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LIFE

駐妻ライター佐々木はる菜の海外で見つけた「暮らしのヒント」

毎日のお弁当・ほうき・部屋干し…海外生活で見つけた家事のコツ【駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.3】

  • 佐々木はる菜

2022.09.20

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駐妻ライター佐々木はる菜の海外で見つけた「暮らしのヒント」

毎日お弁当生活&日本より不便で、家事時間が増!

海外生活が始まってから日々感じているのが、家事に割く時間が増えたということです。
家の造りや生活スタイルなど環境が大きく変わったことに加えて、やはり日本ほどは便利でないことが多く、料理だ片づけだ洗濯だとバタバタしているうちに、気づくとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

特に大変なのが小学生の子どもたち二人のお弁当!
前回のブラジルお買い物事情の記事でも書かせていただいた通り、言葉の通じない中での買い物にも食材にもキッチンにも慣れず、さらに学校のバスは毎朝6:20出発…。

早朝にバスで学校へ出発する様子

ブラジルは冬なため、起きる頃はまだ真っ暗!子どもたちは近所のお友達とみんなで、遠足のようなバスに乗って1時間以上かけて学校へ通っています。

どうすれば毎日の家事を効率良く進められるか?!
今回の記事では、これまで以上に試行錯誤するようになった中で実践して良かったこと、日本に帰っても続けたいなと思えるようなちょっとした家事のヒントをまとめてみました。
毎日忙しく過ごす皆さんに、少しでもお役に立てばうれしいです!

お弁当づくりの基礎は、LEEのワタナベマキさんレシピ!

ブラジルに来てからは早朝お弁当作り生活となり、家族の誰よりも、日本のおいしくバランスの取れた給食を恋しく思う日々…(涙)。

そんな私が改めて参考にしているのが2019年のLEE4月号に載っていた「ワタナベマキさんの『絶対飽きないお弁当』1週間」というお弁当特集です。

ワタナベマキさんのお弁当特集のページ

よりおいしく見せるための「詰め方」や、作り置きしたおかずの冷凍・解凍ワザなどレシピ以外に学んだことも多く、その実践しやすさに感激!当時は子どもたちがふたりとも幼稚園に通っており週3でお弁当を作っていたため、実際に作ってみたレポートを記事にさせていただきました。
そして、LEE本誌の記事は切り抜いて大切に保存し、その後も折に触れ取り出しては参考にしています。

自分のパターンを「繰り返す」ことで、お弁当作りがラクに!

特集の中で私が一番心に残ったのが「毎日のお弁当は『繰り返し』でいいんです!」という言葉です。

毎日お弁当を作っていると困りがちなのが、メインのおかずを何にするかということだと思いますが、家族みんなが大好きな「鉄板おかず」を決めて、それを繰り返していけばOK。
その飽きないローテーションのコツと、繰り返し食べてもおいしいマキさんならではのレシピが詰まっており、悩みがちだった毎日のお弁当作りが楽しくなりました。

そして、時間の限られた状況で作る上に、特別料理の腕に特別自信があるわけではない私だからこそ、ある程度メニューとやるべきことを決めておく方がラク!と実感したことが大きな学びでした。

今はさらに便利になり、「ハンバーグ」「唐揚げ」「焼きジャケ」などLEEレシピでも検索できるように!マキさんレシピはどれも2~4手順で完成とシンプルなのに、それまで作っていたものよりも断然おいしく、家族にリクエストされる機会も増えて今では我が家の食卓の定番となっています。

お弁当の中身

例えば今の私の場合、いくら良いレシピがあったとしても、早朝に全てを作るのは難しい。
そこでその週の予定を見ながら、唐揚げやハンバーグなどお弁当のメインとしても使えるおかずを多めに作る日を決め、翌日のお弁当に使うだけでなく余った分は冷凍しています。

また疲れが出てくる週半ばの水曜や最終日の金曜は、カレーやハヤシライス系、レンジで作ることのできるオムライスやチャーハン、焼いて乗せるだけの丼ものなど、作り置きできたり、お弁当箱に「詰める」作業が少なかったりするメニューにして乗り切っています。

日本とは違う食材や慣れないキッチンに最初は戸惑っていましたが、地球の裏側でもだんだんと日々のお弁当作りのペースをつかんでいけたのは、LEEで読んだマキさんの特集を通して「自分なりのパターンを作ることの大切さ」を教えていただいたおかげだと、今もなお感謝の気持ちでいっぱいです!



