日券情報などについてはホームページでチェックを!

舞台『キングダム』 公式HP

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