1/9(月)新ドラマがスタート!【北川景子さんインタビュー】輝きを増し続ける、その原動力に迫ります
2023.01.08
春に初めてLEEの表紙を飾ってくれた北川景子さんが、読者からの熱いラブコールを受けて、2023年1・2月合併号で待望の再登場! 目の覚めるような美しさと、心がほどける可愛らしさで現場を魅了し、2022年に家族と過ごしたプライベートの時間から2023年に始まる作品への思いまで、たっぷり語ってくれました。まっすぐに前へ進み輝きを増し続ける、北川さんの原動力に迫ります。
PROFILE
きたがわ・けいこ●1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。2003年、『SEVENTEEN』でモデルデビュー。同年、テレビドラマ『美少女戦士セーラームーン』で俳優としても活動開始。以降、雑誌、ドラマ、映画と幅広い分野で活躍。ヒロインを務めた映画『ラーゲリより愛を込めて』が公開中。’23年のNHK大河ドラマ『どうする家康』ではお市の方を演じる。
Twitter:KKeiko_official
公式サイト:https://official.stardust.co.jp/keiko/
こだわりを手放して、フットワーク軽く挑戦してみようと思っています
過去に組んだチームの方からの声にはなるべくこたえたい
表紙のピュアなホワイトコーデから、ジャケットをはじめとする旬のトラッドアイテムまで、品よく素敵に着こなしてくれた北川さん。撮影中には、自ら「新年号ですし特別感のあるカットにしたいですよね」と、ポーズをとったりモニターをチェックしたり。高いプロ意識で現場をリードしてくれました。そんな北川さんが1月から主演を務めるのが、ドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』。
「私が演じるのは、裁判官からロースクールの派遣教員になる柊木。裁判では、人の話をじっくり聞くあまり、時間がかかってしまうタイプなんです。完璧ではなく要領もよくないんですが、すごく共感できるんですよね。私も、『現場は公式どおりに進むわけじゃない。毎回試行錯誤しながら、いいものを作っていきたい』と思っていて。器用ではないけれど、周りと信頼関係を築けるように、コミュニケーションをとることは大事にしているんです。
このドラマでも、柊木の前向きで親しみやすいキャラクターを見せるうえで、『食べるシーンを入れるのはどうですか?』と提案。とんかつ好きという設定になったので、『とんかつを食べたくなる作品になるといいね』って、みんなで盛り上がっています(笑)」
’23年は、大河ドラマ『どうする家康』にも、お市の方役で出演。
「今回の大河は、登場人物が個性的。兄の織田信長役の岡田准一さんからは、殺気を感じるほどです。私も、妹として思いきって暴れられたら、と。先日は馬で走るシーンがあって、ずっと憧れていた乗馬にも挑戦できました。緊張したけれど、気持ちよかったですね」
新年早々大活躍となりそうですが、大きな作品へ飛び込むには、覚悟も必要だったと言います。
「連ドラ中はハードな生活になるし、今作は原作のないオリジナルものだから生みの苦しみもある。大河は撮影期間が長いし、お市の方は過去にそうそうたる女優さんたちが演じてこられた役。正直、ハードルは高いです。でも、『女神の教室』はプロデューサーさん、『どうする家康』は脚本家さんが、以前別の作品でご一緒させていただいた方で。未熟だった頃を知っているのに『もう一度』と声をかけてくださったことがうれしくて、期待にこたえたい、と決めました」
決断したら前進あるのみ、なのが北川さんのカッコいいところ!
「2作同時進行は久しぶりで、いい刺激になりそうです。このところ、年を重ねるうちに自分のやり方にこだわったり、仕事が重なるのを避けたりしていたことに気がついたんですよね。『責任があるから失敗できない』『集中して準備しないと』という思いが強くなりすぎていたのかも。でも、腰が重いままでは、今の現場についていけなくなるし、ひらめきや瞬発力のようなものも失ってしまう。ここでまた年齢やキャリアに関係なく、フットワーク軽くチャレンジしてみよう、と思っているところです」
30代半ばの今は、北川さんにとってどんな時期なのでしょうか。
「先輩も後輩もいて、もちろん新人扱いはされないけれど、まだまだ勉強が必要なところもある。複雑で微妙な年代ですよね。ここ数年は、意識して現場での居方を変えてきたつもりです。特に気をつけているのは、言葉の伝え方。表に出る仕事をしている以上、自分の意見はきちんと言うべきだと思うんですが、今は昔より言葉に敏感な時代だし、私はもともと単刀直入なタイプだから、相手を傷つけたり怖がらせたりすることもあるかもしれない。
最近は、思ったことを一度心の中で整理してから口に出すように。これからも活動していくためは、そんなふうに時代に合わせていくことも必要なんじゃないかな、と感じています」
何事も、なるようになる。育児を経験して、いい意味で考えすぎなくなったかも
子どもと水族館や動物園へ。たくさん遊べた一年でした
’22年を振り返ると、「プライベートが大充実でした!」と笑顔。
「秋頃までスケジュールに余裕があったので、のんびりしていました。ずっと子どもと一緒にいられて、うれしかったですね。子どもも私も自然や生き物が好きなので、近くの公園や土手に行って、追いかけっこをしたり虫捕りをしたり。水族館や動物園にもいっぱい行った。本当に楽しい一年でした」
お子さんは、現在2歳。可愛い盛りだけれど、日常生活においては大変なこともあるのでは?
