Vol.5では、早稲田にある上海アールデコのお店「on the shore (オン ザ ショア)」で椅子をHUNT!した石井さん。
昨年、早稲田大学構内にオープンした「国際文学館」、通称「村上春樹ライブラリー」にも立ち寄りました。
石井佳苗さん/Kanae Ishii
インテリアショップ「カッシーナ・イクスシー」に勤務後、インテリアスタイリストとして独立。「最近、中国茶を習い始めました。無意識に中国の伝統文化に惹かれてる?」(石井佳苗さん)
Instagram:kanaeishii_lc
公式サイト:https://www.kanaeishii-stylist.com/
多彩な角度でアプローチ! 村上ワールドにどっぷり浸れる
早稲田大学国際文学館「村上春樹ライブラリー」
昨年、早稲田大学構内にオープンした「国際文学館」、通称「村上春樹ライブラリー」。
同大学出身である村上春樹氏の全作品(世界中で翻訳されたものまで網羅)をはじめ、かつて営んでいたジャズ喫茶で使われていた家具類、私物のレコードの展示や、緻密に再現された書斎など、ファンにはたまらない空間となっている。
作品、音楽、ときどき猫。「かつての愛読書にも再会!」
エントランス前の“階段本棚”には村上作品を核として多様な分野の本が並ぶ
気になった本は実際に手に取れる。案内してくれたのは事務長の西尾さん
世界で出版された村上作品が一堂に。「あれもこれも、ワクワクしながら読んだものばかり」(石井佳苗さん)
ご本人寄贈のジャズのレコードがずらり
猫好きという共通点も!
あちこちに猫! 経営していたジャズ喫茶「ピーターキャット」時代のレコードには、猫のイラストが
家具にもこだわり満載。くつろげる読書コーナーがたっぷり
ヤコブセンの「スワンチェア」に座り、ファンにはおなじみのキャラクター“羊男”と記念撮影
読書に没頭できる「コクーンチェア」は『1Q84』に登場する“空気さなぎ”をイメージした特注品
オーディオルームは村上邸での音の響きを忠実に再現。ご本人が何度もサウンドチェックしたそう。「ウェグナーの椅子をはじめ、北欧の名作家具揃い!」(石井佳苗さん)
自宅の書斎インテリアを再現。名作はここから誕生します
ちびて小さくなった鉛筆を、まとめてグラスに入れてデスクに。「オブジェのようで粋!」(石井佳苗さん)
棚の大きさをはじめ、オーディオ、パソコンなども、実際の書斎と同じバランスで配置。「アルテミデの照明を使ってらっしゃるんですね。私も使っていたので、なんだかうれしいです」(石井佳苗さん)
アメリカ在住時に乗っていた車のナンバープレート。こちらは実際のもの!
村上作品の登場人物気分で、コーヒー&ドーナツを
庭を望める地階のカフェ「橙子猫-Orange Cat-」には、ボーエ・モーエンセンの椅子などが並ぶ。「デザートや軽食がおいしいうえに、名作椅子に座れるとは!」(石井佳苗さん)
“ドーナッツ”がおいしいカフェも
一滴ずつ落としていれるハンドドリップコーヒーは堀口珈琲がライブラリーのためにブレンド。コーヒー¥500・ドーナツ(グレイズド)¥300
オリジナルグッズも。トートバッグ¥1800
早稲田といえば……同じ“猫好き”にシンパシー! インテリアも気になる「村上春樹ライブラリー」
入口の庇はトンネルをイメージ
DATA
リノベーション設計は建築家・隈研吾氏。村上作品を読んだときの、穴にすとんと落ちるような、トンネルの中へ誘われるような感覚をイメージしたそう。
東京都新宿区西早稲田1の6の1 営業時間:10:00〜17:00 入館料無料 入館には事前予約が必要(カフェのみの利用は予約不要) ㊡水曜
詳細は https://www.waseda.jp/culture/wihl/
石井さんが訪れた東京の「on the shore(オン ザ ショア)」についてはこちら
撮影/宮濱祐美子 取材・原文/福山雅美
こちらは2022年LEE9月号(8/5発売)「スタイリスト石井佳苗さんのINTERIOR Hunting!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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