「うちは賃貸だから…」と、飾ることを諦めたり、広さや収納で妥協をしている人も多いのでは…。今回は自由に自分らしく、賃貸インテリアを楽しむ暮らしを拝見。持ち家でも参考になるアイデアが満載です！

※アイデアを取り入れる際は、事前に「賃貸借契約書」をご確認ください。

教えてくれたのは？

岩佐知布由さん

インテリアスタイリスト。会社員やアパレル販売を経て石井佳苗さんに師事し、独立。雑誌や広告のスタイリング、ショップのディスプレイを手がける。

●Instagram：chifuyuiwasa
●公式サイト：https://www.chifuyuiwasa-interior-stylist.com

ちょっとした工夫ひとつで自分らしい空間は生み出せる

アクセサリーを身につけるように空間に少し、手を加えるのが楽しい！

昨年1LDKの賃貸マンションに引っ越した岩佐さん。壁に穴があけられない、狭い、既存のパーツが気に入らない、収納がないなど、賃貸ならではのお悩みを、ユニークな発想と工夫で、素敵にセンスアップしています。

「仕事柄もありますが、新しい環境で自分が心地よく暮らすにはどうしたらいいかな？と、実験をする感覚で簡単なDIYをしながら楽しんでいます」

インテリアスタイリストのアシスタント時代、撮影スタジオの壁を傷つけずにアートを飾る工夫や電動ドライバーの使い方などを教わった岩佐さん。

「最近は強力な粘着テープや小さな穴で壁を傷つけないピンなど、優秀なグッズが充実しているし、木材はホームセンターで欲しいサイズにカットしてくれるので、誰でも気軽にトライできると思います」

なかでも岩佐さんが大切にしているのは＂空間に少し、手を加えること＂。

「重たい飾りは置かないとか、フックに表記されている耐荷重の範囲内で吊るすとか。身の丈の範囲でアクセサリーをつけるように素敵だなと思うものを少しずつ飾って楽しんでいます」（岩佐知布由さん）

壁に自分好みのアートを飾るには？

Idea_1
石こうボード用のピンだと跡が目立たない！

石こうボード専用のピンをフル活用し、手作りの額と棚板を取り付け。

「木目が気に入った板に、ホームセンターでカットした薄い板を貼り、額を手作りしました。棚板は板を購入して円形を分割してカットしてもらい、ヤスリがけと塗装してからL字金具で取り付けました」（岩佐知布由さん）

L字金具を壁に固定したり、額を壁に引っ掛けたりしているのは石こうボード専用フック。

使用したのはこちら！

額の中に貼るアートは、何度も貼ってはがせるソフト粘着剤で四隅を固定。「アートに穴をあけたくないときにおすすめ」（岩佐知布由さん）

使用したのはこちら！

Idea_2
自分好みのショーケースで壁に飾り棚を！

「宙に浮いているシェルフができないかな」とイメージが湧き、ホームセンターでパーツを探した岩佐さん。

「アクリル板をどう壁につけようかと悩みましたが、壁面だけ合板にして壁と同じ白に塗装しよう！ と思いつきました」（岩佐知布由さん）。

裏側には額につける吊り紐金具をつけて壁に設置。

ホームセンターでカットした4枚のアクリル板と合板の側面を接着剤で固定。

Idea_3
マスキングテープで自由な壁使いを！

「キッチンの壁は穴があけられず、マグネットもつかない素材なので、ちょっと殺風景かな、と」（岩佐知布由さん）。

マスキングテープでポストカードを直接貼るのもいいけれど、あえて大きめのクリップをつけることでいいニュアンスに。気分に合わせてカードを選んでいるそう。

MOEBEのクリップの裏側と壁の両側にマスキングテープを貼ってから、クリップの裏側に強力両面テープを貼り、壁に取り付けると、はがすときに両面テープの跡が残らない。

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次回は、「『賃貸』を自由に楽しむアイデア『おしゃれな照明編』」をご紹介。

撮影／市原慶子　取材・文／田中理恵

こちらは2022年LEE10月号（9/7発売）「『賃貸』を自由に楽しむ人の20のアイデア」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（掲載当時）です。

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