「大変なことだらけです(笑)。すぐに走っていっちゃうので、目が離せない。でも外の空気には触れさせたくて、よくお散歩に出かけています。私にとっても、それがリフレッシュタイムになっているみたい。ずっと家にいると、めげそうになる瞬間もありますから(笑)」
そう言って聞かせてくれたリアルな近況には、30代・40代が共感せずにはいられないエピソードが。
「私は、ごはんを『いらない!』って言われるのがいちばんつらい。料理は好きなんですが、イヤイヤ期が始まってからは、いろいろ工夫してもダメで憂鬱に。全然食べないと栄養面が心配だから、グラタンや鶏と野菜の煮物など、子どもの大好物を作るんですけど……。それでも、2日連続でお味噌汁を振り払われて、中身が自分にビシャッとかかったときは、泣きました(苦笑)。汚れた髪やラグを洗いながら、悲しくなってしまって」
気持ちを立て直してまた頑張る秘訣は? その答えにも、北川さんらしいひたむきさがありました。
「とりあえず、家の一角に置いている、自分用のおいしいスイーツを食べて気分転換(笑)。ただ、たいてい完全には切り替えられないまま子どもが次のいたずらをして、その対応に追われて、一日が終わっていく感じです。育児を経験して、『世の中は思いどおりにはならない』という当たり前のことを実感するようになりました。いい意味で考えすぎなくなった、というか。何事も、なるようになる、なるようにしかならない。だからこそ、自分にできることを一生懸命にやっていきたいな、と思っています」
Q1
2022年、感動したことは?
「祖母と子どもの初対面!」
祖母が地方に住んでいるんですが、コロナ禍でしばらく会えずにいたんです。’22年に、ようやく家族で行くことができ、念願かなって、祖母と子どもが初対面! プライベートで遠出をしたり新幹線に乗ったりするのも数年ぶりでワクワクしたし、何より祖母が喜んでくれたので、とてもいい思い出になりました。
Q2
2022年、うれしかったことは?
「新しい友達ができたこと」
子どもを通じて顔見知りになったお母さんたちと話をするようになって、連絡先を交換して、一緒にランチにも行ったんです。みんな年齢も職業もバラバラですが、私の知らないことをいっぱい知っていてすごく頼りになるし、新しい世界が広がった気分! もともと私は、友達の数は多くないけれど、一度親しくなった人とは長く続くタイプで。’22年は、ずっと仲よくできたらいいな、と思える方との出会いがあった。そしてそれは、子どもがもたらしてくれた。小さなことかもしれないけれど、私にとっては、新鮮でうれしい出来事でした。
Q3
心に残っているお買い物は?
「ブシュロンの指輪」
私は、普段の洋服などの買い物では、あまり悩まないタイプなんです。「これは絶対活躍する!」と思ったら買うし、買おうかどうしようか迷ったものは、その後も着ようかどうしようか迷いそうだから買わない。ただ、高価な買い物の場合は、やっぱり、よーく考えちゃう(笑)。’21年のドラマ『リコカツ』の劇中でつけていた指輪が気に入って、タイプ違いのものが欲しかったんですが、ドラマが終わってから1年以上、考えて考えて……’22年の誕生日に、自分で思いきって買いました!
Q4
お気に入りの空間は?
「キッチン」
家の中では、キッチン=私の居場所、という感覚。朝昼晩とごはんを作ったり、自分は味見だけで食事を終えたり(笑)、今はそこで過ごす時間が圧倒的に長いんです。キッチンまわりを使いやすいように整えたり、清潔に保ったりするのも、すごく好き。料理をするたびに、スプレーとキッチンペーパーでサッときれいにして、大掃除がいらないようにしています。
Q5
2023年の目標は?
「今と同じように過ごせていたらいいな」
’23年は、デビュー20周年の節目にあたるんですが、20年前は、こんな未来は想像もしていませんでした。1年先、10年先の目標を立てて、コツコツ進んできた感じだけれど、公私ともにステップアップできているとしたら、人に恵まれたおかげだな、と感謝しています。ここ数年、私が意識してきたのは、「家庭を大事にしながら、仕事でも結果を出すこと」。’23年も、1日1日全力で取り組んで、今と同じように過ごせていたらいいな。10年後の夢は……まずは健康でいること! そして、舞台に出たりお母さん役を演じたり、また新しい一歩を踏み出せたら、幸せですね。
information
『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』
法科大学院の実務家教員として派遣された、裁判官の柊木雫(北川さん)。「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーとする彼女が、司法試験合格のみを目指す生徒たちと向き合い、新風を巻き起こしていく。’23年1月より、毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送。
撮影/生田昌士(hannah) ヘア&メイク/板倉タクマ(nude.) スタイリスト/多木成美(CONTEMPORARY CORPORATION)(人物) 長谷川 綾(eleven.)(物) 取材・原文/藤本幸授美 撮影協力/バックグラウンズ ファクトリー
こちらは2023年LEE1・2月合併号(12/7発売)「LEE Cover Interview 強く、可愛く、美しい。北川景子さんの原動力」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
FASHIONの新着記事
-
2024冬【旬コート42選】暖冬にぴったり!薄手ミドル丈からアウトドアダウンコートまで最新アイテムを一挙公開
2024.12.03
-
薄くて暖かい優秀インナーをアルペンオリジナルブランドで発見。メリノウール100%インナー2999円をこの冬の相棒として購入しました。【LEE DAYS club clara】
2024.12.03
-
歩くたびにリズミカルに揺れ動く真っ赤なキルトスカートに首ったけ/明日なに着る?
2024.12.03
-
【スウェット×色石ジュエリーで可愛げプラス】大人のカジュアルに合う付け方を福田麻琴さんが提案!
2024.12.03
-
いますぐ真似したい!【スタイリスト石上美津江さんの冬映えコーデ】ニットボレロやポロワンピなど
2024.12.02
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。