ベッドルームやキッズルーム、バスルーム…【スタイリスト宇藤えみさんの新居】家づくりのこぼれ話も大公開!
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2023.02.25
海と山に囲まれた土地で子育てがしたい!と願い、都内からの移住を計画し、紆余曲折を経て、ようやくたどり着いた理想の暮らし。少しずつ育てていくのが楽しみという宇藤さんの出来立ての新居にお邪魔しました!
スタイリスト
宇藤えみさん
profile
ファッション、フード、ライフスタイルにまつわるスタイリングを手がける。夫、4月から小学生になる長男、1歳の長女と4人暮らし。2022年10月に都内から移住。
Bedroom(1F)
1階の寝室は、シンプルにしコストダウンにも貢献
リビングダイニング、そしてキッチンに設計の時間と費用を費やすために、寝室は極力シンプルにと、メリハリをつけて考えた宇藤さん。
「リビングの壁は塗装だけど、1階はすべてクロスにしたり。落ち着いて寝られることだけを考えて、すっきりした空間にしました。子どもが小さいうちは家族みんなで寝ることを想定して、もともとの間取りよりも少しだけ広くして、のびのびと寝られるスペースを確保しました」
Before
畳や障子が日焼けし、やや老朽化していた和室。陽が昇る東側と西側の2面に窓があるので、朝日を感じながら目覚めることができるため、ここを主寝室にすることに
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既存の柱がある関係でできた枕元のデッドスペースに棚を造作。小物を置く場に
ウォークインタイプのクローゼットに宇藤さんと娘さんの洋服を収納。「夫の服は廊下の突き当たりのスペース、息子の服は自室に」
棚の上には、思い出のイラストやアロマオイルなどの香りをディスプレイ
Guest room(1F)
将来の子どもの部屋は、素敵なプチホテルのよう
来客の多い宇藤さんのお宅は、空いているスペースをゲストルームとして機能させています。
「前の家で使っていたマットレスなどを置いただけのシンプルなスペースですが、坂の多い道を通ってわが家に遊びに来てくれた友人たちに、せっかくならば気楽に泊まっていってほしくて。そしていつか子どもが大きくなって、1人の部屋が欲しいと願う年齢になったときには、ここを子ども部屋にする予定です」
約7畳ある一室は、白壁とフローリング、海を一望できる窓で構成されたシンプルなデザイン。シングルベッド2つとデイベッドがあり、落ち着ける空間
Kids room(1F)
将来を見越して、今のうちから子どものプライベート空間を
4月から小学生になる長男の部屋。恐竜のフィギュアや図鑑など、大好きなものがひとつの棚に詰まっています。
「まだ日中過ごすのはリビングが多いし、しばらくはリビング学習になると思いますが、〝自分の部屋〞がうれしいみたいで、よくここで遊んでいます。ものを自分好みに飾ってみたり、散らかったら片づけたり、自分の空間を大切にする感覚を少しずつ身につけていってもらえたらいいですね」
出窓になっている窓の縁をベンチ代わりに
すでに片づけが上手な息子さん。スタイリストとして活躍する宇藤さんの背中をいつも見ているからか、恐竜で遊んだあとは棚の上に1つずつ角度を決めて並べています
Bathroom(1F)
既存の水回りを生かした間取りに横幅をたっぷりとった洗面台を
水回りは配置を動かすとその分費用もかかると知り、間取りは既存のままに。
「湿気が多い地域で、カビが発生しやすいと聞いていたので、水回りは掃除のしやすさにこだわりました。水栓も壁付けにしました。天板もタイルなどではなく、キッチンの背面と同じモルタルに。シンクはTOTOのもので、理科実験室にあるような大きくて深さがあるタイプ。シンク自体の掃除がしやすく、スニーカーなどをガシガシ洗うのも便利です」
「シンクを2つにしようか悩んだ」と宇藤さん。結果的に1つにして天板を広く残したことで、洗濯物をたたんだりアイロンがけをしたりと、家事をしやすい空間に
収納はシンプルにし、造り付けの浅い棚と、洗面台下の引き出しのみ。カビ対策のため、ものは最小限に
裸電球を壁直付けにした、スタイリッシュでシンプルなウォールライト
Detail
空間全体の印象を左右するのは細かい部分のこだわりの数々
ダイナミックな景色や開放的なリビングはさることながら、この家の気持ちのいいところは、目に映る細部にまで宇藤さんの丁寧なこだわりを感じるから。
「和の要素を備えたモダンな照明をいくつも検討したり、スイッチパネルやドアノブなどの細かいパーツはマットな質感のブラックを選んだり、巾木を極力目立たないようにしたり。こまごました部分がビシッと決まると気持ちがいいので、選ぶ作業も楽しかったです」
円と線だけでデザインされた千senのブラケットライト。「真鍮の質感が素敵」
ダークブラウンの壁が多いので、マットな黒をさし色にして空間にアクセントを
巾木を本当はつけたくなくて……。でもクロスを貼る場合は構造的に必要らしく、高さを出さず、なるべく目立たないシンプルなものにしたいと強くお願いをしました」
宇藤えみさん、もっと教えて!