夕ご飯を準備する「ついで」に自家製冷凍食品

「買い物に頻繁に行くことができない」「学校への出発が朝早いため時間がない」…というのは私がブラジルに来てから困っていたことですが、でもこれってよく考えると、子育てに仕事に忙しい中でお弁当を作る方たちみんなが抱えている課題ではないでしょうか。

さらにブラジルには日本ほど便利な冷凍食品はなく、困った朝に助けを求めることができないことも、地味にツライ。
そこで改めて意識し始めたのが、夕飯「ついで」の自家製冷凍食品作りと、下ごしらえです。

お弁当のおかず、作り置き

例えば我が家の定番副菜、きんぴらごぼうとほうれん草の胡麻和えですが、ブラジルでは特にごぼうが手に入らないことも多いため、見つけた時に多めに作り、お弁当用のカップに入れて冷凍しておくように。
ネットで検索すると「朝お弁当箱に入れて、そのまま解凍できるレシピ」はたくさん出てくるので、それらのアイデアを参考に衛生上の問題などは自分なりに最大限気を使いつつ、日々ちょこちょこと色々なものを作るようになりました。

冷凍分を考えて多めに作るほか、こちらの野菜はサイズが大きいこともあり、ちょっと余ったパプリカ数種類を煮浸しに、人参やピーマンをきんぴらに、青野菜系は胡麻和えに…みたいな感じで、少しずつ作りためています。

もちろん、前日の夕食や当日の朝食メニューをそのままお弁当に入れることも多いですが、子どもたちに「またこれー?」などと言われてイラっとしてしまうこともあり…とにかく、ぱっとお弁当に入れられるおかずが、少しずつ色々とストックされている状態は、自分の精神衛生上にも良いなと感じています(笑)

作り置きの焼きそばの入ったお弁当

ナポリタンや焼きそばも、多めに作って一部冷凍。その際は水分が逃げないようにひとつずつラップでくるみ、朝レンジにかけて冷ましてから入れています。おかずにメインとは別に麺類が入っていると少し特別感が出るのか、子どもたちにも好評です!

余った材料やメニューをリメイク!

普段ご飯を作っている中で、ちょっとお肉やお魚が余ることってあると思います。
それらを醤油・味醂・酒・味噌、あれば生姜やにんにくなどを、その日の気分で適当に混ぜたものにつけておくと、朝さっと焼くだけで結構満足感あるおかずが一品完成!

あとは肉じゃがを作った翌日、カレーにリメイクしてそのままお弁当にするパターンは、とっても楽なのに子どもたちが非常に喜んでくれるので、月に2回くらいはやっているかもしれません…(笑)

スープジャーって便利!

海外転勤が決まった際に先輩駐妻さんから「絶対持ってきたほうが良い」とアドバイスいただいたのがスープジャーでした。

「暑い夏には冷やしてフルーツやゼリー、冷たいスープなどを入れ、意外と寒く学校が底冷えする冬は、温かいごはんや味噌汁を持たせている」と伺いさっそく購入。

しかし何度か書いてきた通り私と子どもたちの海外渡航はコロナ禍で約2年ほど延期に。その間に日本でも、暑い夏のクラブ活動の試合や、夜遅くなりがちな塾でのお弁当などで大活躍!我が家にとって欠かせない存在となりました。

普通の海苔弁でも丼ものでも、温かいものが食べられるだけで満足感もアップ!
また時間がない朝は、普通のお弁当箱に詰めるよりも手間がかからず素早く完成させられるのも嬉しい!(雑とも言えますが…)

