リノベから5年。後悔ポイント3つ・白いキッチンパネル他【帰ってきたリノベ日記・後編】
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藤本こずみ
2022.12.06 更新日:2023.05.01
5年住んだ今思う、後悔ポイントとは?
中古マンションを購入・リノベーションして、5年。前回は、リノベ中に綴っていたリノベ日記を久しぶりに復活させ、5年住んだ今思う、わが家のリノベの満足ポイントをご紹介しました。
今回は、リアルな後悔ポイントをまとめてみたいと思います。
①キッチンパネル
私の場合、「もしどこか1か所だけやり直せるなら?」と聞かれたら、答えはキッチンパネル!
といっても、今のもの自体がよくないわけではないんです。マットホワイトのキッチンに合わせて選んだのは、ごくシンプルな白いパネル。パッと見て、違和感を持たれることもないはず。
では何が後悔ポイントなのかというと……マグネットタイプにしなかったこと!
住活中、いろいろな人に家づくりの話を聞く中で、戸建てに住む友人から教えてもらったのが、「キッチンパネルをマグネットタイプにしたのが大正解だったよ~!」という経験談。わが家にも取り入れたいと心にメモしていた……はずだったんです。
ところが! 実際にリノベが進んでいくと、間取りや設備など決めることがたくさんありすぎて、細かい点はすっかり後回しに(汗)。キッチンの場合、形をU型にすることや色をマットホワイトにすることまでは集中して決めたのですが、その後はだんだんパワーダウン……。
最終的に決めたキッチンのメーカーに、マグネットタイプのパネルがなかったことで、あっさりシンプルなものに決めてしまった私。
「パネルだけ別のメーカーのものにしてもいいのでは?」とハッと気づいた頃には、時すでに遅し。問い合わせてみたものの、発注済みのパネルがすでにカットされてしまっていたのでした(涙)。
これは、今でも私の中では残念なポイント。直前に変更したいと思い立ったのに間に合わなかったから、余計心残りなのかもしれません。このシンク前の壁に、マグネットでバーをつけたりレシピを貼れたりしたら便利だっただろうなぁ……。5年経った今も、ここは何も手を加えず、真っ白のまま。
キッチンパネルの問題なんて小さなこと、かもしれませんが、わが家の場合はキッチンをU型にしたこと、さらに洗面所のパネルも流れで同じものにしたことで、意外に広い面積を占めることに……。
ちなみに洗面所では、ハンドソープやうがい薬などを子どもの手の届く位置に空中収納したくなり、今は”魔法テープ”で貼っています(過去の”魔法テープ”の記事はこちら)。
キッチンでも、これから取りつけたいものが出てきた場合は、吸盤やテープのものなどで試してみようと思います。
ほかにもあります、細かい失敗
キッチンパネルは単純な私の選択ミスなのですが、実はこんな失敗は1つではなく……。たとえば、同じキッチンの吊戸棚。ここを――。
こうすればよかった!
間違い探しみたいですが、わかるでしょうか?
上の写真の吊戸棚は片開き、下の写真の吊戸棚は両開きなんです。吊戸棚もキッチンのプランニングの最後のほうに決めたのですが、やっぱり判断力が落ちていたみたい。深く考えず、取っ手の見た目のバランスでおすすめされた、片開きに決めてしまいました。
でも、実際に使ってみると……中を空にして比べてみます。片開きの吊戸棚は、この状態。
両開きの吊戸棚は、こうなっています。
片開きだと縦長に分かれた空間が2つ、両開きだと大きな空間が1つの吊戸棚に。私にとっては、大きな空間が1つのほうが断然使いやすい! 見た目より、中身を重視するべきでした。何度も通ったショールームでチェックできたはずなのに、なぜスルーしてしまったんでしょう……?
大きな決断が続いて、ちょっと力が抜けたり疲れを感じたりした時、小さな失敗をしてしまう――それがリノベの落とし穴なのかも。これから家づくりをされる方はお気をつけて!
②リビングの照明
さて、2つ目の後悔ポイントは、リビングの照明です。リビングでは、北側と南側に分けて照明をプランニングしました。現在の天井はこちら。
北側にはダウンライト、南側にはライティングレールを設置。そして、ダイニングもライティングレールに。ダイニングからリビング南側までの天井は、こんな感じ。
照明や配線は、リビングの北側にTVを置く想定で計画しました。ダウンライトの配置も、TVの位置に合わせて決めたもの。
確かに今のレイアウトが一番落ち着くのですが……もし、模様替えをしたくなったら? 間取りを4LDKに戻して、リビングの北側を個室として使いたくなったら?
今後の可能性を考えると、リビングの北側の照明も、フレキシブルに対応できるライティングレールにしておけばよかったような気がします。
前編では、「迷ったら”今”を優先するのもひとつ」というお話をしましたが、照明に関しては”今”を優先しすぎてしまった!? このあたりの判断も悩むところですよね。
③床材
3つ目は、”後悔ポイント”というより”今後のテーマ”。床材を無垢にできたらよかったな、というものです。床のBefore/Afterを並べてみると――。
床はカーペットからフローリング、巾木もブラウンからホワイトに変更して、明るい雰囲気になりました。わが家が選んだ床材は、メープルの突き板フローリング。
実は、リノベの初期には、無垢床を希望していたんです。でも、コストや子どもの年齢を考えて断念。リビングだけを無垢床にすることも考えましたが、突き板フローリングで気に入るものが見つかったこともあり、水回り以外の場所を全て同じもので統一することに。
結果は、まずまず。突き板フローリングは取り扱いもラクだし、使っているうちに愛着もわいてきました。それに、今は、リビングの半分は防音対策のプレイマットで覆われているという現実も(笑)。
ただ、ここ数年、取材やプライベートで無垢床の素敵なお家を訪問する機会が何度かあり、「やっぱりいいなぁ!」という気持ちも強くなってきて――。「次の機会があるなら無垢床を再検討!」が、”今後のテーマ”になっています。
よく考えた上の決断なら後悔なし!?
今回、3つポイントを挙げてみて気がついたのは、ちょっとした不満や不便を感じていても、よく考えた上で決断したことなら、”後悔”というほどにはならないのかも、ということ。
反対に、”深く考えずに””なんとなく流れで”進めてしまうのはちょっと危険。成功することもある一方、モヤモヤすることもありそうです。特に、「本当はこうしたかったのに」という気持ちを残してしまうのは、なるべく避けたいところですよね。
リノベ中は、多くのことを限られた時間で決断していくことになりますが、実現したいことを「忘れてた!」「間違えた!」「伝えられなかった!」ということがないように、じっくり丁寧に進めることが大切だと改めて感じました。
とはいえ、「家は3回建ててようやく満足するものができる」という言葉も。きっと、家づくりはそれだけ難しいものだということ。3回もチャレンジする機会があるかどうかはわからないから、もし後悔ポイントが出てしまったら、うまくカバーしたり折り合いをつけたりしながら、楽しく暮らすのが一番なのかな、と思います。
わが家の満足&後悔ポイント、いかがでしたか? これから家づくりをされる方の参考になる情報があればうれしいです。
ライター藤本こずみさんの【新米ママの中古マンションリノベーション日記】はこちら
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藤本こずみ Kozumi Fujimoto
ライター
1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。