“あえてお酒を飲まない”ことを楽しむ人が増加中 シラフisクール! ソバーキュリアスって知っていますか?
“ソバーキュリアス”4人の体験談!お酒を飲まない・やめることにメリットが!
2022.08.19
なぜ、飲む習慣を手放そうと思ったのか、そのきっかけは? 飲まないことで生活や健康面に変化は? “ソバキュリ”を楽しむ皆さんの体験談を伺いました!
“疲れを癒すため”だった飲酒。でも飲まないほうが疲れないと自覚!
文筆家
小川奈緒さん
暮らしをテーマに、執筆やSNSでの発信。『ただいま見直し中』(技術評論社)ほか、著書多数。夫と中学2年生の娘さんの3人家族。
Instagram:nao_tabletalk
公式サイト:https://www.tabletalk.store/
「20〜30代で、一生分飲んだと思いますね」と笑う小川奈緒さん。当時はファッション誌の編集者として忙しく、仕事仲間や友人と杯を交わしながら、夜を明かしたこともあったといいます。「日中の仕事がハードなほど夜は飲みたくなるし、それが楽しみで1日頑張っていました」(小川奈緒さん)。
そんな小川さんが最初にお酒を控えたのは、妊娠期のこと。「お酒、我慢できるかしら?と不安もありましたが、体内に幸せなことが起きているんだと実感がわくと、飲みたい気持ちが起こらなくて。このポジティブな体験が、今に影響しているかもしれません」と振り返ります。そして最近は1週間のご褒美として、週末だけ飲むスタイルに落ち着いていたそう。
「週末はお酒でリラックスして、平日は朝からしゃきっと目覚めて、朝のヨガも気持ちよくできる。このメリハリがいいと思っていました。……でもね」と小川さん。「月曜も朝からしゃきっと動きたいのに、お酒が残っている感覚や、頭の重さや体のだるさが気になっちゃって。週末の晩酌は1週間の疲れを癒すものと思っていたけれど、実はその1杯さえも飲まないほうが、体は疲れないんじゃないか?って。今の自分には、お酒そのものが必要なくなってきているのかも?」(小川奈緒さん)
●後日談…
先日、かつて頻繁にお酒を酌み交わした仲間と数年ぶりに食事会をすることに。「“私、お酒飲まないわ”と言うと、場がシラけるかな、結局は飲んじゃうかな、などと行く前は迷いもありましたが、結果的に飲まずに楽しく盛り上がり、帰宅の電車で読書も堪能。翌日の目覚めはばっちりでした。今は毎日シラフのほうがご機嫌。お酒、やめてみます!」(小川奈緒さん)
午前5時に起床し、毎朝欠かさないヨガ。「お酒をやめた一番の理由は、朝の体調を整えていたいから。仕事もはかどります」(小川奈緒さん)
テンションを上げるツールがお酒から“推し”の存在へ
イラストレーター・アーティスト
オザキエミさん
ポップなキャラクターたちが織りなすユーモアあふれる世界観が人気。雑誌やweb、商品デザインなど、国内外問わず活動中。
Instagram:gggggw
公式サイト:https://emiozaki.com/
美大生の頃は課題制作など、ストレスが多かったというオザキさん。「私にとってのお酒は、ストレス解消やテンションを上げるためのツールでした」(オザキエミさん)。
それがコロナ禍以降、人とお酒を飲む機会が減り、自然とお酒との接点もなくなっていったそう。「以前は、飲みすぎると翌日にむくみや体重のために食事を制限したり、二日酔いで仕事に支障が出ていたこともありました。飲まない生活は体調管理がしやすく、仕事もスムーズ。最近は本当に気が合う仲間としか食事に行かないので、無理やりテンションを上げる必要もなく、ノンアルコールのビールやりんごジュースで満足です」(オザキエミさん)。
また、あるアニメ声優という“推し”ができたことも、お酒と距離を置くきっかけに。「イベントや映画鑑賞では、シラフのクリアな状態で声を聞き、満たされる感覚がたまりません。最強にテンションが上がる存在ができたことで、気づけばお酒に頼ることがなくなりました」(オザキエミさん)
“推し活”に目覚め、大好きな声優のイベントに通うなどしているオザキさん。「シラフのほうが全力で趣味に没頭できるんです!」(オザキエミさん)
飲まないほうが楽しいことを周囲に伝えて、飲み会に参加
LEE100人隊TB
MOGIさん
夫と6歳の息子さん、2歳の娘さんと4人家族。フルタイムで働くワーキングマザー。かつては接待で、乾杯時は飲んでいたことも。
LEE100人隊ブログ:https://lee.hpplus.jp/100nintai/member/152782/
「お酒が強いわけではないのですが、飲み会は楽しいので、いつも参加していました」とMOGIさん。若い頃は最初の1杯だけは飲んでいたそう。「あるとき、飲まないほうが楽しくいられるし、テンションを高く保てると気づいたんです。周りにもはっきりと宣言して、それ以降は接待があっても飲まずに参加。体調を保てるし、気楽になりました!」(MOGIさん)
コロナ禍前は仕事の飲み会がよくあり、当時から飲まずに参加
夜の家事リセットはテキパキ! たまの晩酌も特別感が増します
LEE100人隊No.089
かぴこさん
夫と9歳の娘さん、7歳の息子さんと4人暮らし。お酒はあまり強くないものの、行事や記念日、たまに気分転換でたしなむのは好き。
LEE100人隊ブログ:https://lee.hpplus.jp/100nintai/member/1822693/
子どもができてから、夕食後に片付けるべきことがぐっと増加。「お酒を飲んでいても、あとで食器洗いをしなきゃ、子どもたちを寝かせなきゃ、と考えると完全にリラックスできなくて……。家事はシラフでテキパキ済ませるほうが楽なので、ほぼ飲まない生活が今はしっくり。ただ“今日は飲みたい”と思う夜は、家事を先に済ませ、子どもが寝静まってから一人でリラックスしながら軽く1杯。これもまたいい時間です!」(かぴこさん)
キャンドルの香りとお酒に癒される、たまにする一人晩酌も最高!
LEE読者の飲酒データ
Q
最近、どのくらいの頻度でお酒を飲んでいますか?
Q
(飲酒中の人へ)飲酒の量や頻度を少なくしたいと思いますか?
約半数の人が、お酒を減らしたいと回答
LEE読者の飲酒頻度は低めながら、それでも「酔うと家事など、すべきことが滞る」などの理由で、お酒の量を減らしたい人が約半数。
※LEEメンバー510名にアンケート
“あえてお酒を飲まない”ことを楽しむ人が増加中 シラフisクール! ソバーキュリアスって知っていますか?
詳しい内容は2022年LEE9月号(8/5発売)に掲載中です。
イラストレーション/オザキエミ 取材・原文/田中理恵
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