スープジャー関連のレシピ本なども多く出版されているので使われている方も多いかもしれませんが、私はそれまで「子どものお弁当はお弁当箱」というイメージが強く、また周りのお子さんを見ても使っている方は少ない印象だったので、未体験の方には是非一度試していただきたいくらい、便利だと感じています。

お部屋の掃除にも「ほうき」のススメ

ほうき

色々探しましたが、ブラジルのダイソーで買ったほうきが、私には一番使いやすかったです(笑)

日本にいた頃は玄関の隅にぽつんと置いてあり、たま~に使うくらいだった「ほうき」、今はほぼ毎日室内で使っています。
ブラジルでもマンション住まいですが、床が白い石造りなこともあり、掃除しても掃除しても部屋の隅にすぐ埃が溜まり、しかも目立つ。そして日本に比べて部屋が広く掃除機をかけるのが大変!

試行錯誤するうちに行きついたのが、まずほうきで部屋の端っこを中心に埃を集めて回り、それを最後に掃除機で吸うスタイルです。

ほうきは軽く動かしやすいため、壁のキワや家具などの隙間も掃除しやすい。
そして掃除機はごみを集めたエリア中心に動かすだけなので、全ての床をかけて回るより楽。

最初は、ちりとりを使ってごみを集めるのが下手くそなため「全て吸っちゃったら早いのでは?!」と思いついたことがきっかけの一つだったのですが、掃除にかかる時間は確実に減りました。
日本も今はフローリングのおうちが多いので、帰国してからもこの方法を続けたいと思いますし、家の中に階段がある場合も楽なのでは…と感じます。

ダイソーで買った掃除用品

同じマンションに他の駐在ファミリーも何家族か住んでいらっしゃるため、子どもたちの行き来も多くなるなど来客の機会が増えたこともあり、普段から無理なくなるべくきれいな状態にしておきたいもの。そこでクイックルワイパーをさっと手に届くところに置いておき、家の中を移動するついでに目についた埃を取るように…毎日掃除機をかけなくてもきれいが長持ちします(笑)
シートはドライ・ウェット両タイプとも、またもやブラジルダイソーで購入。我らがダイソーは、やはり便利!

部屋干しのコツは、たくさん風に当てること

海外ではよくある話ですが、私が住んでいるマンションでも洗濯物を外に干すことができません。
晴れているとすぐシーツや布団を洗って干したくなるタイプな上に、現在ブラジルは冬で、天気が悪い時などは本当に洗濯物が乾かず、乾燥機もなく、当初は非常にストレスでした…。

そんな中、お世話になっている日系人の方に教えていただいたコツが、洗濯物を長く垂らす干し方。

洗濯物を干している部屋

リアルな様子ですみません…

かなり狭いものの洗濯物を干す部屋があり、多くの家では天井から吊り下げるタイプの物干しを使い、窓を開けて風を入れて干しています。

これまでは物干しなどに服を干す場合は服の真ん中あたりを掛けるようにしていましたが、なるべく風に当たる面積を多くするのがブラジル流なのだとか。
この方法に変えてから、袖や襟、ウエスト部分やポケットの裏などまで確かによく乾くようになりました。
さらに悪天候が続くときは扇風機をサーキュレーターのように設置しています。

日本でも、部屋干しせざるを得ない場合や、浴室乾燥を使っている方などは参考になるのではないかと思っています。

*****

世界中どこにいても家事はずっと続くもの。もちろん億劫な日も多々あります…。
ただ環境が大きく変わったからこそ、自分なりのちょっとした工夫を積み重ねることで、毎日の生活がより楽しくなるということを強く実感している今日この頃。

どれも本当にささやかなアイデアばかりですが、何かひとつでも気になるヒントがあれば是非試していただきたいですし、私も引き続きLEEを始め様々な情報を取り入れながら、試行錯誤していこうと思います!

ワタナベマキさんお弁当特集の実践記事はコチラ

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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