家づくりのこぼれ話
新居が完成ホヤホヤな時期にもかかわらず快くご自宅を披露してくれた宇藤さん。家づくりの苦労や裏話も伺いました!
Q1.
予算を抑えるためにどんなところを工夫した?
A_「既存の間取りを生かしつつ壁材はラワン材を多用」
「コロナや世界情勢の影響で、家の契約後にあらゆるものが値上がりして心臓に悪かったです(笑)。急勾配な階段や水回りを変えたいなと最初は考えましたが、基本の間取りを変えないことで余計なコストをかけない方向に。面積の多い壁は比較的低コストのラワン材を、床は無垢風の合成材を選んだのもポイントです」
Q2.
都内から離れたことで夫婦の働き方はどう変わる?
A_「リモートを併用しながら手探りで進めていきます」
「夫は都内を拠点に飛び回る働き方なので、都心から離れることに不安もあり、実際にアクセス面でのギャップは多少感じているようです。なるべくリモートを活用しながら、模索中です。私も都内の撮影はありますが、車で1時間ちょっと。この土地で新しい食材に出会うことで、仕事のヒントを得たりと、メリットも多いです」
Q3.
コロナ禍での家づくりで一番大変だったことは?
A_「とにかく納期が遅れに遅れ予定が立てにくかったこと」
「当初の予定では、夏に家が完成する予定でしたが、予算の調整に時間がかかったり、給湯器などの納品が遅れたり、結局引っ越しができたのは10月でした。子どもの転園や今住んでいる賃貸の契約はどうしよう、と考えることが次から次へとあり、すべて確約できない中で物事を進めないといけないので、苦労しました」
Q4.
子どもの転園などはどうしたの?
A_「長男はもとの保育園に在籍させてもらった時期も」
「息子は保育園の最終学年で、転園を考えて新居の近くの保育園を探しましたが、定員オーバーで待機児童扱いに。自治体に相談をして、少しの間、今までの保育園に籍を置かせていただき、私が仕事で都内に行く際に一緒に登園したことも。小学校入園までは家族の時間と割り切って浜辺で思いきり遊びます」
Q5.
泣く泣く諦めたことはある?
A_「予算オーバーのため、外観はいつか時期を改めて」
「古い家だったので、補強工事をしたり、断熱材を入れたりしたら、意外と予算を取られました。また、狭く細い道沿いに建っている物件で、引っ越しも特別費用が。外構まで手が回らず、玄関ドアの周りを少し塗装した以外はほぼ手つかずです。住みながら少しずつ植栽をしたり塗装したり、のんびり進める予定です」
中古の戸建てをフルリノベーション
宇藤えみさんの家づくりDATA
エリア:神奈川県三浦郡
間取り:3LDK、約120m²
依頼先:cobi.architects
建築費:2000万円
(耐震補強、引っ越し等含む)
山の急斜面に建てられた物件で、2階に玄関やLDKがある。階段を下った1階は、寝室や子ども部屋、水回り。階段の位置や間取りは既存を生かすことで、コストを削減。
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撮影/馬場わかな 間取り図作成/前田優子 取材・原文/田中理恵
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