【窓がない!? 二世帯住宅のおうち】中庭から光と風をたっぷりと。外窓がなくても快適に【LEE100人隊No.013 イノさんの家づくり】
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2023.02.08
二世帯住宅を建てたイノさん夫妻のお宅は、外窓がなくすっきりとした美しい外観のおうち。窓がないのに明るくて開放的な空間づくりの工夫とは?
LEE100人隊No.013 イノさん
(妻36歳、夫37歳、息子7歳、2歳)
イノさんはフリーランスで、仕事も基本的には自宅で。夫の雄貴さんは建築設計事務所に所属し、公共施設などの設計を手がけている。家は二世帯住宅で、イノさんのご両親と同居。
戸建て
中庭から光と風をたっぷりと。外窓がなくても快適に
子ども2人、そしてイノさんのご両親との暮らしのため、二世帯住宅を建てたイノさん夫妻。中庭が大きくとられ、気持ちのいい光が差し込んでいます。でもこのおうち、窓がない!?
「両親との行き来しやすさと予算的なことで平屋にしたのですが、1階で窓を開けてもすぐに隣家。であれば、外窓は最小限にして、中庭と天窓から光をとろうと思ったんです」と設計した夫の雄貴さん。中庭上部に目を向けるとV字形の壁が。これは、光とともに風も効率よく取り込むための工夫。
「暑さで窓を開放しづらい中東の建築様式で、上空の涼しい風を取り込むため煙突のような塔(ウィンドタワー)がヒントに。いろいろな形で風の流れをシミュレーションしてみて、V字形にたどり着きました」
「外窓がなくても風や時間の移り変わりを感じられて、夫にまかせてよかったなと。親世帯とはゆるやかに仕切られているだけなので、子どもたちも家じゅう走り回れて楽しそうです」(イノさん)
中庭から光だけでなく、風も十分に取り込むため、中庭上部におもしろい工夫あり。アカマツ材の梁をあえて出したデザインも印象的
Living room & Kitchen
中庭+天窓からの光で優しい明るさに
キッチン
キッチンはシンプルで収納スペースの大きいものを、とサンワカンパニーで
リビング
リビング壁面上部には天窓が。壁を照らすことで部屋が優しい明るさに。空間をフレキシブルに使えるようソファはなし
リビング収納
カーテン付きのリビング収納にはおもちゃ、ランドセル、メイク道具などを
廊下
廊下はあえて暗く。「影の部分を作ることで明るさがきわだつんです」(雄貴さん)
Kids space
中庭、親世帯ともシームレスに
メインのリビングから廊下を抜けたところにある部屋は、おもちゃや絵本を置いて子どものスペースに。
「隣の両親の部屋や中庭とつながるので、子どもたちはいつも大はしゃぎ。戸建てでよかったです(笑)」(イノさん)
Courtyard
家の中にいてもここから自然を感じられる
「中庭に机を出してみんなでごはんを食べるのも楽しいです。でも私はこの席にいることがわりと多いかも。ここが落ち着くんですかね(笑)」(イノさん)
この中庭から見上げる青空が美しい!
中庭+V字形の壁によって光と風を取り込むのは、建築の研究でドバイを訪れたこともある雄貴さんならではの発想。
キューブ形に加えて外窓がないことで、すっきり美しい外観に
戸建て
LEE100人隊No.013 イノさんの家づくりDATA
エリア:千葉県流山市
間取り:6LDK+S、116㎡(親世帯含む)
依頼先:夫が設計
建築費:4000万円
メインのリビング、キッチン、パントリー、浴室は親世帯と共用で、それ以外は南側がイノさん家族の、北側がご両親のスペース。引き戸を開ければ両世帯がつながります。
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私たちの住まいストーリールポ次回は、【私たちの住まいストーリールポ】敷地ごと街に溶け込む、吹き抜けの半屋外空間のお宅を拝見!
撮影/メグミ 間取り図作成/前田優子 取材・原文/本誌編集部
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